エン・ジャパンが運営するスカウト転職『AMBI』で、 「働きたい企業」のランキングが発表されました。
若い世代が企業を選ぶ際に、「自らが成長できる『成長環境』があるかどうか」を重視している傾向が強いことが明らかになりました。また、企業があらゆる社会変化に対応できるかという変化への姿勢も重視していることも示されました。
エン・ジャパンが運営するスカウト転職『AMBI』で、 「働きたい企業」のランキングが発表されました。
若い世代が企業を選ぶ際に、「自らが成長できる『成長環境』があるかどうか」を重視している傾向が強いことが明らかになりました。また、企業があらゆる社会変化に対応できるかという変化への姿勢も重視していることも示されました。
AMBI発表では、39歳以下の若いユーザー約1,000名を対象にアンケートを実施。ランキングを見ると、総合、年代別、男女別、転職経験別といったそれぞれのカテゴリー上位には「Google」や「トヨタ自動車」、「キーエンス」など高収入でも知られる大手企業が並ぶ結果となりました。
1位のGoogleを選んだユーザーの意見として、「世界的に有名な企業で、将来グローバルな人材になれると思うから」(20代女性)、「新しいことへ取り組むスピードが早く、他社では得られないような経験ができそう」(30代女性)といった意見が上がりました。
グーグルは1月、全世界の従業員の6%に相当する1万2000人の解雇を発表。日本法人で働く社員の一部にも退職の条件をまとめた「退職パッケージ」が送られましたが、成長機会が魅力に映るようです。
続く「トヨタ自動車」は、「新規事業も積極的に挑戦している印象で、スピーディな事業展開の中に入ってみたいから」(20代女性)、「圧倒的資金力のもと、様々な大きな仕事に携われる可能性があるから」(20代男性)という意見がありました。
総合メーカー「キーエンス」には、「年収が高く、若い頃から裁量があるから」(20代女性)、「圧倒的な営業利益率を出している点から、学べることが大きいと感じるため」(30代男性)といった声が寄せられています。
4位は「アクセンチュア」、5位は「三菱商事」と続きます。コンサルや商社の人気は、例年同様に高い人気の職種であることが分かります。
『AMBI』事業責任者である峯崎直哉さんは、発表コメントで「成長環境」の重要性を語ります。
「昨今、 働き方改革が進む一方で “ゆるブラック”という言葉も生まれているように、やりがいや成長実感を持ちにくい若手も増えてます。そんな中、ランキング上位の企業では、若手のうちから裁量をもって働ける環境や、優秀な仲間と切磋琢磨しながらキャリアアップできる環境などが評価されています」
この発言から、若手がいかに働く中で自己成長性を重視しているかということがわかります。実際にそうした意識が、企業選びにも大きな影響を与えているとのこと。
また、企業の将来性を重要視する人が多い傾向があるようです。
「事業の成長性、幅の広さ、新規事業・最先端技術への積極投資などに関するコメントも散見されました。変化が激しく将来の予測が難しい世の中で、企業としてあらゆる変化に対応できるかどうか、個人としても多角的に対応できるスキルや経験が積めるかという観点も、より一層重視されているように見受けられます」
対応力や有効なスキルを磨きたいと考える動きは、若い人材に顕著。成長できる環境づくり、また企業として社会変化にどのように対応していくのかという点が、今後の人材確保の鍵になりそうです。
(文:髙栁綾、編集:比嘉太一、野上英文)