映像クリエイター・動画制作経験者が語る仕事内容・年収・将来性

11人のロールモデル
51件の経験談

質問映像クリエイター・動画制作の仕事を一言で表すと

映像クリエイター・動画制作とは?

映像クリエイター・動画制作の仕事内容

映像クリエイターとは、テレビ番組やCM、映画、アニメーション、ゲーム、ミュージックビデオ、プロモーション動画、YouTubeなど、さまざまな映像メディアを用いて視聴者にメッセージを届ける人のことだ。



そのため、映像関連のプロデューサー、動画クリエイター、CGクリエイター、映像ディレクター、動画制作・編集者、YouTuberなどの仕事も、広義の映像クリエイターだと言える。



企画の方向性を定めた後、シナリオを作成し、取材、撮影、動画編集、放送まで一連の流れを担う。



ある映像ディレクターの話では、「取材は準備が9割」だそう。撮影・編集工程で多くの関係者とコラボレーションするため、企画(テーマ設定)からカット割り、クライアントワークの場合は細かな方向性の調整まで、事前準備に膨大な時間を割くのが一般的だ。



それゆえ多忙に悩まされる映像クリエイターは多いという。



インターネット、SNSの普及によって映像作品の需要は急増し、制作媒体や手法も多様になっている。



現役の映像クリエイターが使うソフトの例として、下記が挙げられる。毎日ソフトに触り、わからないことを随時調べる癖をつけることが、映像編集ツールの使い方を身につけるために必要だ。



・Adobeシリーズ(premiere Pro、Photoshop、Illustrator、After Effect、Character Animatorなど)
・Final Cut Pro
・EDIUS
・Keynote(簡単なアニメーション動画も作ることができる)
・PowerPoint、Word、Excel

など。

映像クリエイター・動画制作の役割・必要なスキル

  • 上記したようなツールを使いこなす力
  • 全てのカットに意味を与える、ストーリー・メイク力
  • 多様な関係者の利害を調整する力
  • 人の心のつかみ方を考える力
  • 映像制作に必要な専門的な技術を取得して、表現に活かすこと
  • 面白く、新しい、誰もが見たくなる企画を生み出し、演出する力
  • 納期を守る計画性
  • フィードバックを受け入れ、自分の中で咀嚼する力

映像クリエイター・動画制作の将来性

フューチャーワーク指数すべての職業の平均
4.14.3
11人が回答
未来実感
4.54.3
貢献実感
4.34.4
自立実感
3.54.1

映像クリエイター・動画制作の平均年収

20代
558万円
30代
750万円
40代
- 万円
JobPicks回答者調べ

映像クリエイター・動画制作になるには

映像クリエイター・動画制作はどこにいる

昨今、映像媒体を使った情報発信を行う企業は業界を問わず増えている。そのため映像クリエイターはさまざまな職場に存在する。



大きく分けると、次の4つだ。


  1. テレビ局

  2. 映像制作会社

  3. Webメディア企業

  4. 一般企業(広報部門など)


代表的な勤務場所としてテレビ局が挙げられる。入社前にクリエイティブテストを行うテレビ局は減りつつあるが、局によって採用傾向は異なるため、事前調査をして特徴をつかんでおくのが必須だ。



また、映像制作会社も映像クリエイターが多く働いている場所だ。学歴は問わない場合が多いものの、専門学校や美術系大学、専門のスクールで映像の撮影・編集に必要な機材の使い方、CG(コンピューターグラフィックス)、VFXなど技術系のスキルを学んでおくと重宝される。



近年はWebメディアでも映像クリエイターが多数働いている。「若い人ほど、テレビ業界からWebメディアに転職する傾向がある」とテレビ局出身の映像クリエイターは語る。これから新しく作る動画チームの、立ち上げメンバーになるという手もあるだろう。



メディアでない企業に属する、広報関連の映像クリエイターも存在する。実績を積み、テレビ局、Webメディアなどに転職するのも一つの道だ。



YouTuberを筆頭に、映像クリエイターは個人事業主として働くこともできる仕事だ。独学で映像制作を学び仕事を請ける人と、企業で実務経験を積んだ後に独立してフリーランスになる人がいる。動画編集者にもフリーランスの映像クリエイターはたくさんいるだろう。


映像クリエイター・動画制作で身につくスキル

  • 新しい表現方法を作り続ける力
  • 視聴者に求められていることを学び続ける姿勢
  • 映像を手段として、メッセージを人に伝える力

正解が存在しない映像作品を作るにあたって、常に思考し続け、振り返る力が必要だ。



Webメディアで働く映像クリエイターは「何かをしながら、ずっと企画や映像演出について考えている」と語る。産みの苦しみがある一方、「毎日やることが違うから飽きない」との声もある。



一部のYouTuberなどを除いて、映像作品はチームで制作する。映像クリエイター、フォトグラファー、ディレクター、クライアントの誰が抜けても作品を作ることはできない。そのためグループでテーマを共有し、目線をその都度合わせていくことが求められる。



また他人からのフィードバックを素直に受け入れ、自分の中で咀嚼する姿勢で仕事に挑むことは、映像クリエイターとして成長し続けるためにも必須だ。

映像クリエイター・動画制作のキャリアパス(前職・転職先)

  1. 1.
    映像クリエイター・動画制作
    7人(63%)
  2. 2.
    その他
    2人(18%)
  3. 1人(9%)
  4. -

映像クリエイター・動画制作の経験談を読む

映像クリエイター・動画制作の経験談の中から、一部を抜粋して紹介しています。

  • 仕事の中で、最も楽しいと感じる瞬間はどんな時ですか?

    • 庫本 太樹
      現職者庫本 太樹
      経験: 10年
      株式会社ニューズピックス

      撮影現場で、「準備してきたモノ」を超えた瞬間

      「動画制作は撮影までの準備が第一」だと、よく言われます。「基本はこういうストーリーでいきたくて、撮影中こういう流れになったら、こうしよう」というパターンをいくつも持って、撮影に挑みます。そして撮影では「自分がこうなって欲しいな」と考えているパターンに、大筋はまっていければ、まず安心できます。そこに「良い意味で予定調和を外れる」ようなことを、その場その場の雰囲気を読みながら、起こしていく。そういったことを出演者と共に行えると、面白みを感じ...

      ます。


    やりがいをもっと読む (11)

  • この仕事をやっていて、眠れないほどしんどい瞬間はどんな時ですか?

    • 小野田 昌史
      現職者小野田 昌史
      経験: 8年
      株式会社MASHI MASHI

      しんどい瞬間はないです。自分の好きな時間しかない

      この仕事をやっている中で「しんどい」と感じたことは一度もありません。


      もちろん編集業務などで眠れないことは何度もありますが その中で「しんどさ」を感じたことは無いです。


      おそらく他のクリエイターも同様だと思います。


      自分の伝えたいことを世に発信して その発信した内容にリアクションを貰う、それが楽しい。いち早く世間に自分の映像を届けたい思って作業しているので 眠れないとしても 「しんどさ」は無いと思います(人によるかもしれませんが....

      ..) 逆に 自分の伝えたいことが無くなった時点で僕は「しんどさ」を感じるのかなと思います。 今のところ自分が世間に発信したいことが無くなったことは無いですし これからも しんどいことは生まれることは無いはずです。 映像は1つの "アート" であり 映像クリエイター(YouTuber)は "アーティスト"。世に自分の作品を出して反応を頂く。とても面白い職業です。


    苦労をもっと読む (10)

  • 同業の先輩や同僚にアドバイスされたことで、最も仕事上の教訓になったことは何ですか?

    • 庫本 太樹
      現職者庫本 太樹
      経験: 10年
      株式会社ニューズピックス

      「60分最後まで、見せきるための工夫」を常に考えよ

      テレビ局時代に、プロデューサーから最初に言われた教えです。例えば「世界の様々な乗り物を紹介する番組を作ろう」と思った時に、どうすれば60分のVTRを作れるでしょうか?「それは何のために作られたの?」というヘンテコな乗り物を紹介するとして、それで5分作れる。後は「みんなが毎日乗るモノ」を題材にすれば興味があるだろうから、世界の地下鉄事情を取り上げよう、それで7分。一番早い乗り物、一番高額な乗り物とか、一番○○な乗り物を取り扱えばそれでも5...

      分は持ちそう。ロケに行けばもっと長いVTRが作れるだろう、そしたら誰をどこに行かせようか。このままだと、「軽い情報」ばかりだから感動系も入れて、重みを持たせたいな。「番組冒頭15秒」のインパクトが大事だから、未来の乗り物のCGで引き付けようか。何かに挑戦するくだりも入れて、その結果を最後まで隠して60分引っ張ろうか。時事性も入れたいから、どこかでリニアの今を追うか。このままだと企画全体が散漫だから、どうまとめていこうか…。などなど一つの企画でも様々な工夫を考えないと、そもそも見てもらえないし、また最後まで見てもらえない。動画はよく、「文字情報だと1分ですむものを引き伸ばしているので、時間の無駄」と言われます。それはその通りだとも思いますが、逆に「1分ですむ文字情報で、何分楽しく見てもらえるか?」。この工夫をし続けることが「動画(番組)制作の醍醐味」だと思います。上司のこの言葉を聞いてから、「今いる飲食店で、何分VTRを作れるか?」など「思考のクセ」がつき、自分は本当にまだまだ未熟ですが、多少の成長のキッカケになったと思います。


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  • 転職や就活で、この職業を目指す未経験の方におすすめの書籍は何ですか?理由と合わせて教えてください。

    • 小西 健太郎
      現職者小西 健太郎
      経験: 19年
      株式会社ニューズピックス

      『大聖堂』レイモンド・カーヴァー

      中央公論社の村上春樹翻訳ライブラリーのものを想定しています。これと合わせてロバート・アルトマンの「ショート・カッツ」を観ると、映像で表現することの奥深さと面白さ、難しさがわかるのではないでしょうか。

      映像制作者なのでやはり書籍ではそれほどなく、強いて言えば小説をたくさん読むことは重要だと思います。他人の経験、他人の人生、優れた他人の想像力、時代の空気にこれだけ早く触れられるものはありません。ビジネス書形式のノウハウ物は寡聞にして優れた書...

      籍を知りません。最近の映像作品では、アニメの方の「映像研には手を出すな!」は映像の仕事を良く表現しているので、お勧めできます。


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  • この仕事に向いている人、向いていない人の資質とは何だと思いますか?

    • 西春 博矢
      現職者西春 博矢
      経験: 3年
      エン・ジャパン株式会社

      映像作品や動画SNSが好きで、時間を忘れるほど見てしまうかどうか。

      ドラマ、バラエティ、映画など、または、YouTube、TikTokでも、好んで見るジャンルやついつい見てしまう映像があることが、この仕事において一番大事だと思います。「ついつい見てしまう」「印象に残る」映像を作り、視聴者に行動を促したり、感情を抱かせたりすることが我々の仕事だからです。



      映像に普段から慣れ親しんでいれば、「なんでその番組や映画が好きなのか」「どんなところが見続けられるポイントなのか」「何を面白いと思うのか」「自...

      分が企画・編集するならどうするのか」など考える(研究する)ことができます。逆をいえば、普段から映像に慣れ親しんでいない人(テレビを全く見ない、YouTubeやTikTokを使ったことがない)人は、まず好きな映像作品や、番組、動画を見つけることから始めるといいかと思います。


    向いている人・向いていない人をもっと読む (1)

  • この職業ならではの、お気に入りの業務アプリ・ツールは何ですか? 具体名と、理由を教えてください。

    • Sugio Miyuki
      経験者Sugio Miyuki
      経験: 4年
      株式会社ユーザベース

      Adobe全般

      よく使っていたソフトは以下の2つです。私は動画編集能力があまり高くなかったので、凝ったアニメーションやデザイン性のあるテロップは外部発注していました。


      ・Adobe Premiere Pro

      https://www.adobe.com/jp/products/premiere.html


      ・Adobe After Effects

      https://www.adobe.com/jp/products/aftereffects.html


      ...

      (アニメーションやテロップは、外部発注で制作してもらわなくても、気に入ったものを購入できるサイトがあるので、そういったものを使用してもいいと思います。) また、映像に使用する音楽は以下のサイトを使用していました。 ・Audiostock https://audiostock.jp/


    必要な仕事道具をもっと読む (1)

  • この仕事を目指した理由や目的は何でしたか?

    • Sugio Miyuki
      経験者Sugio Miyuki
      経験: 4年
      株式会社ユーザベース

      魅力を引き出すことが好き、伝えることが好き

      前職でアナウンサーを経験しており、インタビューを通して新しいことを知ることや、それを伝えることが好きでした。


      その経験を活かしつつ、他の分野でも強みを持ちたいという思いがあったので、取材もできて映像をつくる経験も積めることを魅力に感じて入社しました。


      また、もともと親会社で働いていた経験もあったので、会社の文化や雰囲気がだいたい分かっていたことや、働いている人たちも良い方々が多いことを知っていたことも入社した大きな理由の1つです。

      ...

      総合商社のハウスエージェンシーだからこその、時にスケールの大きな事業の取材をさせてもらえることや、海外での取材・撮影もさせていただけたので、とても良い経験をさせてもらったと思っています。


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  • この職業について未経験の人に説明するとしたら、どんなキャッチコピーをつけますか?

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