SNSマーケティングのコツが学べる、あの商品担当のおすすめ本3選
2021年10月6日(水)
SNSアカウント運用、SNS広告での集客、企業ハッシュタグを用いたSNS拡散。コロナウイルスの影響で外出が難しくなったデジタル時代に、「SNSマーケティング」に本腰を入れる企業が増えている。
SNSマーケティングとは、マーケティング手段の一つであり、幅広い意味で使われることも多い。
実際、SNSを通じたサービスの認知向上だけでなく、顧客・ファンとつながる手段としての活用や、SNSから直接、商品購入へとつなげるケースも多く生まれている。
SNSマーケティングが注目される背景には、TwitterやFacebookだけでなく、LINEやInstagram、TikTokなど多様なSNSの台頭に加えて、コミュニケーションのスピードがこれまで以上に近く、速くなった点があるだろう。
下の記事では、Z世代のSNSトレンドから、SNSマーケティング成功のコツが全3回の特集で紹介されている。
【SNS新時代】フォロワー1万人より100人が「すごい」理由この記事で、『僕らはSNSでモノを買う』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の著者であるホットリンクの飯髙悠太さんは、「現代の消費行動においてSNSを経由しないことはほとんどない」と説明している。
商品購入の際は、Twitterをはじめとした「UGC(User generated contents)」サービスのリアルな声を参考にする人が増えており、このコンテンツをいかに生み出すかがSNSマーケティング成功の鍵になるそうだ。
この成功事例として、飯髙さんは食材の定期配達サービスを展開する「オイシックス・ラ・大地」が行ったプロモーションを挙げている。
クレヨンしんちゃんのお母さんへの感謝をテーマにした広告が一般人のTwittterで拡散され、大きな共感を呼んだことで、企業ブランディングにつながった。
このように、SNSマーケティングの重要性は増しており、SNS媒体の多様化にも対応していく必要があるだろう。
そこで今回は、SNSマーケティングの仕事に従事するJobPicksロールモデルの経験談から、SNSマーケティング未経験者にオススメの入門書を取り上げ、推薦理由と、仕事にどのように生かせるのかを解説していく。(注:ロールモデルの所属・肩書は、全て本人が投稿した時点の情報)。
まずは、SNSマーケティング担当者をはじめとした、すべてのマーケター必読の一冊を紹介する。
『「劇薬」の仕事術』(ダイヤモンド社)は、P&Gジャパンで当時の最年少マネージャーを務めた後、日本マクドナルドのV字回復に貢献した足立光さんによって書かれ、マーケターが普段から意識すべきポイントや、足立さん自身の仕事術を知ることができる一冊だ。
では、本書をSNSマーケティングにどう生かせばいいのだろうか。
ドミノ・ピザ ジャパンは、Twitterアカウントが40万フォロワー数を超え、TikTok運用にも積極的な企業だ。
ドミノ・ピザ ジャパンで各種SNS運用を担当する小山魁理さんは、本書を読み、ソーシャルメディアマーケティングを成功に導くための重要な考え方と、成功するマーケターの特徴を学んだという。
ソーシャルメディアマーケティングを遂行していく上で一番大事なことは
小山さんによると、ソーシャルメディアマーケティングで重要なのは、マーケティングの仕組みを理解することと、顧客は感情で動くことを理解することに尽きるという。
さまざまな角度からアイデアを検討することも重要で、マーケティングの良いアイデアを生み出すには幅広い知識に触れ続ける必要もあるようだ。
次はSNS広告の運用に携わるビジネスパーソンにおすすめの一冊を紹介する。
『ネット広告運用“打ち手”大全』(インプレス)は、コンサルタントとしてネット広告運用の最前線に立つ3人の著者によって書かれた実践書だ。
広告文から、広告画像や動画といったクリエイティブの作成テクニック、運用評価の方法まで、幅広く具体的な「打ち手」が集められた内容となっている。
「LIPS(リップス)」は、Instagramアカウントのフォロワー83万人、Twitterフォロワー14万人と、女性に人気のコスメコミュニティだ。
フリークアウトでWeb運用型広告のコンサルティングに従事したのち、「LIPS」を運営するAppBrewでマーケティング責任者を務めた中川亮さんは、本書を「辞書的に利用することで価値が出る本」とコメントする。
運用型広告に携わる人におすすめしています。 マーケティングにまつわ
マーケティング本は抽象的な内容が多いのに対して、本書は広告運用に関する具体的な技術が書かれている。すぐ実践に生かせるのが便利なようだ。
SNSマーケティング初心者は教科書的に見返しながら勉強し、慣れてきたら自社アカウントのフォロワーの傾向に照らし合わせてみる使い方もあるという。
SNSマーケティングを成功させるには、投稿で共感を呼び、商品の熱烈なファンを生み出すことが求められる。
そこで最後に、商品の魅力を伝え、顧客に愛されるプロモーション方法を実際にあったサービス事例を通じて知れる一冊を紹介する。
『ゼロ円PR』(日経BP)は、寝具メーカー「airweave(エアウィーヴ)」の商品PRを担当し、SNSの力も駆使しながら5年で売上高115倍を達成した経験を持つ笹木郁乃さんによって書かれている。
本書を推薦しているのは、累計販売本数1600万本突破の温感クレンジング「マナラホットクレンジングゲル」などを展開する化粧品会社ランクアップで広報・PRを務める水野理菜さんだ。
同社は「社員全員インフルエンサー」施策を行うなど、会社を挙げてSNSマーケティングに力を入れる企業としても知られている(参照:ランクアップ人事で就活系YouTuberのインタビュー記事は以下)。
新卒人事がYouTuberデビューして知った、情報発信のコツ3選
水野さんは上司に『0円PR』を薦められ、本書でPRのイロハを学んだという。
広報部で働き始めることが決まった際に、 上司が読むのをおすすめしてく
水野さんによると、本書を通じて「広報担当者として社会に対して発信することのワクワク感」を知ることができるという。
社内SNSを担当することも多い広報・PRの仕事を、エアウィーブの事例を通じて理解できる良書なようだ。
合わせて読む:【鹿毛康司】データ分析よりも大切な「マーケティングの本質」
文:平野佑樹、編集・デザイン:伊藤健吾、バナーフォーマット作成:國弘朋佳、バナー写真:iStock / Malik Evren