初めての「内定」に思わず「えっ?」喜びも束の間、生じた迷い

初めての「内定」に思わず「えっ?」喜びも束の間、生じた迷い

    就職活動中のJobPicks編集部インターン生が、リアルな体験や思いをつづる「就活生日記」。

    今回の就活生日記は、早期内定を獲得したものの、いろいろな迷いが生じてきてしまった大学3年生が登場します。年が明けて、就職活動で3月の本選考解禁が間近に迫る今、どのような悩みを抱えているのでしょうか。

    目次

    初めての「内定」に思わず「えっ?」喜びも束の間、生じた迷い

    喜び、安堵、戸惑いが同時にやってきた

    「内定です」

    2023年12月中旬の面接の場で伝えられ、思わず「えっ?」という言葉が口から漏れ出てしまいました。

    この年の4月ごろから就職活動を始めて、ついに念願の内定を獲得することができました。自分が行きたかった企業へ入社することができる権利をつかみ取ることができた喜びと、今まで自分が積み重ねてきた行動は間違っていなかったんだという安堵。さまざまな気持ちが混ざり合い、内定を告げられたその日は落ち着くことができませんでした。

    とりあえず家族やお世話になっている先輩などに連絡して喜びを分かち合った後、とにかく疲れて仕方がなかったのでひたすら眠りました。今までの不安感がどっと押し寄せてきたのかもしれません。

    私は他にも興味のある企業が複数あるので、まだ就職活動は続けるつもりです。ただ、それでも内定という後ろ盾を得たことによる安心感は、計り知れないものがあるのだと実感しました。

    ただ、これで一件落着とはいきません。内定を獲得したことによって、新たな悩みが生じてきたのです。

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    内定承諾へのモヤモヤ

    内定を現実として受け止めることができるようになって数日。次第に不安な気持ちが強くなってきました。

    まず、内定承諾についてです。

    冒頭で私は”内定”をいただいたと書きましたが、この時点ではあくまでも”内々定”です。これは内定を承諾することで内々定の状態から正式に内定の状態に移行する、ということ。それだけならよいのですが、内定承諾には締め切りが存在するため、期間内に内定を承諾しなければ企業から内々定は取り消されてしまうのです。

    私は承諾の期間として、数カ月の猶予を設けていただきました。しかし、他の企業の選考開始時期を考えると、正直厳しいと言わざるを得ません。大学の先輩に相談すると、「とりあえず、内定を承諾した方がいい」という言葉が返ってきました。

    「内定に法的拘束力はないし、皆いずれはどこかの企業の内定を辞退しなきゃいけないから、とりあえず確保しといて後で辞退すればいいよ。知り合いには内定式に出た後にその企業への入社を辞退した人もいるよ」とのこと。

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    やっぱりそうだよね、と思いつつ、あまり良いことではないのは明らかです。何となくモヤモヤした気持ちが残りました。

    早期選考で内定を獲得して就職活動を続けることになると、本当に入社するか決まっていなくても内定承諾をしなければいけないのは複雑。実際に内定先にはお世話になっているリクルーターの方などがおり、もしも別の企業に入社することになったらその方々の信頼を裏切るようで心苦しいです。

    ファーストキャリアに求めるものってなんだ?

    あとは、内定を得たことで妙に頭が冷静になってきました。

    例えるならば、今まで自分が「これらの企業のどこかに入れたらいいな」と思ってきたことに対して、別の自分が「果たして本当にそうなのか?」「もっとよく考えてみたら?」と問いかけてきたような感じです。

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    確かに、本選考に臨もうと考えていた企業群を見ながらインターンなどの経験をよくよく振り返ってみると、意外にも見て見ないフリをしていた部分が多くあることに気が付きました。

    例えば事業内容に興味があり、若いうちから大型の案件を任せてくれるとある会社に就職したいと思ってきました。ただ、その企業のインターンに参加した時に知り合った学生たちのことが心に残っています。普段、学校で交流することがない専門的なスキルを持った学生たちの技術の高さに尊敬の念を抱いた一方で、ディスカッションなどコミュニケーションの面では経験したことのない接しづらさを感じました。正直、「自分もリードできる立場ではないのに、ずっとこんな感じで仕事をリードする役割に徹しないといけないのか」と思いました。ただ、自分の求める「事業内容」や「成長環境」があるのだから…とその事実からは目を背けていました。

    しかし、どんなに今やりたいと思っていることを仕事にできても日常的な仕事の進め方が自分に合わなければ続きませんし、ましてインターンの段階から何となく疑念が生じているならばもってのほかだろう、と気付きました。

    どこの企業に行ってもその業界・企業ならではの大変さはあるはず。選社基準を「人」や「社風」に傾けすぎると、自分が配属された時に理想とのギャップで苦しむことは容易に想像がつきます。

    なので、今はとりあえずもう一度、自分が新卒入社する時に会社に求める条件を一通り洗い出して、興味のある会社はそれらを満遍なく満たしているのかを確かめていこうと思います。あとは自分が心惹かれる企業への入社資格を手にできるように、これからも気を引き締め直して頑張っていきます。

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    (文:髙栁綾、デザイン:高木菜々子、編集:竹本拓也)