スマートフォンの普及によって、スマホアプリという一大市場が誕生したのが2010年代。そしてこれからの10年、次の巨大マーケットになると見られているのがメタバースだ。
3次元の仮想空間に新たな経済圏が生まれると期待されるが、この「経済圏」を支える主要技術の一つがNFT(Non-Fungible Token)になる。
では、メタバース×NFTが生み出す未来に、「自分も携わる」にはどうすればいいのか?JobPicksは【メタバース仕事図鑑】と題して、構成要素別に
どんな仕事があるのか?
どんな経歴の人たちが活躍しているのか?
をひも解く短期連載を展開。
初回の「VR」編に続き、今回は「NFT」関連で狙い目の仕事を、コインチェックテクノロジーズの天羽健介さんに聞く。
日本語で「非代替性トークン」と呼ばれるNFTとは、あらゆるデジタル資産を偽造不可能な状態で取引できるようにする技術だ。
ブロックチェーン上で発行・取引されるNFTを用いれば、インターネットで楽曲やデジタルアートなどを売買する時、コピーできない「唯一性」を担保する鑑定書・所有証明書を付けてやりとりできる。
現実世界で有名スポーツ選手のトレーディングカードを売買する場合、直筆のサイン入りカードは「レアもの」として高値で取引される。
これと同じようなことを、デジタルワールドでも行えるようにするのがNFTだ(NFTの詳細は、下の記事参照)。
この技術がメタバースの台頭に合わせて注目されている理由を、『NFTの教科書』(朝日新聞出版)編著者である天羽さんはこう語る。
「メタバースはいわば次世代のSNS。なので、ユーザー同士が交流するだけならNFTは不要です。ただし、メタバースの中で経済活動を行う時や、複数の異なるメタバース間でモノやサービスの権利を移転する場合は、改ざんできない特徴を持つNFTを使ったほうが効率的にできる可能性があります」
つまり、現実世界でお金を介して価値交換をする行為を、メタバース上でも行うためのインフラとなるわけだ。
以降は、メタバース×NFTの分野に興味がある人に向けて
注目ビジネスは?
仕事としての注目分野は?
現状どんな経歴の人たちが多い?
の3つについて天羽さんに解説してもらおう。