20代の9割超がリスキリングに「興味がある」と答えた調査結果がこのほど、発表されました。
「求められるスキルが変わってきているので、アップデートしたい」「スキルを磨いてキャリアアップしたい」。
多くの20代が自身のキャリアアップや転職のためにリスキリングの必要性を感じています。
また、別の調査では身につけたいスキルのランキングも公表。話題になっている「AI・ChatGPT」を抜いて、あのスキルがトップになりました。
20代の9割超がリスキリングに「興味がある」と答えた調査結果がこのほど、発表されました。
「求められるスキルが変わってきているので、アップデートしたい」「スキルを磨いてキャリアアップしたい」。
多くの20代が自身のキャリアアップや転職のためにリスキリングの必要性を感じています。
また、別の調査では身につけたいスキルのランキングも公表。話題になっている「AI・ChatGPT」を抜いて、あのスキルがトップになりました。
調査は20代の就活・転職応援サイト「Re就活」などを運営する学情が昨年(2023年)11月に実施。20代のビジネスパーソン計157人が回答しました。
リスキリングに「興味がある」と答えたのは63.1%。「どちらかと言えば興味がある」の28.7%と合わせると、9割以上の20代がリスキリングに興味を示しています。
理由として次のようなコメントが寄せられました。
「求められるスキルが変わってきているので、アップデートしたい」
「スキルを磨くことで、より良いキャリアを描けると思う」
「市場価値を上げるためには、自ら学ぶことが必要だと思う」
DXの加速や雇用の流動化が活発になる中、若い時から自分の市場価値を高めながらスキルをアップデートしていく意識が高まっていることが分かります。
転職や昇進昇格にも役立つリスキリング。実際に「キャリアアップや昇進昇格、転職のために勉強する必要性を感じることはありますか?」との問いに対して、「感じることがある」が57.3%、「どちらかと言えば感じたことがある」が32.5%と、合わせて9割超の20代が転職やキャリアアップのためにリスキリングが必要だと感じているようです。
必要だと感じている理由についても次のような理由が上がりました。
「1つの専門性を極めるだけでなく、複数の専門性を掛け合わせることが大切だと思う」
「転職が当たり前になっているので、どこに行っても通用するスキルや知識を得たい」
リスキリングをする際に使いたいツールとして、60.5%が動画を「活用したい」と回答。こちらも「どちらかと言えば活用したい」が33.1%、と合わせると9割以上が「業務以外の勉強で動画を活用したい」と答えました。
「(動画は)文字だけよりも理解しやすい」「いつでも好きな時間に学べる」といった理由で動画をツールとして活用している人が多いようです。
Webマーケティングスクールを運営する「WEBMARKS」のリスキリング意識調査では、20代が身につけたいリスキリングの上位にプログラミングが最多で53%、次いで、Webマーケティングが34.1、AI・ChatGPTが32.3%、デザイン、動画編集と続きました。プログラミングと回答した人が多い背景には、プログラミングスクールの台頭や広告などで認知が広まっていることが考えられます。
昨年、政府がリスキリングに1兆円を投じると発表し、ビジネスパーソン界隈でも何かと話題になっているリスキリング。
Z世代もリスキリングへの関心が高まっているというこの結果を企業側は受け止めて、リスキリングができる職場環境作りをすることが求められています。
(文:鍬崎拓海、編集:比嘉太一、バナータイトル:kokouu / GettyImages)