桑原 寿記

桑原 寿記

AAX・ フリーランス

日系設計事務所の上海拠点立ち上げ期に駐在員として赴任。デザイン室室長を務めた後、中国ローカル企業にヘッドハンティングされデザイン部門立ち上げ。上海で合計8年半過ごし帰国。 2021年ビジネスデザインファームPOINT EDGEにジョイン。ビジネスデザイナーとして企業のDX ・新規事業・コーポレートブランディング等を支援

経歴



  • 現在
    インテリアデザイナーAAXフリーランス


  • 現在
    CxO(その他)株式会社POINT EDGE正社員

    仕事内容

    • リアルとデジタルのUXデザイン

    • 企業の未来を見据えたDX戦略

    • デザイン思考を用いたワークショップ



  • インテリアデザイナー不滅科技(上海)有限公司 ※中国現地企業正社員


  • インテリアデザイナー全麗雅設計(深圳)有限公司 上海分公司 (ジーク株式会社 上海事務所)正社員


  • インテリアデザイナージーク株式会社正社員


  • 慶應義塾大学 政策・メディア研究科 環境デザインガバナンス・修士課程修了


  • 慶應義塾大学 環境情報学部 環境デザイン専攻・卒業

職業の経験談

  • 仕事の中で、最も楽しいと感じる瞬間はどんな時ですか?

    場が生み出す唯一無二の体験価値

    様々なビジネスがデジタル空間に移行していて、実空間を介したビジネスは今後さらに縮小していくに違いありません。それはコロナ禍で多くの小売業や飲食業が実空間の店舗を減らしECに移行したことからもわかると思います。しかし自粛・リモートワークにより多くの人がそうした場を奪われたことでその場の貴重さも改めて実感したと思います。


    インテリアデザインはビジネスとしては縮小していきますが、失われない価値は持ち続けることは間違いありません。何もないまっ...

    さらな現場がデザインの力によって賑わいを持った場になることをデザイナーとして何度も体験してきました。またそうしたまっさらな現場から立ち上げるまでの過程である施工への立ち合いも刺激的です。利用する人々だけでなく、創り出す側にもフィジカルな体験価値を感じ、それは唯一無二と言えるのかもしれません。



  • 同業の先輩や同僚にアドバイスされたことで、最も仕事上の教訓になったことは何ですか?

    クライアントのビジネスに適した形を提供するためのビジネススキル

    建築家と業務上も重複する部分もあるため、比べられることが多々ありますが、必要な能力にはやや差があります。まずインテリアデザイナーの役割について考えてみましょう。


    インテリアデザイナーにクライアントが依頼するのは空間デザインという形として立ち現れるものですが、その先にある本来の依頼目的とは何になるでしょうか。

    それはクライアントのビジネスを成功に導くことです。店舗や飲食店で考えるとわかりやすいかと思います。そこでの商売が繁盛しなければこ...

    のプロジェクトは成功とはいえません。当然空間デザインだけでは乗り越えられない壁ではありますが、皆さんの消費行動を思い浮かべてみてもその影響力の大きさを感じると思います。例えば、あなたの行きつけのカフェやバーは味もさることながらあなたにとって繰り返し行きたくなる場の設があると思います。 クライアントのビジネスに適した形をインテリアデザイナーとして提供するにはリサーチ力、マーケティング力などビジネススキルが必要です。当然必要となるデザインセンス、技術力に加えて、ビジネススキルが備わってプロと言えるでしょう。



  • 転職や就活で、この職業を目指す未経験の方におすすめの書籍は何ですか?理由と合わせて教えてください。

    『日本インテリアデザイン史』内田繁(監修)鈴木紀慶・今村創平(共著)

    デザインの未経験者は表層的な部分に着目しがちです。しかしデザインの面白さとはそこにはなく、ビジネスや文化との接続そうした部分にあると私は考えています。それはインテリアデザインも同様です。


    この日本インテリアデザイン史という本はその名の通り歴史の本ではありますが、教科書的なものとは異なる印象があります。日本のインテリアデザインの歴史は実はそれほど古いものではありません。当然概念そのものは古くからありますが、この本ではインテリアデザインと...

    他の文化との接続や関係性から説明することが目的となっているので近現代中心です。 ファッションや流行、時代背景、経済状況さまざまな事象との関わりから歴史を描いているし、近現代の話なので、予備知識がない方、さまざまな年齢層、それぞれが興味を持って読める部分があると思います。また読み進めていけば、インテリアデザインというものの幅の広さみたいなものをぼんやりと感じることもできるはずです。



  • この仕事を目指した理由や目的は何でしたか?

    街に賑わいを生み出すデザイナー

    多くのクリエイターは趣味の延長線上として仕事を選んでいるのではないでしょうか。私も高校時代の”街歩き””ファッション”という趣味の延長線上にある仕事として建築家やインテリアデザイナーを志望し、大学に進学しました。

    私の高校時代は裏原宿カルチャーがまだまだ盛り上がりを見せていた時期で、店舗の前には限定アイテムや新商品を目当てに並ぶ列が至るところで見られました。私も都会の高校に通っていたこともあり、その列に参加することもありました。最初はフ...

    ァッションを目当てとしていましたが、徐々にそのファッションを売る場に目が映るようになりました。当時の原宿はチャレンジングな店舗空間が今よりあったように思います。私が通っていた当時でいえば、今武蔵野美術大学教授を務める片山正通さんなどがデザイナーとして多くの店舗をつくっていました。単なる表現やアートではなく、そうした街と接続するデザインみたいなものに興味を持ち、この仕事を選んだのだと思っています。



  • この職業について未経験の人に説明するとしたら、どんなキャッチコピーをつけますか?

    実空間活用ビジネス成功への立役者


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