VUCAの時代「30歳までにやっておきたい」自分軸のつくりかた

VUCAの時代「30歳までにやっておきたい」自分軸のつくりかた

    JobPicks Voice


    「みんなでつくる仕事図鑑」JobPicksは、さまざまな職業のロールモデルが投稿してくれたリアルな経験談を多数掲載している。本連載では、その投稿内容を参考に、仕事やキャリアの悩みを解消するヒントを探っていく。今回は、先行きが不透明な“VUCA”の時代を生き抜くヒントを、ロールモデルが見つけた「自分らしい働き方」からピックアップして紹介する。


    目次

    難関大学を卒業し、大企業に入社すれば、一生安泰でいられる——。


    かつて存在したキャリアの正解は、変化の激しい“VUCA”の時代に突入したことで、過去のものになってしまった。


    VUCAとは、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字からなる造語で、一言でいうと「先行きが不透明で、将来の予測が困難な状態」を意味している。


    現代は、テクノロジーの進展による破壊的イノベーションが起き、ビジネスモデルが陳腐化するスピードが加速度的に増したことによって、企業の寿命よりも個人の労働寿命のほうが長くなった。


    かつて主流だった「会社名を起点とするキャリア形成」は、今では非常に脆弱なものになっている。


    事実、中小企業の多くが、創業から3年以内で廃業に追い込まれている。それだけでなく、かつて「就職人気ランキング」なるものにランクインしていた企業でさえ、倒産危機に陥っているのが現実だ。


    それだけではない。英国オックスフォード大学でAI(人工知能)などの研究を行うマイケル・A・オズボーン准教授が、2013年に発表した論文『雇用の未来(The Future of Employment)』では、「人間が行う仕事の約半分が機械に奪われる」という衝撃的な予測がされていた。

    オズボーンさんの予測のうち、いくつかはすでに現実のものとなっている。例えば入退社手続きや給与管理といった労務は、「SmartHR」に代表される人事労務クラウドによって自動化され、会議の議事録すらAIによる自動音声書き起こしで一定の品質が担保できるようになった。


    私たちが生きているのは、「入社すれば一生安泰の会社」が存在せず、「これができれば食いっぱぐれない」という職種もない時代なのだ。


    では、私たちはいったいなにを、キャリア道標にして生きていけばいいのだろうか。

    スキル主導の働き方は20代まで


    本題に入る前に、まずは「キャリア」というものが、そもそもどのような特性を持ったものなのかを押さえておきたい。


    企業の従業員や公務員に向けた研修を通じ、数多くのビジネスパーソンのキャリアを導いてきたキャリア・ポートレートコンサルティング代表の村山昇さんは、スキル主導のキャリアに頼りすぎると「いずれキャリア迷子になってしまう」と説明する。


    スキルとは、いわばレゴブロックのようなもの。20代のうちに30個しか集められなかった人と、100個集めた人では、作り上げられるものの大きさが全然違います。だから、若いうちはコンセプトなどがなくても、レゴをたくさん集めればいいのです。


    でも、それだけではブロックを持っているだけの人になってしまう。先ほどお伝えしたように、いろんな人に会って、いろんな生き様を見て、おぼろげでも自分の軸をつくっていく。その意識があれば、VUCA時代をサバイブしていくことができるはずです。


    「若いうちは、スキルをしっかり身に付け、できることを増やすのが大事。しかし、スキルばかりに頼っていると、やがて大きな成果を上げられないビジネスパーソンになってしまう」というのが、村山さんの考えだ。


    また、スキルに頼りすぎないキャリアをつくる方法として、「自分とは違う経験を持つ人たちの成功体験や失敗体験に触れ、彼・彼女らの人生に学ぶ」ことが重要だとも指摘する。


    本記事では、村山さんの見解をベースに、VUCAの時代をサバイブするキャリアを探っていく。まずは、「20代のうちに身に付けるべきスキル」について考えてみよう。


    予測困難な時代に大事な4スキル

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