エンジニア志望の学生を対象にした「参加してよかったエンジニアサマーインターンランキング」が発表されました。総合ランキングでは2年連続でリクルートが1位に。トップ10に参加した学生たちの声からは、企業側の手厚いサポートや成長機会を得られそうなインターン先に人気が集まっていることがわかります。
エンジニア志望の学生を対象にした「参加してよかったエンジニアサマーインターンランキング」が発表されました。総合ランキングでは2年連続でリクルートが1位に。トップ10に参加した学生たちの声からは、企業側の手厚いサポートや成長機会を得られそうなインターン先に人気が集まっていることがわかります。
調査は、エンジニア学生の新卒採用マッチングサービスを展開する株式会社サポーターズが、Webアンケート形式で実施。同社サービスに登録している2024年卒業予定のエンジニア志望の学生393人から回答を得たと説明します。
学生はインターンに参加した企業のうち最大3社の企業名を任意で記載し、次の各項目の満足度を5段階で評価しました。
技術力の向上
メンタリング、フィードバック体制
雰囲気、社員の人柄
周りのレベルの高さ
これらをポイント化して、ランキング形式にした結果が次の通りです。
1位は2年連続で、求人広告や人材紹介、人材派遣事業などを展開している「リクルート」。2位にアドプラットフォームやコンシューマー事業を行っている「CARATA HD」、3位にメディア事業やインターネット広告、ゲーム事業などを手がけている「サイバーエージェント」、4位にインターネット関連事業の「ディー・エヌ・エー」、5位はポータルサイトなどを運営している「ヤフー」と続きます。
また、インターンシップへの参加が就職先の希望に影響が「ある」と答えた学生は92.2%と大半を占めました。インターンの機会をいかに効果的に生かすかが、就活生と企業の双方にとってポイントとなることが、改めて裏付けられました。
サポーターズによると、数日間から1〜2週間の「短期インターンシップ」だけではなく、長期インターンシップを実施する企業も増えており、「企業ごとに独自の工夫を凝らしたインターンシップの設計が必要となってきそう」と指摘します。
インターンを経験した学生たちからは、次のような声が調査に寄せられました。
「インターン内容を決める段階から、綿密にやりたいことをヒアリングしていただいて、個人の意思ややりたいことを叶えようとしてくれる環境であることが伝わってきた」(リクルートに参加の学生)
「開発を通じてテスト駆動開発の大切さや、デザイナーとの関わり方などさまざまなことを学んだ。また共同でプログラミングをする『ペアプログラミング』でコーディング能力が上がったのと、社員の方との関わりが多かったため、働く際の雰囲気がイメージできた。毎日1on1があり、今日学んだことや次やってみたいことの言語化がすごくできた」(ヤフーに参加の学生)
「メンターさんのサポートが手厚い。各個人の興味に合わせて最適なタスクをしっかりと考えて与えてくれる。頼めばいろんな別のチームの人ともご飯に行ける」(サイバーエージェント参加の学生)
「若手の方から部長レベルの方まで幅広い年代の方々とお話しさせていただいて、その意見を言い合える風通しの良さを実感した。チューターの方もとても親身になって接してくださった。大学にはないビジネス視点での学びを得ることができた」(ソニー参加の学生)
「メンターがとても親切でインフラ全般知識を教えてくださり、今までで一番成長を感じた。技術面で優れたメンバーが多くおり、自分が成長し続けられる環境があることが確認できました」(楽天グループ参加の学生)
6月にも25年卒を対象にした夏のインターンシップを始める企業があります。申し込む学生側も受け入れる企業側も、有意義な機会にできるよう「経験談」を参考にしてください。
(文:比嘉太一、編集:野上英文)
※サポーターズ「参加してよかったエンジニアサマーインターンランキング2023」より