Kitai Kenta

Kitai Kenta

訪問看護ステーションあしたば・ 正社員
  • 理学療法士

一児の父(7歳の娘あり)。 総合病院、老健施設を経て、在宅の世界へ。現在は訪問看護ステーションの理学療法士として訪問リハビリに従事。マネジメント・人材活用などにも奮闘しながら、有志団体「語Reha゛」の編集長としても活動中。自分の思考や可能性を広げるため、令和元年10月5日NP参入。見た目より”熱い系”のアラサーです。

経歴



  • 現在
    理学療法士訪問看護ステーションあしたば正社員

職業の経験談

  • 仕事の中で、最も楽しいと感じる瞬間はどんな時ですか?

    専門性と人間力の相乗効果が奏でる醍醐味と可能性

    理学療法士(Physical Therapist、以下PT)は身体機能をメイキングし、生活動作や生活の質をデザインすることが臨床業務である。

    医療機関に所属することが多いものの、今ではその職域は更に拡大している。


    訪問リハビリに携わる身としては、病院や施設でのリハビリで回復が見込めなかった方が、私との関わりの中で身体機能が回復したり、一人で歩けるようになったりするプロセスは内なる炎を燃やし、大きな高揚感を得る。

    そこにコミットするには...

    、PTとしてのボディメカニクスやハンドリングの知識や技術のみならず、繰り返されるコミュニケーション(対話)を通じて患者・利用者との間に形成されるラポールが欠かせない。 特に、訪問リハビリのような在宅サービスは主戦場が患者・利用者の“ホーム”であり、我々サービス提供者は常に“アウェイ”であるため、一つ一つの態度や言葉遣いも重要である。 リハビリに対するNeedsも「歩けるようになりたい」というものから「一人で動けるようになりたいけど運動はしたくない」等、モチベーションや目標も含めて十人十色である。 ベースが異なる相手の『良い所』を探りながらモチベーションを引き出しつつ、如何により良いサービスに繋げるかは、単なる社会的教養だけでなく、その“城”の独自ルールや患者・利用者の価値観をよく理解しておく必要がある。 専門職として身体機能や生活動作の評価や治療を行うこと・多職種と連携を取り合うこと・本人家族の意思を最大限尊重しながらコミュニケーションを取り続けること、そうしたことが基盤にあった上で『患者・利用者のADLやQOLが向上』すること。 そして「ありがとう」と心からの感謝をいただけること。 この瞬間にこそ、最大の幸せを感じる。 社会保障の枠組みとして提供している理学療法も、大枠としてはサービス業であり、患者・利用者の『笑顔のため』に働くhospitalityが欠かせない。 それは、コメディカルとしての立場を振りかざすのではなく、コミュニケーション(対話)を通じて、相手の気持ちやイメージを汲み取り、相互理解のもと身体や生活を共創していく姿勢を備えておくことである。 さらには、業務を支える仲間と情報共有し、お互いのphilosophyを承認し合い、何気ないことへの感謝を忘れず、高め合った組織力を地域社会に還元することでPTとしての責務を全う出来ると思う。 その盛大なゴールに向けたプロセスしかまだ味わっていない私は、日々刺激のある瞬間を楽しむことは出来ているが、満足はしていない。 これから先にある“最高潮”に達するまで、ワクワクしながら仕事と向き合えることもPTの醍醐味かもしれない。 未だ成長過程にあるこの仕事は、自身の人間力を高めながら「最も楽しい瞬間」をこれからも更新し続けていくと言えるだろう。



  • この仕事を目指した理由や目的は何でしたか?

    人生の再出発を叶えたリハビリと社会貢献を具現化した理学療法士との出会い

    私が理学療法士を目指そうと思ったキッカケは高校生の頃に遡ります。


    元々、「社会貢献が出来る仕事がしたい」と思っていた私ですが、具体的な進路については全く決まっておらず、進路相談や進路別学習が結構苦痛になっていた時期でした。

    丁度そんな頃、祖母が亡くなったことをトリガーに精神の不安定さが見られていた祖父は、 徐々に生きる活力を失い塞ぎ込むようになってしまいました。

    「わしも早くばあさんのところに行った方がいい!」と泣きながら声を荒げてい...

    たことを今でもよく覚えています。 寝るだけの時間が増えた状況を何とかしようと、ある日デイサービスへ通うこととなりました。 最初は抵抗のあった祖父ですが、通い始めてから日に日に症状が良くなり、会話の量も増え 食事も元気よく食べるようになりました。 更には、「今度デイサービスで紙芝居をやるんだ!」とデイサービスには元々ないレクリエーションを自ら企画し、利用者さんと職員さんに披露したのです。 これはこれで迷惑だったかもしれませんが…。 私はこの祖父の劇的な変化に驚き、何故こんなに祖父は生き生きするようになったのか疑問に感じていると、『リハビリ』という存在と『理学療法士』という職種をそこで初めて知りました。 生きる活力を失っていた祖父をここまで回復させることが出来たことに私のアンテナが高まり、「これは社会貢献だ!」と考え、理学療法士を目指すことに決めました。



  • この職業について未経験の人に説明するとしたら、どんなキャッチコピーをつけますか?

    心身と動作のデザイナー


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