内定式7割が実施、“対面回帰”に学生「リハビリが必要」
2023年9月15日(金)
就活生向けの就職情報サイトを運営する「リクルート」が14日、内定率などを発表しました。
学生モニター4,567人を対象に実施。9月1日時点の大学生(大学院生除く)の就職内定率は91.5%で、前月と比べて4.9ポイント増加。また、進路を決めた「確定率」は84.5%で前月と比べて7.1ポイント増えました。
来春からの入社が決まった学生に内定式の予定を聞いたところ、76.5%の学生が「開催される予定」と回答。一方、従業員規模で内定式の有無にはバラツキがあり、「300人未満」の企業は「開催予定」が47.2%に止まりました。

内定式が開催予定と回答した学生によると、「オンラインでの開催」が8.9%に対して、「対面での開催」が79.6%と大きく上回りました。前年の同じ質問では、オンライン24.5%、対面52.3%だったため、アフターコロナの出社回帰と同様に、内定式も対面式が大きく増えていることが見て取れます。
就活を終えた学生たちは、対面での内定式について、どのように感じているのでしょうか──。
広告業界に来春から入社する福岡県内の男子学生(23)は「同期と会うことが楽しみ」と期待を膨らませます。
コロナ禍で学生生活の大半をオンライン空間で過ごしました。ゼミ活動もオンライン実施だったため、ゼミへの所属意識が薄く、他のゼミメンバーとも交流ができなかったといいます。
「対面の内定式では、一緒に働く同期にも会えます。リアルで会うと、SNSの交換も簡単にできて、入社前からコミュニケーションがスムーズに取れると思います。先輩社員にも直接会って、職場の雰囲気も分かるので、リアル開催と聞いて本当に嬉しいです」
一方、東京都内の大学に通う女子大生(22)は「大学ではオンラインのやりとりが多く、長かったので、内定式で他の内定者や社員の方とうまく話せるか不安です。今から対面でもコミュニケーションが取れるよう、リハビリしておきます」と取材に話しました。

調査では従業員数が「5,000人以上」の企業は、オンラインでの開催予定が、前年45.0%から22.4%にぐっと低下しました。
大手企業の人事担当者は、「リアルで開催することで、社員と交流を深めてもらったり、本社の近くでランチをとったりと、入社をよりイメージしやすいと思います。内定者同士がコミュニケーションを交わす様子からは、面接では見えなかった一面も見えてくるので、リアル開催が戻って会社側も嬉しく思います」

一方、中小企業の担当者は「内定式を準備するのには時間もコストもかかる。入社式はもちろん対面で開催予定だが、内定式は顔合わせなので、オンラインで十分だと思う」と話しました。
(取材・文:比嘉太一、編集:野上英文)