【社員の声】アクセンチュアが進める「デジタル時代の採用」とは
2021年7月14日(水)
コロナ禍の影響もありDX(デジタルトランスフォーメーション)をはじめとしたイノベーションが加速している今、テクノロジー活用の領域で支援の幅を広げているコンサルティング業界。
外資系コンサルティング企業の中でも、とりわけ成長著しいのがアクセンチュアだ。
アクセンチュアはテクノロジーへの先行投資を積極的に行い、2020年10月には社内外でさらなるAI活用を進める「AIセンター」の設立を実現。同社は大胆な組織改革を通じて、組織・社員のデジタル化にも成功し、近年は事業内容の領域を拡大している。
そういった働き方の変化も影響し、アクセンチュア・ジャパンの従業員数は直近6年で3倍以上に。2015年は全世界中のアクセンチュアの中で6位だったという売り上げも、米国に次ぐ2位に躍進し、世界の拠点の中でも注目を集めている。
この数年でアクセンチュアが注力してきたのは、DXに必要なさまざまな知見・スキルを持った豊富な人材層を自社部門に持つことだ。
実際にアクセンチュア代表取締役社長の江川昌史さんは、2020年11月のNewsPicksのインタビューで以下のコメントを残している。
私が2015年の社長就任後、まずやった仕事は女子大と美大を訪問することでした。デジタルの仕事は、たとえ BtoBでもその先のCのことを考えなくては成立しません。すると、女性や美大など多様な人材を採用することは極めて大事だからです。 ──【アクセンチュア】トップが語る「6年で3倍」規模拡大の全貌

【アクセンチュア】トップが語る「6年で3倍」規模拡大の全貌
さらに、2021年6月には、アクセンチュアが買収した米国のクリエイティブエージェンシー「Droga5(ドロガファイブ)」が日本に上陸した。ニューヨーク、ロンドンに続き3番目、グローバルへ進出を進める中、アジア初の拠点となる。
【直撃】アクセンチュア傘下「Droga5」日本上陸の衝撃本拠地の米国では型破りかつインタラクティブなアイデアで既存の広告会社を脅かしてきた「Droga5」上陸の発表で、新たな強みを手に入れたアクセンチュアと広告会社との境界線はどんどん薄れていくだろう。
多様な人材を抱えることがアクセンチュアの戦略、そして強みであり、自社での採用を強化しているだけでなく買収も含め取り組んでいるようだ。
では、実際にどのような人材がアクセンチュアで活躍し、卒業後はどのようなキャリアを歩んでいるのか。
JobPicksのロールモデルを対象に、寄せられたロールモデルの経験談をまとめた(注:ロールモデルの所属・肩書は、全て本人が投稿した時点の情報)。
大学を卒業後、2006年にアクセンチュアへ入社、現在に至るまで経営コンサルタントとして活躍されている海津さん。
海津さんは、経営コンサルタントのやりがいとして「一期一会の案件×毎回異なるメンバーとのコラボワーク⇒毎回やり遂げる楽しさ」と語っている。
「その時々のテーマによって最適な専門家がチームに参画し、提案の段階から協業する」ようで、「経営コンサルタントの中での専門家同士だけではなく、最近はとくに、デジタルやクリエイティブと経営コンサルティングといった異色のプロ同士のかけ算によるソリューション提供」が多く生じているようだ。
「一期一会の案件」 私たちが取り扱う案件は毎回異なります。 同じテー
横山さんは大学を卒業後、2017年にアクセンチュアへ入社、その後約5年間経営コンサルタントとしてキャリアを築き、転職サービスを手がけるScenarioを自身で創業するキャリアを歩んでいる。
横山さんが経営コンサルタントを志望した理由は「起業家への武者修行」だそうだ。アクセンチュアに限ったことではないが、経営視点や事業戦略に関する知識・経験を養うためのキャリアを設計し、経営コンサルタントを志す学生は多い。
その中でもアクセンチュアを志望した理由として、横山さんは「様々ある戦略コンサルティングファームの中で、最もテクノロジーへの先行投資を導入していると感じたのがアクセンチュアであったため」と語る。
冒頭でも紹介した通り、テクノロジーへの投資を重視していることも、多様な人材から選ばれる大きな要因なのだろう。
学生時代から、将来は起業家を目指したいと考えていた。一方で、新卒でいきなりスタートアップに挑戦するほどの自信がなく、経営視点や事業戦略に関する知識・経験を養うため、戦略コンサルタントを志望した。 戦略コンサルタントの中で、アクセンチュアを志望したのは大きく2つの理由があった。 ①よりエキサイティングな案件が舞い込む環境 これからは、事業戦略や経営を語る上でテクノロジーは不可欠だと認識していた。様々ある戦略コンサルティングファームの中で、最もテクノロジーに対して先行投資をしていると感じたのがアクセンチュアであったため、アクセンチュアを志望した ②社風へのマッチ 実際にお会いした社員を通して、固すぎない人柄や、風通しのよさなどが自分いフィットしている、と感じた点も大きい
平野さんは、一貫してアクセンチュアの人事コンサルタントとしてキャリアを築いている。
人事コンサルタントのプロになるためのアドバイスとして「コンサルティング業務は『深く・狭く』と『広く・浅く』のどちらも必要」と語っている。
また、広く・浅く学ぶには「自分の専門領域以外の仕事も、えり好みせずにトライしてみること」が大事とも語っており、社内に多くの機会があり専門外のプロフェッショナルとの協業が可能であることをうかがえる。
今まで様々な業務領域の仕事をしてきたから自分の専門性がないとか、逆に
多様な人材を抱えるアクセンチュアでは、エンジニアやマーケティングなど、コンサルタント以外の専門家も数多く活躍しているのが魅力であり特徴だ。
コンサルタント以外の専門家が投稿した経験談からは、異業種間でプロジェクトチームを組み、連携しながらプロジェクトを進めていくケースが多いという事実が垣間見えた。
サランゲレルさんは、大学卒業後にアクセンチュアへ入社、現在に至るまで通貫してデータサイエンティストとしてキャリアを築いている。
サランゲレルさんは、データサイエンティストのやりがいとして「チームで作ったアルゴリズムが継続的にビジネス価値を生み出す瞬間」を挙げている。
さらに「クライアントも知らなかった新しい示唆をデータから見つけられた時、クライアントのデータ分析に対する理解が深まり信頼関係ができた時など、仕事が楽しく感じる瞬間が日々の業務の中にたくさんあります」とも語っている。データサイエンティストもフロントに立ちクライアント・顧客と信頼関係を築くことで、ビジネス変革に貢献していることが分かる。
統計手法や機械学習を用いて精度の高いモデルが構築できた時、クライアン
最後に、先述の横山さんに加えて、もう1人アクセンチュア卒業生の経験談を紹介しよう。
2006年にUXデザイナーとしてのキャリアをスタートさせた村越さん。複数の事業会社・広告会社を経験し、2015年からグッドパッチ(Goodpatch)にて事業マネージャー・事業統括を担当。
その後、2017年からアクセンチュアでUXデザイナーを務め、今年2月にヘルステックスタートアップUbieのプロダクト・デザイナーに転職している。
アクセンチュア在籍時の投稿では、UXデザイナーのやりがいとして「ユーザーだけでなく、ビジネス上のステークホルダー、プロダクト開発チーム、いろいろな関係者のことを深く理解し、理解に基づいて『体験』を具体化するところ」と語っている。
ユーザーだけでなく、ビジネス上のステークホルダー、プロダクト開発チー
総合コンサルティングファームが提供するコンサルティングでは、社内の専門家やクライアント・顧客などステークホルダーが多くなる傾向があるが、アクセンチュアで取り扱う案件は特にその傾向が強いようだ。
これも、社内に多様な専門家を抱えているアクセンチュアならではなのだろうとイメージできる。

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文:小林将也、編集・デザイン:伊藤健吾、バナーフォーマット作成:國弘朋佳、バナー写真:iStock / Zephyr18