人事コンサルタントの経験談この職業のプロになるには

同業の先輩や同僚にアドバイスされたことで、最も仕事上の教訓になったことは何ですか?

  • 松下 晴香
    現職者松下 晴香
    経験: 9年
    コーン・フェリー・ジャパン株式会社

    「始まりよければすべてよし」

    昔、私がジュニアのコンサルタントだったときに、先輩からこっぴどく怒られたことがあります。

    プロジェクトを序盤・中盤・終盤に分けたときに、100・100・100という具合に、私はほぼすべて同じウェイトで仕事をしていました。序盤にちょっと“見えない”ことが何個かあったのですが、“まぁ他にも考えなければならないこともあるし後回しに・・・”という感じで。

    結果として、全然パフォーマンスを上げられていませんでした。


    すると、先輩から言われたんで...

    すね。 「ナメてんのか。お前100・100・100で仕事してるだろ?」と。 「ダメダメ。150・70・100ね!序盤ですでにプロジェクトの着地点が見えていなければならない。そのためにはどんな些細なことであっても“良く分からない”“気持ち悪い”と感じる点をすべてつぶせ!」と。 当時は言われて腹も立ちましたし、 150・70・100ってそもそも合計300超えてんじゃん、と心の中で突っ込んでました(苦笑)。 ですが、これを意識すると、 お客様やチームのメンバーから信頼されると中盤や終盤非常に進めやすくなるだけでなく、予期せぬことにも対応しやすくなります。 また、この150のなかにはプランニングも含みますが、「先の読めない世の中でなぜプランニングするんだ」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。計画を立てるのは、万事計画通りに進めるという意味ではなく、むしろ突発事項に柔軟に対応するために、取捨選択をするためにこそ必要だと考えています。 「終わりよければすべて良し」ということわざがありますが、コンサルティングは「始まりよければ・・・」だと考えています。


  • Ishii Yuki
    現職者Ishii Yuki
    経験: 5年
    EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社

    困る前に周りを巻き込む

    若手のころ、周りの人に聞いたら迷惑なのでは、自分で考えて成果を出さなくてはいけないのでは…と気負いすぎ、仕事を抱え込んでパンクしてしまった時にいただいた言葉です。


    その時は「私がパンクすると全体のボトルネックになってしまうからだな」と理解していましたが、アドバイスくださった方の意図はもっと他にあったように思います。今では、チームメンバーをきちんと巻き込むことで、一人で考えるよりも圧倒的に大きなことを成し遂げられるということを示唆してい...

    たのではないかと感じます。 「周りを巻き込まないと問題になるから巻き込む」のではなく、「周りを巻き込むことでもっといい成果が出せるから巻き込む」。このように考えられるようになってから、チームでの仕事がとても楽しくなりました。


  • 井上 知幸
    現職者井上 知幸
    経験: 15年
    アクセンチュア株式会社

    「人に課題があると言われたら、戦略・組織に課題があると思え。戦略・組織に課題があると言われたら、人に課題があると思え」

    「人材が枯渇している、どう採用したらよいのか?」

    「人が育たない、ど...

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