広報経験者が語る仕事内容・年収・将来性

34人のロールモデル
155件の経験談

質問広報の仕事を一言で表すと

広報とは?

広報の仕事内容

自社の取り組みやサービスを受け入れてもらうために活動する仕事。Public Relationsの略で、「社会との関係構築」が主たる業務となる。



それゆえ業務範囲が広く、プレスリリースの作成やメディア対応、社内外の関係者との調整など多岐にわたる。



企業規模によって、業務内容が変動するのも特徴だ。



創業間もない企業であれば、“会社の顔”として自社の魅力を語り、ときに採用候補者に向けた情報発信を任されることも。大企業であれば、予期せぬ炎上を避けるための危機管理が中心になるケースもある。

みんなのジョブディスクリプション(仕事内容)

みんなのジョブディスクリプションをもっと読む(26)

広報の将来性

フューチャーワーク指数すべての職業の平均
4.34.3
37人が回答
未来実感
4.44.3
貢献実感
4.44.4
自立実感
4.04.1

広報の平均年収

20代
558万円
30代
734万円
40代
750万円
JobPicks回答者調べ

広報になるには

広報はどこにいる

会社の規模により、広報部門に1〜10人近く人が在籍しているケースが多く、サービスごとに専任の広報担当を置くケースもある。



副業で複数社の広報を担ったり、フリーランスとして企業を掛け持ちする人も増えてきた。



一方、ベクトルや電通パブリックリレーションズなど、クライアントの広報支援を専門とするPRエージェンシーには、PRコンサルと呼ばれる広報のプロが多数在籍している。



PR業界の市場規模は1000億円前後であり、それほど大きな市場ではない。しかし、PR先進国であるアメリカでは、10年で市場が倍増。日本でも今後はプロ広報人材の引き合いが高まっていくと予想される。

広報の就職・転職事情

新卒・中途採用

理系か文系かは不問であり、学歴も問われない職種である。SNSの普及やオウンドメディアブー ムの勃興により、発信力や鋭い感性を持った若手人材が活躍するケースも増えている。


広報で身につくスキル

  • 関係構築力
  • 発信スキル
  • 高度な駆け引き力

自社と顧客、自社とメディア、自社と社員......と、あらゆるステークホルダーとのリレーションを築くポジションのため、関係構築力が身につく。書いて、話して、伝えるなど、業務範囲が多岐にわたるため、営業や編集、発信やマーケティングなど、多様なスキルも得られる。



また記者と対峙するには自社にとって都合の悪いことは避け、必要な情報だけを提示する場面も多く、ビジネスの高度な駆け引きもできるようになる。

広報のキャリアパス(前職・転職先)

  1. 1.
    広報
    27人(40%)
  2. 5人(7%)
  3. 4人(5%)
  4. 5.
    その他
    4人(5%)
  5. 7.
    ブランドマネージャー
    2人(2%)
  6. 2人(2%)
  7. 1人(1%)
  8. 13.
    SCM(物流・調達など)
    1人(1%)
  9. 17.
    マーケティングプランナー
    1人(1%)
  10. 22.
    秘書
    1人(1%)

広報の経験談を読む

広報の経験談の中から、一部を抜粋して紹介しています。

  • 仕事の中で、最も楽しいと感じる瞬間はどんな時ですか?

    • 柳澤 芙美
      現職者柳澤 芙美
      経験: 15年
      株式会社ココナラ

      広報は社会を転換する可能性があるダイナミックな仕事

      広報の仕事に就きたい!と思ったきっかけは、装苑という雑誌で、ある方の記事を読み、フランスでは、広報は外交官と同じくらいの地位で重要な役割を担っているというお話や、コミュニケーションで物事を動かし社会に伝えたいメッセージを送ることができることにすごく惹かれたことです。

      その後当時新卒で勤めていた会社を辞めて広報の専門学校に行きました。


      いざ広報の職についてみて、その社会を転換する可能性があるダイナミックさを実感しています。

      どういうこと...

      かというと、広報は新しいサービスや商品を通して、新しい生活様式やあり方、考え方を社会に提案し、それを社会に定着させていく可能性がある仕事なのです。 これを実行していくプロセスとして、社会を捉える広い視点、そして自分はこういう社会をつくりたいというビジョン、客観的なデータを組み合わせながら、自分なりのメディアストーリーを組み立てて行くのですが、この瞬間がとても面白いです。 客観性と想像力をあわせながら、そして自分のビジョンを表現できるのです。 それをメディアの方々に理解してもらって、記事やテレビの露出に繋がり、周りの反響があったときは、非常に嬉しいし、やりがいがあります。 ココナラはビジョンが「一人ひとりが「自分のストーリー」を生きていく世の中をつくる」。 つまり、ありとあらゆる人の可能性を解き放つ、そして社会とのつながり方の選択肢を増やすということをビジョンに置いています。 行政だけでなく会社さえも、私たちを護ってくれないという、非常にシビアな“個の時代”が来ています。それは不可逆な流れで止められないですが、ココナラや出品者の事例が、ポジティブに転換できる選択肢のひとつになればいいと思い伝え続けていて、それが実際にユーザーさんから、「ココナラのおかげで人生が変わった!ココナラは私の人生の土台です」なんて言ってもらう瞬間があり、これ以上の歓びはありません。


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  • この仕事をやっていて、眠れないほどしんどい瞬間はどんな時ですか?

    • Yamada Kiyohiro
      現職者Yamada Kiyohiro
      経験: 9年
      株式会社ユーザベース

      定量的に測れないないこと

      非常に定性的な仕事のため、定量的に測る指標がないことが、この仕事のしんどさだと思います。


      たとえば会社として超重要なプロジェクトがあり、そのPRは絶対に落とせない。スケジュールもタイトなので、ある程度の無理もしないといけない。そして寝ずに頑張って結果も出した。


      その仕事自体に「お疲れ様!」と言ってはもらえるのですが、メディアに○件掲載された、SNSで○件バズった、その結果業界で評価されたというようなことを報告しても、実際にどういう価...

      値があったのかはわかりません。もちろん売上には直結しません。 定量的でないので社内評価も難しくキャリアも描きにくいので、結果として独立するキャリアを選ぶ人が多い印象です(それなりにニーズもあるので食べていける)。 ただPRの価値を感じてもらっているからこそそのポジションがあるはずなので、うまく社内の期待値を把握しにいき、定量/定性での評価ポイントを揃えにいけるかが力の見せ所だと感じています。


    苦労をもっと読む (25)

  • 同業の先輩や同僚にアドバイスされたことで、最も仕事上の教訓になったことは何ですか?

    • 加藤 千穂
      現職者加藤 千穂
      経験: 11年
      ストアーズ・ドット・ジェーピー株式会社

      ミニマム、ベター、ベストの着地点を想定しておくこと

      広報・PRに関わらず、どの職種にも適応できるものですが、何をするにもWHO、WHAT、HOWを定め、ミニマム、ベター、ベストの着地点を想定しておくこと。また、ベストの着地点はワクワクするものであること。

      社内や社外を巻き込んだ企画を考えることがあるが、企画段階で目的や着地点が曖昧になってしまうのを防ぐことができる。また企画の実行フェーズや振返りでも指標があるため、軌道修正をしやすく、振返り時にもわかりやすい。


    この職業のプロになるにはをもっと読む (23)

  • 転職や就活で、この職業を目指す未経験の方におすすめの書籍は何ですか?理由と合わせて教えてください。

    • 中澤 理香
      現職者中澤 理香
      経験: 8年
      株式会社10X

      『【小さな会社】 逆襲の広報PR術』野澤直人

      中小企業やベンチャー企業にとっての広報のメリットや、実践的なノウハウが詰まった本。広報の意義、戦略の立て方などの概念が書かれた本は他にもありますが、ここまで具体的な実践例を、一気にまとめて読めるのはお得だと思います

      。「突然広報担当を任せられた」という方や、「広報って具体的にどうしたらいいのか知りたい」という起業家の方にもオススメしています。これを読んで、面白い・もっと追求したい!と思った方は広報を目指すのもありかもしれません。


    未経験者へのおすすめ本をもっと読む (26)

  • この仕事に向いている人、向いていない人の資質とは何だと思いますか?

    • 神田 真季子
      現職者神田 真季子
      経験: 3年
      株式会社バルクオム

      最小公倍数を導ける柔軟性とこだわり

      柔軟性がないと、メディアや社会が求めていることに対して、会社の発信を寄せたり、一歩メディア側の立場に近づいた立場や、報道としての要求を社内に納得してもらうことは難しいです。


      一方で、ある一定のこだわりやポリシーもないと、ブランドマネジメントができず、メディアが言いたいように編集され、伝えたいことが伝わりません。


      私は、せっかく獲得した大型のTV露出で、面白おかしい形で編集されてしまい、もっとメディアの方に我々の意志を伝えて納得いって...

      もらえる方向を探しにいけばよかったと後悔したことがあります。 広報の仕事は、頑固な内面を持ちつつ、外っつらは周りに合わせにいくような、八方美人さ。 社会/メディアの関心ごとと自社/ブランドのメッセージの最小公倍数をバランスをもって導けることが重要だと思っています。


    向いている人・向いていない人をもっと読む (8)

  • この職業ならではの、お気に入りの業務アプリ・ツールは何ですか? 具体名と、理由を教えてください。

    • Miyakawa Ayumi
      現職者Miyakawa Ayumi
      経験: 10年
      株式会社Finatextホールディングス

      記者ハンドブック/秀丸/手帳とペン

      ■記者ハンドブック

      前職では、プレスリリースをはじめとする広報文書を作成する際、文書によって表記が揺れたり担当者によってクセが出たりしないようにガイドラインを作り、文書の品質を一定に保っていました。ガイドライン作成時に頼りになったのが、記者ハンドブックです。「どのような表記が正しく、適切か」は人によって考え方が違うので、記者ハンドブックという指針があることで、効率的な意思決定ができました。特にプレスリリースは、報道記事にしていただくこと...

      を第一の目的とする文書ですので、記者の表記ルールに則るのがもっとも合理的だと考えています。 ■秀丸エディタ 1995年から存在するテキストエディタです。さまざまなテキストエディタを試しましたが、結局秀丸に戻ってきてしまいます。動作が軽くストレスが無いこと、プレーンテキストなので作文に集中できること、正規表現が使えることが、手放せない理由かなと思います。 日々のタスク管理も、結局秀丸で済ませてしまうことが多いです。 ■紙とペン スマホやPCはいつも持ち歩いていますが、すぐに取り出してパッとメモできるよう、手帳とペンは手放せません。ペンは Jetstreamの3色ペンがお気に入りです。


    必要な仕事道具をもっと読む (3)

  • この仕事を目指した理由や目的は何でしたか?

    • 清水 朋之
      現職者清水 朋之
      経験: 10年
      エン・ジャパン株式会社

      『宣伝部長になります!』これが私の恩返し。

      自らが宣伝部長となり、会社へ恩返しをしていくためです。


      広報へは、社内公募制度(社内での募集ポジションに対し、立候補する制度)を使って異動しました。 公募に応募した理由は、主に2つ。


      まずは、会社への恩返しのため。

      新卒で入社し、右も左もわからない私に、エンは多くのものを与えてくれました。

      働く環境、同期の仲間、素晴らしい上司、そして成長のチャンス。


      入社後は営業や制作ディレクター職として、社外のクライアントの成長に貢献...

      していました。 今度は自社の成長に貢献していけるような仕事をしていきたいと考え、管理部門の仕事を志望していました。 そして、中でも広報を選んだのは、自ら“宣伝部長になろう”と思ったからです。 私は、エン・ジャパンのサービス、働く人、理念が好きです。 もっとたくさんの人に、この魅力を知ってほしい。ファンになってほしい。以前よりそう感じていました。 ならば、自分を通して、その想いを発信していこう。 その想いと広報のミッションがマッチしていたと思い、立候補しました。


    志望動機をもっと読む (4)

  • この仕事をし始めてから、よく使う(聞く)ようになった「業界用語」や「専門用語」を、一つ挙げるとしたら?使うシチュエーションと合わせて、意味を教えてください。

    • 大西 栄樹
      現職者大西 栄樹
      経験: 8年
      LAPRAS株式会社

      露出

      メディア掲載のことを「露出」と言います。


      例えば、社内でこんな会話になります。


      上司:今月の(メディア)露出は何件だった?


      部下:今月の(メディア)露出は100件でした


      上司:来月の露出件数目標は何件にしてたっけ?


      部下:来月の露出件数目標は…150件ですね。


      こんな感じで使われます。


      普通「露出」って聞くとちょっと違う意味で受け取られると思うので、これは広報ならではかと思います。


      「メディア掲載件数」というところもある...

      かと思いますが、結構「露出」って言ってる広報さんは多んじゃないかと思います。 ちなみに、英語では メディア露出は「media coverage」ですね。


    職業ならではの業界用語をもっと読む (2)

  • この職業について未経験の人に説明するとしたら、どんなキャッチコピーをつけますか?

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