【ハラミちゃん】自分らしく働くために見つけた「2つ目の武器」

【ハラミちゃん】自分らしく働くために見つけた「2つ目の武器」

    即興で奏でるストリートピアノの動画が人気を博し、いまやチャンネル登録者数が180万人を超える人気YouTuberのハラミちゃん。


    4歳からピアノを始め、小学1年生でピアニストを志すも、音楽の道で生きていくことを断念したハラミちゃんには、ピアノを離れて会社員として過ごしていた期間がある。


    彼女に「会社員の経験が現在に生かされているか」と尋ねると、「会社員の経験がなければ、いまの私は存在しません」と話す。


    一度は夢を諦め、企業で働いた経験は、彼女にどのような影響を与えたのだろうか。


    100社以上の説明会に参加し、社員を出待ちしてOB訪問。アクティブな就職活動と会社員生活を通じて「自分らしく働く」ことへの答えを見つけたハラミちゃんに、仕事で「自分らしさ」を発揮するためのヒントを聞いた。


    ※この記事は、NewsPicksの特集「Z世代の就活」に掲載したインタビューの無料ダイジェスト版になります。インタビュー全文は末尾にあるリンクをご覧ください。

    ハラミちゃん 経歴

    目次

    ピアノに生きていた、私の22年


    「勉強や部活は捨てて、音楽の道で食べていくんだ」


    小学1年生のとき、通っていた音楽教室の先生から音大受験に関するテキストを手渡され、初めてピアニストとして働く将来を意識しました。


    音楽の才能が飛び抜けてあったわけではありませんが、すでに自分のアイデンティティはピアノでした。友だちからも「ハラミちゃん=ピアノの子」という認識を持たれていたと思います。


    学校以外で友だちと遊んだ記憶はほとんどありません。ポケモンもよく知らないし、ジブリ映画も観たことがない。学校がお休みの週末でさえ、食事以外の時間はピアノに費やしてきました。

    小学3年生の頃、夏休みの宿題でも「ピアニストになる将来像」を描いていたハラミちゃん
    小学3年生の頃には、夏休みの宿題でも「ピアニストになる将来像」を描いていた(写真:本人提供)

    それでも、ピアノで食べていける実力と勇気が身に付くことはありませんでした。


    第一志望の音楽大学には入れませんでしたし、一流大学でピアノを学ぶ学生たちほど、プロとして生きていく覚悟が持てなかったのです。


    じゃあピアノの先生になるのか。どうしたらいいのだろう——。卒業へのカウントダウンが始まったところで、私は唯一の武器だったピアノにすがりついていることに気が付きました。

    音大を卒業後、普通に就職する道を選んだハラミちゃん

    自信がないままこの道を行くくらいなら、社会人になって安定した生活をするほうがいいのかもしれない。


    結局、当時の私は音楽で生きていくのを諦めました。


    ピアノを諦め、畑違いのIT企業に

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