2024年4月に入社を控える新社会人のうち、7割が入社直後のテレワークに「不安がある」と答えたことが、就活情報サイトなどを運営する「学情」の調査で明らかになりました。
働き方の多様化に合わせオンライン研修が広がるなか、気軽に質問や相談がしやすく、スムーズに実務に慣れていけることなどから、対面でスタートしたいと考えている新社会人は多いようです。
また、入社後すぐのテレワークで特に不安に感じる項目として「仕事の進め方」が最多となりました。
2024年4月に入社を控える新社会人のうち、7割が入社直後のテレワークに「不安がある」と答えたことが、就活情報サイトなどを運営する「学情」の調査で明らかになりました。
働き方の多様化に合わせオンライン研修が広がるなか、気軽に質問や相談がしやすく、スムーズに実務に慣れていけることなどから、対面でスタートしたいと考えている新社会人は多いようです。
また、入社後すぐのテレワークで特に不安に感じる項目として「仕事の進め方」が最多となりました。
同社は昨年11月に自社サイト「あさがくナビ2024」の訪問者にWebアンケートを実施し、396件の回答を得ました。
入社後、すぐにテレワークを実施することに「不安がある」と回答した新社会人は35.9%。「どちらかと言えば不安がある」とした38.6%と合わせると、およそ4人に3人が一定の不安を感じているようです。
主な理由として、「対面のほうが質問しやすい」「分からないことがあったときに質問できるほうがありがたい」「相談しにくい環境だと、仕事を進めるスピードが遅くなってしまうと思う」といった声がありました。
一方、「不安はない」「どちらかと言えば不安はない」と回答した新社会人は15.9%となりました。「オンライン授業に慣れているので、そこまで不安はない」「学生時代に約半分はオンライン授業だったので、リモートでの対応には自信がある」と理由が挙がっており、コロナ禍でオンライン授業が本格的に導入された世代ならではの考えが反映されています。
入社後すぐのテレワークで「不安なこと」について尋ねると、「仕事の進め方の習得」が85.1%で最多となりました。指導役の先輩など、業務上の疑問を解消したり働き方を参考にしたりする上で不可欠な社内の仲間とのリアルなコミュニケーションを取れないことが心配の種となっているようです。
その他の理由(複数回答可)は、
先輩や上司などの社内の人間関係(78.3%)
仕事で必要なスキルの習得(73.2%)
同期とのつながり(59.0%)
ビジネスマナーの習得(41.7%)
テレワークに必要なPCスキルの習得(29.5%)
と続きました。
新入社員が実務を始めるにあたって重要な要素を、テレワークで十分に培うことができるのかという懸念が表れていると言えそうです。
(文:髙栁綾、編集:竹本拓也、バナータイトル:mapo / GettyImages)