一流の仕事人の思想に、至近距離で触れられる贅沢さ
仕事の中で最も興奮する瞬間は、一流の仕事人から近距離で話を伺い、これまで知らなかったファクトを教えていただいたとき、その方の思想に感銘を受けたとき、それによって自分の生き方に影響を及ぼされたときです。とても贅沢なことですが、編集者は簡単にはアクセスできない方にアクセスし、お話を近くで聞くことができます。そのたびに、自分の経験が押し広げられていくような快感を味わえます。だからこそ、その話の熱量を、もっとも魅力的な形にして、読者の方々に伝え...
仕事の中で、最も楽しいと感じる瞬間はどんな時ですか?
仕事の中で最も興奮する瞬間は、一流の仕事人から近距離で話を伺い、これまで知らなかったファクトを教えていただいたとき、その方の思想に感銘を受けたとき、それによって自分の生き方に影響を及ぼされたときです。とても贅沢なことですが、編集者は簡単にはアクセスできない方にアクセスし、お話を近くで聞くことができます。そのたびに、自分の経験が押し広げられていくような快感を味わえます。だからこそ、その話の熱量を、もっとも魅力的な形にして、読者の方々に伝え...
この仕事をやっていて、眠れないほどしんどい瞬間はどんな時ですか?
数字がついてこないときです。もちろん企画職である以上、当たる企画もあれば、当たらない企画もあります。しかしいずれの企画も、自分の頭で考え、思い入れを持って作るものです。それがユーザー(読者)に受け入れられなかったときは、自分の興味関心を否定されたかのような感覚を味わいます。「いちいち気にしていたら務まらない」とは頭ではわかっているものの、やはり外したときの落胆は大きいです。
転職や就活で、この職業を目指す未経験の方におすすめの書籍は何ですか?理由と合わせて教えてください。
『嫌われる勇気』などの著書で知られる、ライター界のトップランナー、古賀史健さんの著書。若手編集者時代には自身の成長のため、シニアになってからは若手に教えるために、数々のライティング本・編集本を読みましたが、過不足なく端的に「ライティングとは何か」がまとまっている点で、この本がベストだと思います。編集者の仕事は、自身がライティングができなくても務まることは務まりますが、「書ける編集者」は仕事の幅が一気に広がります。その点では、若手はぜひ押...
同業の先輩や同僚にアドバイスされたことで、最も仕事上の教訓になったことは何ですか?
編集者の仕事は、自身の視点に基づき、企画を出すことが求められます。そのため職場には、「やりたい企画」を明確に持っているタイプがが多いです。
そんな中、一年目の私は、興味関心がある領域はあったものの、企画力が足りておらず、企画を出しても落とされる日々が続きました。そんな中編集者の先輩から言われたのは、「いまの君は、まだ育ててもらっている立場。編集部の中で役立つ存在になって初めて、やりたいことができる」という言葉。
これによって、まずは...
最後に、この職業を一言で表すと?
一流の思想を、最も魅力的な形に仕上げ、世に届ける仕事