経営コンサルタント経験者が語る仕事内容・年収・将来性

36人のロールモデル
175件の経験談

質問経営コンサルタントの仕事を一言で表すと

経営コンサルタントとは?

経営コンサルタントの仕事内容

クライアントの問題と課題を発見し、その解決策を出し、実行する仕事だ。



問題とは「ありたい姿」と「現状」のギャップ。課題とは問題が発生する根本的な要因のことを指す。



経営コンサルタントは起きている問題の定義をしっかりと理解、分析し、課題を特定して打ち手を講じる。課題発表1回目の会議で、適切な”診断”をしないと、プロジェクトは“炎上”し、取り返しがつかなくなる。



近年では、経営課題の7割近くがデジタルに関連することから、問題解決能力に加えてデジタルへの知見も求められる。 

みんなのジョブディスクリプション(仕事内容)

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経営コンサルタントの将来性

フューチャーワーク指数すべての職業の平均
4.34.3
38人が回答
未来実感
4.14.3
貢献実感
4.44.4
自立実感
4.44.1

経営コンサルタントの平均年収

20代
776万円
30代
1957万円
40代
2075万円
JobPicks回答者調べ

経営コンサルタントになるには

経営コンサルタントはどこにいる

経営コンサルタントの主戦場としてまず想起されるのが、戦略系コンサルティングファームと呼ばれる一団だ。



マッキンゼー・アンド・カンパニーやボストン コンサルティング グループ(BCG)を筆頭とする少数精鋭軍団だが、最近ではとりわけBCGがデジタル部隊を中心に採用を増やす。



アクセンチュアやデロイト トーマツ コンサルティングなど総合系コンサルティング企業は、経営戦略を提案する「上流」から実際のシステム導入などを手掛ける「下流」まで、あらゆるコンサルタントをそろえる。



また、戦略系、総合系出身者が始めた独立系や、個人でクライアントの相談に乗るコンサルタントも数多い。



最近の特筆すべき傾向は、電通など広告会社勢の参入だ。元からマーケティングのコンサルティングは手掛けてきたが、経営領域にまで拡大中だ。



さらに、三井物産など一部事業会社の中には、元コンサルタントを集めてグループを横断した成長戦略を構築する「インハウスコンサルタント」も存在する。

経営コンサルタントの就職・転職事情

新卒採用 

外資戦略系コンサルティングファームは毎年数人、マッキンゼーやBCGなど大手でも十数人しか採用しない狭き門。アクセンチュアやデロイトなどの総合系や大和総研などシンクタンク系の採用数は多いが、経営コンサルティングの部門に配属される保証はない。



中途採用

大手事業会社からの転身組が多い。MBA取得後にコンサルタントになるケースも。前職はエンジニアなど理系が意外に多い。広告会社などの営業やマーケター出身も目立つ。最近ではデータサイエンティストからの転身組も増えている。



副業

守秘義務の伴う業務が多いため、副業を認めない会社が多い。例外は、A.T. カーニー(グローバル・ブランド名はカーニー)くらいだ。現役の副業コンサルは少ないが、リクルート勤務者やベンチャー幹部などがスタートアップの副業コンサルをするのはよくある話だ。



“名乗る”パターン

国家資格が必要なく、名乗れば「なれてしまう」ため、一部得体の知れない“自称コンサル”もいるが、SNSなどで身元がばれる昨今はさすがに減った。金融や事業会社の営業出身者が半リタイヤ後、コンサルタントを名乗るケースは多い。

経営コンサルタントで身につくスキル

  • 課題発見力
  • 問題解決力
  • 思考力

問題や課題が何か、それを解決する打ち手は何かについて、考える力が身につく。例えば「熱が38度ある」という問題があったとする。それは体力がないからか、何らかの病気なのかを特定するのが「課題発見」だ。それができないと対応が総花的になり、効果が得にくい。



経営コンサルタントはよく「企業の医師」に喩えられるが、トレーニングと実践により、患者の病気を治したり、防いだりする力が鍛えられる。

経営コンサルタントのキャリアパス(前職・転職先)

  1. 1.
    経営コンサルタント
    18人(33%)
  2. 5人(9%)
  3. 4人(7%)
  4. 5.
    ブランドマネージャー
    2人(3%)
  5. 7.
    インベストメントバンカー(投資銀行)
    2人(3%)
  6. 8.
    証券アナリスト・エコノミスト
    2人(3%)
  7. 1人(1%)
  8. 18.
    生産技術エンジニア
    1人(1%)
  9. 21.
    ITコンサルタント
    1人(1%)
  10. 22.
    その他
    1人(1%)

経営コンサルタントの経験談を読む

経営コンサルタントの経験談の中から、一部を抜粋して紹介しています。

  • 仕事の中で、最も楽しいと感じる瞬間はどんな時ですか?

    • 大塚 泰子
      現職者大塚 泰子
      経験: 18年
      PwCコンサルティング合同会社

      クライアントの「人生」に影響を与えられる

      クライアントをはじめ、関与する人達から「ありがとう」と言ってもらえた時です。


      以前のクライアントと、プロジェクトが終わって数年後にお会いした時に「自分の職業人生を振り返ってみると、大塚さんたちと仕事をしていた時が一番楽しかった」と言って頂いた事がありました。


      また、昇進を前にしたクライアントから「大塚さんが一緒に頑張ってくれるから、この大役を引き受けてみようと思った」といったありがたいお言葉も頂いた事もありました。


      異動を前にした...

      クライアントから「僕はいなくなってしまうけれそ、大塚さん達を働くことは僕のチームメンバーにとって必ずプラスになるから、僕のチームを頼みます」と涙を流された事もありました。 プロジェクト内容自体の「成功」も当然ですが、そのように一緒に働いてくれる社内外の方達の「職業人生」にまでポジティブな影響を与えられたと感じられる瞬間があるからこそ、ハードな環境の中でもやっていけるのだと思っています。


    やりがいをもっと読む (36)

  • この仕事をやっていて、眠れないほどしんどい瞬間はどんな時ですか?

    • 鈴木 慎吾
      現職者鈴木 慎吾
      経験: 12年
      株式会社ローランド・ベルガー

      一体いくら払ってると思ってるの!?と言われたくないプレッシャー

      寝ないとダメなタイプなので、何としても寝ます。

      ・追い込まれないように先を見通して余裕をもって進める

      ・それでも危ない時は窮地に到る前に誰かに助けを求める


      が、【苦労】という意味では、やはりお客様の期待以上の価値提供をすることに対するプレッシャーでしょうか。

      黒谷友香さんが「一体いくら払ってると思ってるの!?」と叫ぶラクスルさんのCMを見ると、昔のことを思い出して少し胃がチクリとします。


      実は、上記のプレッシャーに追い込まれすぎて、...

      潰れてしまったことがあります。その苦い経験があるからこそ、「絶対に追い込まれない」ことをとても大事にしています。即ち冒頭の話に戻りますが、「先を見通す」ことと、「誰かに助けを求める」ことです。 特に後者は無駄にプライドが高かったコンサルタント初心者の頃は到底採り得なかった選択肢なのですが、「お客様に価値を提供することが一番大事」というプリンシプルに則れば、そんなプライドなどどうでもよいことです。 なので、私はなりふり構わずに、極めて早めに助けを求めます。ファームという組織でプレイしているからこそのメリットです。


    苦労をもっと読む (32)

  • 同業の先輩や同僚にアドバイスされたことで、最も仕事上の教訓になったことは何ですか?

    • 藤熊 浩平
      現職者藤熊 浩平
      経験: 16年
      株式会社フィールドマネージメント

      バリュー(提供価値)ベースで仕事をする

      「そろそろ、タスクベースではなく、バリューベースで仕事をしてみようか」


      これは、私が新卒2年目の時に、当時のメンターだった人からいただいたアドバイスです。


      私は新卒でコンサル業界に飛び込んだので、最初の1年は、ただ目の前の与えられた仕事に全力投球して、相手の期待値を超えることで精一杯の日々でした。

      この時の「仕事」とは「タスクをこなす」ことで、今振り返ると当時の自分は、「便利な作業屋」になっていたと思います。

      学生あがりだった私は、...

      まだ何者でもなく、誇れるのは体力くらいだったので、コンサルスキル以前のビジネススキルを身につけるのに必要な期間だったとは思います。 ただ、この仕事の本分は、クライアントを介して世の中に新たな価値をつくり出していくことで、その目的のために目の前のタスクや作業がある、というのが本来の順序です。 そんな当たり前のことに、改めて気づかせてくれた言葉でした。 「バリューベースで仕事をする」、言うは易しですが、実際の行動に移すにはハードルがあります。 まず、そもそも何がクライアントや世の中にとっての「バリュー(価値)」になるのか、がクリアになっている必要があります。 その上で、自分がどういう活動に、どれだけの時間を使えば、どれくらいのペースで価値が積み上がっていくのか、が分かって初めて、リソース配分ができるようになります。 そういう意味では、今もなお、「バリューベース」で仕事ができているか、日々模索中ですが、その意識を持つことで、仕事に向き合う姿勢は間違いなく変わります。 「タスクベース」で仕事を受けると、「How(どうやるか)」が気になります。そのタスクありきで、いかに効率的にこなすか/いつまでに終えられるか、が関心事になるからです。 「バリューベース」で仕事をすると、「What(何をすべきか)」や「Why(なぜすべきか)」が気になります。最終的に価値につながる仕事でないと、意味がないからです。 時が経ち、私がチームを率いて、メンバーをマネージする立場になった時、先ほどの言葉をいただいた人から、また貴重なアドバイスをいただきました。 「メンバーを、スキルセットの集合体と捉えるか、バリューの集合体と捉えるか、それによってマネジメントの仕方は変わるよ」 コンサルファームでは、各コンサルタントは、プロフェッショナルとして日々成長が求められ、「Development needs」という言葉がよく飛び交います。 そうして、コンサルスキルのレーダーチャートのパイを、大きく、正多角形に近づけていこうとします。 なので、ともすると、コンサルタントを「スキルセットの集合体」と捉え、あれはできている/これはできていない、というような見方をしてしまいがちです。 他方、コンサルファームに集うメンバーは皆個性豊かで、好きなこと・得意なこと、情熱を傾けられるもの・夢中になれるもの、それぞれです。 プロジェクトも、クライアントの業種や取り組むテーマ、働き方など、さまざまです。 マネジャーの仕事は、チームとしてのバリュー(提供価値)を最大化することです。 そのためには、「スキルの塊」としてではなく、意思や感情を持った個性豊かなメンバーの力をいかに最大限引き出すか、そして、それを価値に転換するために、彼ら・彼女らを含めたチームとクライアントとの化学反応をどうデザインするか、が重要だということを教わりました。 世の中に対する「バリュー(提供価値)」を日々意識しながら、それに貢献しうる/矛盾しない仕事を、これからもしていきたいと思います。


    この職業のプロになるにはをもっと読む (33)

  • 転職や就活で、この職業を目指す未経験の方におすすめの書籍は何ですか?理由と合わせて教えてください。

    • 塩野 誠
      現職者塩野 誠
      経験: 15年
      株式会社経営共創基盤

      『世界で活躍する人は、どんな戦略思考をしているのか?』塩野 誠

      「どれくらいのスキルがあれば一人前ですか?」とよく聞かれるので、その答えとして上記の本を書きました。20代後半でこの本に書かれていることができれば、たいていの場所ではプロフェッショナルとしてやっていけると思います。



      下記は私のインタビュー記事ですが、コンサルタントのキャリア設計について様々な角度からまとめているので、是非これを読んでいただいてから、コンサルタントとしてどう生きていくかを考えていただければと思います。


      【保存版】コン...

      サルのキャリア「5つの選択肢」 https://newspicks.com/news/5182007/


    未経験者へのおすすめ本をもっと読む (32)

  • この仕事に向いている人、向いていない人の資質とは何だと思いますか?

    • 中根 遥香
      経験者中根 遥香
      経験: 1年未満
      ユナイテッド株式会社

      「一人でとことん考え抜く」ことも、「みんなで考える」こともできる人

      コンサルの仕事は、答えがデスクトップ上にあるわけでもないので、とにかくいろんな情報を探し出して、その情報から自分で考えて示唆を出す必要があります。



      また、誰かに聞けば答えを教えてくれるわけでもないので「自分一人で問題と向き合い続ける」ことが出来ないと正直きついと思います。



      「一人でとことん考える」ということは、人と仕事をすることが好きな人にとっては、正直きついと思います。(私も、人と関わることの多い営業から異動したので最初はきつ...

      かったです) その一人で考え出した自分にとっての答えが、全く上司やクライアントに刺さらない時もあるので。 ただ、そんな時に「みんなで考える」という事も出来る人が、成長しやすいと思います。 「みんなで考える」=「周りを巻き込む」という事なのですが、「一人で考えて」ある程度自分なりの示唆を形に出来た上で、上司やPJTメンバーを巻き込んで自分の抱えている課題を共有して相談するという流れを掴めば、PDCAサイクルの循環ができて成長しやすいと思います。 (Newspicksの【BCG杉田浩章】さんへのインタビューでも上記のようなことが書かれているので是非読んでみて下さい!:https://newspicks.com/news/5145265/body/?ref=search) ただ、「一人で考え抜く」ことが得意で好きな人は、この「みんなで考える」が苦手な傾向にあると思います。 なぜかと言うと、「完璧な状態になってから評価されたい」というような、 完璧主義の人が多いからです。(あくまで個人的見解です) 100%じゃなくても、30%の段階で相談出来ると、PDCAサイクルの回転が速くなりどんどんできることの幅も増えると思います。 「一人で考える」「みんなで考える」どっちかだけじゃなく、“どちらも”できる人が強いと思います。


    向いている人・向いていない人をもっと読む (3)

  • この仕事を目指した理由や目的は何でしたか?

    • Kohei Tsuji
      経験者Kohei Tsuji
      経験: 4年
      株式会社ニューズピックス

      成長速度と、興味との合致

      以下の2点です。

      【成長速度】

      大学院卒で、学部卒よりも就職が遅れたということもあり、ビジネス一般に必要な知識や技能を他の職業と比べて早く身に着けられると思ったためです。

      【興味との合致】

      学生時代に政治学を専攻しており、社会がどうあるべきか、政治がどうあるべきか、といった比較的大きなスケールで世の中を構想し・変えていくことに興味がありました。コンサルティングでは、クライアント企業は大企業で、プロジェクトのテーマも影響範囲が大きい場合が...

      多いので、その点が興味と合致していました。


    志望動機をもっと読む (2)

  • 現在している副業・兼業の内容について、なるべく具体的に教えてください。

    • 杉野 幹人
      経験者杉野 幹人
      経験: 16年
      株式会社ニューズピックス

      大学教授との兼業

      2012年から大学教授との兼業をしています。

      当時は週の半分をコンサル、半分を大学教授に。


      週の半分までの規模の兼業は、A.T. カーニーでの第一号でした。

      いまでは若手からベテランまで何人もの経営コンサルタントが兼業しています。


      自分が一番興味があり、一番やりたいことをやっているときに、わたしはいきいきとし、アウトプットが最大化されますし、好奇心からかインプットの量も吸収力も増し、結果、さらにアウトプットが最大化します。

      これは人...

      によると思いますが、わたしの場合は。 このため、コンサルもやりたかったが、大学教授もやりたかった。 なので、やってみた。 振り返ると、当時の日本オフィスの代表がおもしろいと理解を示してくれて後押ししてくれたのも大きかったと思います。 そして、いざ兼業してみて、コンサルでも大学でも、パフォームできたと思っています。 振り返ると、兼業がうまくいくコツは三つあった気がしています。 第一に、徹底的に先回ってスケジュールコントロールすることです。 そうすることで、兼業している二つの仕事のあいだでのスケジュールのカニバリゼーションがなくなってくる。 カニバリゼーションがあると自分自身も楽しめませんし、どちらの仕事にも迷惑をかけます。 兼業をしてから、スケジュール管理の先回りが一段とうまくなった気がしています。 第二に、結果へのコミットメントです。 兼業していると、関心が分散しているとまわりから思われることがあります。 そう思われると、信任が得られず、まわりと協業する仕事では思うように進められなくなります。 だからこそ、一つ一つの仕事に、兼業している人は専業の人よりもコミットメントが求められます。 特に、なによりも誰からもわかりやすく、結果へのコミットメントが必要。 兼業したから結果が出なくなる、だと、兼業は続かないと思います。 兼業したら、さらに結果を出す。 第三に、マイノリティであることを楽しむことです。 兼業している人は増えたとはいえ、まだまだマイノリティです。 マイノリティの気持ちや苦労は、マジョリティから理解しようと思っても難しい。 多くの制度や働き方もマイノリティにはやさしくない。 そこで、なんでわかってくれないのかと悲しむのか。 それとも、そもそもわかり合えないかもしれない前提で、わかり合おうとすることを楽しんだり、まわりと自分を比較せずに、自分らしく生きていることに価値を置けて楽しめるか。 そこが分岐点な気がします。 こうやって書くと、スケジュールをコントロールする、結果にコミットメントする、自分らしく生きる、すべてプロフェッショナルの要件な気がします。 兼業や副業は、自分をよりプロフェッショナルにしてくれるのかもと、書いていておもいました。 興味がある方には、一歩踏み出すことを、おススメしたいです。


    副業・兼業をもっと読む (1)

  • この職業について未経験の人に説明するとしたら、どんなキャッチコピーをつけますか?

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