『人工衛星をつくる -設計から打ち上げまで-』宮崎康行 先生
商社の人間が理系技術者・研究者と同等の技術知識を持つ事は難しいですが、「技術者・研究者と同じ言語で会話する」ことで、未だ見ぬ技術×ビジネスの掛け算の試行錯誤をすることができ、新しい事業を創出する可能性を高められると感じております。
その観点で、商社で宇宙事業を推進するのであれば、宇宙ビジネスの理解より前に、衛星とは、ロケットとは、地上局とは等々の技術的背景を理解することが大切だと考えます。勿論、餅は餅屋で、技術の詳細は技術者・研究者の皆...
様にお任せすることでよいのですが、共創に向けたツールを自身に備えるという観点です。 本書は文系出身の方でもわかりやすく、衛星開発・利用においてどのような検討が必要かを説明されており、本書を読むことで、宇宙技術者・研究者の皆様がどのような仕事をされているのかを一段深く理解することができるのではと考え、おすすめさせていただきます。