意思決定をして、結果に責任を持つ。
法令の理解を前提に、自社とステークホルダーの利害を考慮の上意思決定をして、その結果について責任を負うこと。外部弁護士が「グレーである」との法解釈を示した案件について、ワーストケースやリターンを考えて、やるかやらないかを決めるのが企業内の法務の難しさであり、面白さです。安全な法解釈に従うことが必ずしも自社の意思決定の正しさにつながるわけではない中で、法令・文献・ロジックはもちろん、自分の経験と、時に直観を信じて選択を行い、それに至る道筋を...
仕事の中で、最も楽しいと感じる瞬間はどんな時ですか?
法令の理解を前提に、自社とステークホルダーの利害を考慮の上意思決定をして、その結果について責任を負うこと。外部弁護士が「グレーである」との法解釈を示した案件について、ワーストケースやリターンを考えて、やるかやらないかを決めるのが企業内の法務の難しさであり、面白さです。安全な法解釈に従うことが必ずしも自社の意思決定の正しさにつながるわけではない中で、法令・文献・ロジックはもちろん、自分の経験と、時に直観を信じて選択を行い、それに至る道筋を...
この仕事をやっていて、眠れないほどしんどい瞬間はどんな時ですか?
面白みと表裏一体の話ですが、意思決定が正しいか否かは意思決定の際にはわかりません。インパクトが大きい意思決定は、それだけストレスもかかります。また、厳しさが必要になる場面もあります。
転職や就活で、この職業を目指す未経験の方におすすめの書籍は何ですか?理由と合わせて教えてください。
法務に関する本ではないのですが…
上司や相談者だけなく、顧客の視点、自社の投資家の視点、社会の視点を持つことで、法務の仕事は奥深くなり、各段に面白くなります。特に上場会社に身を置く法務パーソンにとって、投資家の視点を持つことは非常に大事です。私にそのきっかけを与えてくれた本書をレコメンドします。
同業の先輩や同僚にアドバイスされたことで、最も仕事上の教訓になったことは何ですか?
ビジネスでは、現場に近い人が一番情報を持っていますが、法務を含むコーポレート部門に伝わってくる過程で言語化できない感覚、定性情報や人に関する情報は削ぎ落されます。その結果、魅力的な案件にもかかわらずリスク面だけが目立ち、逆にどうしようもない案件がローリスクハイリターンの優良案件に見えたりするものです(出張等で現場に行くと、そのような構造を体感することができます)。
法務として仕事をしていると、「安全に見える案件」は進め、「リスクがあるよ...
最後に、この職業を一言で表すと?
ボランチ。バックラインと一体になってディフェンスし、チャンスの際には前線に飛び出して得点に絡む。球際の強さも重要。