システムエンジニア(SE)に意外な可能性?転職者の「その後」分析

システムエンジニア(SE)に意外な可能性?転職者の「その後」分析

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「みんなでつくる仕事図鑑」JobPicksは、さまざまな職業のロールモデルが投稿してくれたリアルな経験談を多数掲載している。本連載では、その投稿内容を参考に、仕事やキャリアの悩みを解消するヒントを探っていく。今回は、システムエンジニア(SE)経験者のキャリアパス研究だ。



目次

  • 変わるSIer、SEにはどんな変化が?
  • 現役SEに聞く「身に付くスキル」
  • 元SEの転職事例に学ぶ「経験の生かし方」

変わるSIer、SEにはどんな変化が?


社会全体のデジタル化や恒常的な人手不足もあり、転職市場で引く手数多なITエンジニア。だが、SIerにいる「システムエンジニア(SE)」の未来は、2000年代から長らく不安視されてきた。


主な原因は、クライアントからシステム開発を請け負い、いわゆる人月商売で開発要員を提供してきたビジネスモデルにある。


元請けとなる大手SIerが、二次請け、孫請けへと業務を切り出す多重下請け構造。下請けになればなるほど裁量は小さく、納期に追われてプログラマーとして仕様の決められたコードを書き続ける激務の日々......。


Googleでシステムエンジニアと検索すると、上位の関連語に「つらい」「やめとけ」といったネガティブワードが出るなど、負のイメージがつきまとう。


加えて、元請けになる場合が多い富士通のような大手SIerも、近年はDXに取り組む事業会社のシステム内製化などを理由にピンチを迎え、ビジネスモデルの転換を迫られている(下の記事参照)。

この記事内で社長の時田隆仁さんが語る、「お客さんが内製化することで富士通が必要なくなるのであれば、それは富士通に存在意義がない。それだけのことです」という言葉は、そのままSI産業全体の未来とも言い換えられるだろう。


だが、客観的にデータを調べると、違った景色も見えてくる。SIサービスを中心とする国内IT市場の規模は、数年〜10年単位で見ると伸び続けているからだ。


矢野経済研究所が発表した調査結果では、2020年度の国内IT市場規模は前年度比0.6%増の12兆9700億円。今後の予測値も伸びている。

国内企業のIT投資に関する調査を実施(2021年)

同研究所は、テレワーク実施に向けた環境整備や、デジタル化・事業変革の必要性を認識した企業によるIT投資が、拡大を後押ししていると分析している。


また、この背景には、前述したSIerのビジネスモデルが時代に適応して少しずつ変わっているという事実もある。


情報サービス産業協会(JISA)が昨年3月に出した「2020年版 情報サービス産業基本統計調査」によると、サービス業態別の売上高は


  • SIサービス型:調査企業のうち61社/平均493.5億円

  • ソフトウェア開発型:調査企業のうち173社/平均109.5億円

  • ITアウトソーシング型:調査企業のうち45社/平均145.1億円


という結果に(参照元)。


SIサービス型の売上高が依然として大きいものの、企業数ではソフトウェア開発型が最も多く、クラウド運用支援も含むITアウトソーシング型も売上平均で一定のシェアを占めている。


これが示すのは、SIerが提供するサービスや仕事内容が多様化しつつあるということ。業界で働くSEにとっても、単なる受託開発にとどまらない仕事の機会、キャリアアップのチャンスが広まりつつあるのだ。


そこで本稿では、JobPicksに経験談を投稿してくれたロールモデルの中から、現在SIerで働くエンジニアの声をピックアップするとともに、SE経験を生かして転職した人のキャリアパターンも分析。


世間で言われるイメージの真偽を見ていこう(注:ロールモデルの所属・肩書は、全て本人が投稿した時点の情報)。


現役SEに聞く「身に付くスキル」

残り2230文字(全文3551文字)

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