働きやすさはある一方で、成長や将来性を感じにくい「ゆるブラック企業」。
“ゆるブラック企業”に関する調査結果が発表されました。ゆるブラック企業という理由で転職することに「同意できる」と回答した人は、7割を超える結果に。
「ゆるブラック」の定義は人によって感じ方が異なるもの。「労働時間は適切だが、成長できない」「評価が上がらない」などの会社が、ゆるブラックと言われている実態も今回の調査で浮かび上がりました。
働きやすさはある一方で、成長や将来性を感じにくい「ゆるブラック企業」。
“ゆるブラック企業”に関する調査結果が発表されました。ゆるブラック企業という理由で転職することに「同意できる」と回答した人は、7割を超える結果に。
「ゆるブラック」の定義は人によって感じ方が異なるもの。「労働時間は適切だが、成長できない」「評価が上がらない」などの会社が、ゆるブラックと言われている実態も今回の調査で浮かび上がりました。
調査は求人サイトなどを運営する「エン・ジャパン」が実施。12月に発表された「ブラック・ゆるブラック企業調査」では5,773人からの回答を得ました。
「ゆるブラックだから」という理由での転職は76%が「同意できる」と回答。また、その割合は若い世代ほど高くなっており、20代では8割を超えているのが特徴です。
実際に、今勤めている企業が「ゆるブラック企業」だと考えている割合は27%となっており、インフラ業界が最も多くなっています。
「ゆるブラック企業」だと考える理由について、「労働時間は適切だが、成長できないから」が57%で最多に。「評価が上がらないから」「仕事に見合った賃金だが、上がりにくいから」といった理由も挙がりました。
転職活動の際にブラック・ゆるブラック企業なのか否かの評判を気にするかの問いに対して、「気にする」と答えた人の割合は7割を超えました。
判断基準として、「労働時間・休日数が適切か」が8割と最も多い結果になりました。「会社の雰囲気がいいか・社員同士が仲が良いか」(61%)「福利厚生は充実しているか」(61%)と続きました。
ゆるブラック・ブラック企業の情報収集の仕方に関して、口コミサイトで行っているとの声もありました。
転職サイトや会社のサイトに載っていることは良く見せるためのものであるため。個人的には、社員の実際の評判が良ければ良い会社だと判断している。
ゆるブラック、ブラック企業かどうかは応募する際に気にする。私は見かけホワイトのブラック企業に就職していたので、実際働いている方の意見を知るクチコミサイトを活用することが多い。
賃金や労働時間に納得していても、成長の機会が少ないと「ホワイト企業」とは評価されない時代。自分の成長やキャリアアップを意識した若い世代が増えている裏返しとも言える結果をあなたはどう見ますか?
(文:中井舞乃、編集:比嘉太一、バナーデザイン:mapo / GettyImage)