ベンチャーキャピタリストの経験談苦労

この仕事をやっていて、眠れないほどしんどい瞬間はどんな時ですか?

  • 片岡 芳明
    現職者片岡 芳明
    経験: 6年
    株式会社サイバーエージェント・キャピタル

    事業が継続できなくなる...?

    CACでは創業期のスタートアップに投資することが殆どなのですが、基本的にはそのような企業では社内体制の整備がまだまだこれからといった状態であることが一般的です。

    想定外のアクシデントが発生することも日常茶飯事で、計画通りに行かないことも多々あります。

    例えば、資金繰りに関して以前あった例だと、当初の想定よりも事業運営に際して資金が必要であることが途中で分かり、急いで追加の資金調達の計画を立て直し、起業家と投資家を何十軒も回る、といったこ...

    ともありました。資金を確保できなければ事業を存続できなくなる可能性も出てくるので、起業家チームの方々は勿論、VCとしてもかなり緊迫する状況の一つです。


  • 早嶋 諒
    現職者早嶋 諒
    経験: 5年
    スクラムベンチャーズ合同会社

    ”ただの資金提供者”に留まらない価値を提供できているか

    出資の前でも後でも、起業家の方を向き、彼らのためになっているかは自問しないといけませんが、それに「Yes」と答えられない瞬間は苦しいものがあります。


    VCとしてただ資金を提供するだけではない価値提供をしたいと日々思っていますが、それが(自分の責任で)不十分だと感じられる瞬間は何とかしたいと強く思いますし、遠慮なくチームに相談します。


    幸いなことに、昨今のコロナ禍においても、まだ担当しているスタートアップがHard Thingsといわ...

    れるような状況に陥ったことはありませんが、そういった状況ではより一層自らの提供価値と向き合ることになろうと思います。