就職情報サイトなどを運営する学情が11月27日、2025年卒への学生アンケートから「就職したい人気企業」のランキングを発表しました。
最も人気が高い企業は6年連続で、あの総合商社。一方、出版不況の時代ですが、2位に講談社、3位に集英社がトップ3にランクインしました。
コロナ禍で一時は採用ストップや人気が落ち込んだ航空業界やレジャー業界もランクインして、人気を取り戻しつつあります。
就職情報サイトなどを運営する学情が11月27日、2025年卒への学生アンケートから「就職したい人気企業」のランキングを発表しました。
最も人気が高い企業は6年連続で、あの総合商社。一方、出版不況の時代ですが、2位に講談社、3位に集英社がトップ3にランクインしました。
コロナ禍で一時は採用ストップや人気が落ち込んだ航空業界やレジャー業界もランクインして、人気を取り戻しつつあります。
調査は、学情に登録している大学3年生と大学院1年生らを対象。2023年4月〜10月31日、Web上の入力フォームで最大5社までの選択式で実施。男女計7,715人から回答を得ました。
総合ランキングで1位は6年連続で、伊藤忠商事でした。2022年度決算で、エネルギーや化学品、金属、食料などで収益を伸ばしている点が、安定思考の学生に高評価を得ました。
また、午前5時から8時までに就業をスタートする代わりに、午後8時以降の残業を原則禁止にする「朝型勤務」や「朝残業」の取り組みはメディアでも大きく取り上げられており、ワークライフバランスを重視する若者たちから支持されました。
ランキングのトップ10に出版社が計4社入りました。2位には講談社、3位に集英社、7位にKADOKAWA、9位に小学館。
ゲームを取り扱う企業も複数ランクインしており、4位に任天堂、15位バンダイ、33位バンダイナムコエンターテイメントが入っています。
コロナ禍で学生時代を過ごした世代で、スマホなどで漫画や雑誌、エンタテイメントサービスに触れる機会が多いことが人気の背景にありそうです。学情は「電子書籍やゲームなどのデジタルコンテンツを扱う企業が人気になっています。また、映画業界も、昨年と比べて順位を上げているのが特徴です」とコメントしています。
一方、コロナ禍で採用を控えた航空や観光業界、レジャーを扱う企業も前年より順位を伸ばしています。航空会社の全日空は、前年の49位から27位に大きく順位を伸ばしました。
毎年、人気を集めている食品業界は今年も上位に君臨。トップ10にはアサヒ飲料や味の素がランクインしています。生活するのに必要不可欠な食品を取り扱う企業は、安定性を求める学生に継続した人気があるといいます。
企業を選択する際、将来の安定性やワークライフバランス、福利厚生などを重視している傾向がみられた今回の調査結果。年明けに本格化する就職活動で参考にしてみてはいかがでしょうか。
現実的な制度に目を向ける就活生が少なくありません。様々な領域に業務を広げたり、制度が整ったり、安定性のある企業に人気を集めていることも分かりました。
(文:中井舞乃、編集:比嘉太一、野上英文、バナー写真:mapo / iStock)