メジャーリーグ級のテーマで、ホームランを打ったとき
世の中の誰もが興味・関心があり、かつジャーナリスティックにみても超トップイシューといえる“メジャーリーグ”級のテーマで、誰も書かなかった・書けなかった新事実や本質論を書くことができたとき。
つまり、最高に注目度の高いところでホームランを打つことができ、それが大きな反響となって広がっていったとき。
これに尽きると思います。
私が大学生の頃は、例えば消費者金融のグレーゾーン金利について、新聞が一面で「新たな事実」を報じることで、世の中...
人の知的好奇心を満たすために、情報の「読み解き方」を示す仕事
社会に「視点」を与えていく仕事
紙媒体やインターネット、スマートフォンアプリ上で運営される各種メディアに掲載するコンテンツを企画・編集する仕事。情報提供者やライター、カメラマン、デザイナーなど、様々な人たちと協業しながらコンテンツを作成する。掲載元となるメディアの特性に応じて、最適な配信形式を考え、アレンジする役割も担う。
仕事の中で、最も楽しいと感じる瞬間はどんな時ですか?
世の中の誰もが興味・関心があり、かつジャーナリスティックにみても超トップイシューといえる“メジャーリーグ”級のテーマで、誰も書かなかった・書けなかった新事実や本質論を書くことができたとき。
つまり、最高に注目度の高いところでホームランを打つことができ、それが大きな反響となって広がっていったとき。
これに尽きると思います。
私が大学生の頃は、例えば消費者金融のグレーゾーン金利について、新聞が一面で「新たな事実」を報じることで、世の中...
この仕事をやっていて、眠れないほどしんどい瞬間はどんな時ですか?
締め切りと戦う仕事であり、かつニュースを扱うため前倒して作業を進めにくい。突発的な事象に対して反応しなければならず、予定が立てにくい。急に忙しくなって締め切りに追われることがある。特に緊急で大きなニュースが発生した際は、睡眠時間というフィジカル的な辛さに加えて、締め切りまでに執筆が間に合うのかという精神的なストレスもかかる。それを終えた後の爽快感は大きいが、少し時間が経てば締め切りに追われる日々が訪れる無限ループ感がある。
転職や就活で、この職業を目指す未経験の方におすすめの書籍は何ですか?理由と合わせて教えてください。
編集者、記者は正解のない問に挑む仕事です。したがって、善と悪、清と濁などを自分の価値観で決めつけず、多面的な視点から考察する能力が問われます。
そこへいくと本書は、多面的な視野を養うのに恰好の一冊と言えます。
故国を去っては異郷に住む”コスモポリタンズ”の日常に潜む悲哀、喜びなどを介して、人間という摩訶不思議なものに対する考察が進みます。
中でも、翻訳書は苦手…という日本人でも違和感なく読める短編があります。
モームは1920年...
同業の先輩や同僚にアドバイスされたことで、最も仕事上の教訓になったことは何ですか?
記者も編集者も、最後は自分の好奇心を信じないといけない。そこだけは、他人のコピーができないし、どんな良い先輩もノウハウは教えられません。
自分が抱いていたジャーナリストの「理想的な姿」は、カメラを片手に海外を飛びまわるような、国際派ジャーナリストでした。しかし、現実に大手新聞社に入社すると、まずは地方支局を担当することになります。
最初に勤務地は「愛媛県」と知らされた時に、なんだよミカンの産地かよ、どんなテーマがあるんだろうかと凹み...
読者の知的好奇心を揺さぶるコンテンツを作成するのが役割になるため、常に「唯一解」はなく、様々な人の感情を想像しながら仕事をすることになります。
そのため、考え続けることや、多様な人と交流して感情を理解することがとても大切です。一方で、「締め切り」までにファクトを調べ、形にしなければならない制約もあり、日々この2つのバランスを取ることに苦労しているという声が多くありました。
仕事の最終的な評価は、読者からの反響になるという「出たとこ勝負」な側面があるものの、その勝負に向けてどれだけの準備ができるか。そのプロセスを楽しめるかどうかで、向き・不向きが分かれるようです。