20代社会人の副業の実態に関する調査結果が発表され、4人に1人が副業や兼業を経験していることが明らかになりました。
副業で経験した仕事は「サービス・接遇(接客販売)」が最も多く、「ライティング・記事作成」「データ入力などの簡易作業」が続きました。
また、副業をしていない理由は「副業の始め方が分からない」が4割超でトップとなりました。
20代社会人の副業の実態に関する調査結果が発表され、4人に1人が副業や兼業を経験していることが明らかになりました。
副業で経験した仕事は「サービス・接遇(接客販売)」が最も多く、「ライティング・記事作成」「データ入力などの簡易作業」が続きました。
また、副業をしていない理由は「副業の始め方が分からない」が4割超でトップとなりました。
就活情報サイトなどを運営する「学情」が、20代の社会人269人を対象にインターネットアンケートを実施しました。
副業・兼業の経験について、「現在副業をしている」と回答した社会人は10.8%でした。「過去に副業をしたことがある」14.1%を合わせると、およそ4人に1人が副業・兼業を経験していることが分かります。
副業で経験した仕事は、「サービス・接遇(接客販売)」が38.8%で最多となりました。次いで「ライティング・記事作成」が17.9%、「データ入力などの簡易作業」14.9%、「SNS運用」10.4%が続きました。
回答者からは、
記事作成の仕事を単発で受けている
画像を作成し、SNSに投稿する仕事をしている
定時後に2時間程度、フードデリバリーの配達員をしている
などの声が挙がっています。
一方で、副業をしていない社会人は全体の75.1%を占めています。
現在副業をしていない20代に副業をしていない理由を尋ねた(複数回答可)ところ、「副業の始め方が分からない」が41.7%で最多となりました。
その他の理由として、
確定申告などが難しそう(35.0%)
時間を確保できない(34.2%)
どのような副業があるか分からない(30.8%)
自身のスキルで挑戦できそうな副業がない(25.8%)
本業が忙しい(20.8%)
などが続きました。
一方で「勤務先で認められていない」が37.9%となり、企業側の「副業禁止ルール」が影響していることが分かりました。
終身雇用が当たり前でなくなった今、仕事が変わっても持ち運びできる「ポータブルスキル」や手に職をつけることへの関心が高まっています。社会人経験の浅い20代はビジネスにおける専門性が深まっていない一方で、デジタルリテラシーの高さやリモートワークなどで生まれた時間を活かして、始めやすい仕事から副業を経験する傾向があると言えそうです。
(文:髙栁綾、編集:竹本拓也、タイトルバナー:SetsukoN / GettyImages)