王様は裸である、と言えること
だれもがSNSやブログを書くことができ、Noteで自分の記事も配信できるようになっています。一流企業は自社メディアを運営しており、マーケティング用のコンテンツを、せっせと作っています。そしてお金をもらって、ヨイショ記事を書くライターもたくさんいます。
ではプロの編集者や記者しかできない、醍醐味はなにか。百人百様だと思いますが、わたしにとっては、多くの人が素晴らしいと信じているもの、当たり前だと思っているものに「ギモン」を突きつけて、世...
仕事の中で、最も楽しいと感じる瞬間はどんな時ですか?
だれもがSNSやブログを書くことができ、Noteで自分の記事も配信できるようになっています。一流企業は自社メディアを運営しており、マーケティング用のコンテンツを、せっせと作っています。そしてお金をもらって、ヨイショ記事を書くライターもたくさんいます。
ではプロの編集者や記者しかできない、醍醐味はなにか。百人百様だと思いますが、わたしにとっては、多くの人が素晴らしいと信じているもの、当たり前だと思っているものに「ギモン」を突きつけて、世...
この仕事をやっていて、眠れないほどしんどい瞬間はどんな時ですか?
原稿を書くという行為は、私にとって一種の「ギブアップ」です。なぜなら、編集者や記者にとっては、どんなに面白い話を集めても、集めても、終わりがないからです(もちろん話が集まらないこともある)。それでも〆切が迫ってきたら、泣く泣く、筆をとるのです。
私はいまシリコンバレーに住んでおり、主にテクノロジーやベンチャーキャピタルの取材をしています。最近はゲノム編集をテーマにした特集を書くために、遺伝子の仕組みから、タンパク質の働き、免疫システム...
転職や就活で、この職業を目指す未経験の方におすすめの書籍は何ですか?理由と合わせて教えてください。
共同通信出身の作家である辺見庸さんによる、海外ルポルタージュの傑作です。政治家など権力者から、極貧のスラム街に住む人々まで、彼らと共に「食べる」ことを通して、異なる世界で生きる人々のストーリーを鮮やかに描いた1冊です。
メディアでは映像コンテンツの盛り上がっていますが、この1冊を読むことで、文字という「道具」がどれだけ生々しいイメージを脳内に呼び起こさせるのか、文字の底力を知ることができます。
素晴らしい本は星の数ほどありますが、言...
同業の先輩や同僚にアドバイスされたことで、最も仕事上の教訓になったことは何ですか?
記者も編集者も、最後は自分の好奇心を信じないといけない。そこだけは、他人のコピーができないし、どんな良い先輩もノウハウは教えられません。
自分が抱いていたジャーナリストの「理想的な姿」は、カメラを片手に海外を飛びまわるような、国際派ジャーナリストでした。しかし、現実に大手新聞社に入社すると、まずは地方支局を担当することになります。
最初に勤務地は「愛媛県」と知らされた時に、なんだよミカンの産地かよ、どんなテーマがあるんだろうかと凹み...
最後に、この職業を一言で表すと?
この時代を生きたことを、全身で感じられる