相手と想いが一致したとき
新しいものをつくりだす時や、やり方を変える必要を感じた時は、市場調査...
仕事の中で、最も楽しいと感じる瞬間はどんな時ですか?
新しいものをつくりだす時や、やり方を変える必要を感じた時は、市場調査...
この仕事をやっていて、眠れないほどしんどい瞬間はどんな時ですか?
先に書いた「最も楽しいと感じる瞬間」に至るまでのプロセスには、まさに眠れないほどしんどい瞬間があります。
それは関係者との認識が一致しないときです。
それは泥沼のようなもの。もがけばもがくほど、深みにハマっていきます。でも、渦中にいるときは抜け出そうと更にもがくだけで全然抜け出せないのです。想像しただけで恐ろしいですね。
目標は同じでも、みんな思考のプロセスは異なります。それは出会った仲間や経験が違うのですから当然です。しかし、1つ...
の物事に対する認識が異なり過ぎるときは、一旦立ち止まって本当に前に進んでよいか考えたほうが良いときがあります。 事業を進める場合、契約や役割分担、費用分担からはじまり、相手に求める成果などさまざまな事を決めますが、その前に相手も同じイメージ(認識)をもっているかどうかいろんな角度から確認しないと、いずれ事故が起こります。 まさに保育園事業はそれでした(事故ってはいないですが)。1つの保育園を2社(設置会社と運営委託会社)が役割分担しながら運営しています。 開園2年目に消費税の増税や、保育分野では保育料の無償化という社会の制度変化を受けて、通常の事務業務に加えて現場は対応に追われます。3年目にようやく落ち着いてきたと思ったら新型コロナウイルス感染症の流行により、また現場は混乱し、どちらかというと体力よりも精神的に疲弊していきました。 こういう状況だったがゆえに、事業のウィークポイントが浮き彫りになっていきます。ある意味、改善点が見えているのであとは対処すればこの事業のリスクは減り、より持続可能な事業になると判断しました。 しかしここで大きな壁(認識の不一致)がじわじわ発覚します。 今後の方向性を示すパターン案を出しても受け入れられず(あれ?) 具体的に複数のシミュレーション例を出しても納得されず(あれれ??) 議論した議事録を送っても反論が返ってくる(おやおや???) 挙句の果てに過去の合意内容に対して「合意してない」と覆されます。 今までに感じたことのない違和感がありました。まさに認識の不一致がもたらす事象です。過去の乗り越えてきたさまざまな出来事が走馬灯のように蘇り、それさえも疑心暗鬼になりました。 自分が費やした時間や労力にフォーカスすると判断を誤るため、こういうときこそ冷静に「この事業」を客観視することに務めました。社内外のさまざまな人に状況を説明し、提示した内容を共有し、意見を聞いて、自分の思考を整理します。特によく相談した同僚の中には保育園の保護者もいるので「会社の事業」と「保護者」の両面からの意見を率直に議論できたことは幸運でした。 すると協力者が増え、事業の目的を泥沼から拾い上げる方法をいっしょに考え、さらに輪が広がり別の協力者につながっていきます。 認識が一致しないままに事業を進めることの一番あぶない事例を書きましたが、仕事の大小に関わらず、私たちは異なる認識の中でそれを擦り合わせながら日々を過ごしています。一方的にパワーで強要するのではなく、試行錯誤しながら小さな達成感を積み重ねることで仕事がもっと楽しく面白くなるのではないでしょうか。
同業の先輩や同僚にアドバイスされたことで、最も仕事上の教訓になったことは何ですか?
目の前の不安を
「やる理由」として捉えるか
「やらない理由」として捉えるか。
いつも迷ったときにこの言葉を思い出します(本で読んだのか、人に言われたのか…)。
人は毎日決断しながら生活しています。
自分以外の人に判断をゆだねてきた人は、自分の失敗も誰かのせいにすると思います。
一方、(先輩でも同僚でもないですが…)ヴィゴツキーの「発達の最近接領域」もわかりやすくて、これは子どもの発達心理学理論ですが面白いです。
自分ひとりで...
できることと、自力では難しいけど誰かの協力があればできるかもしれないことがある場合、支援者は後者にアプローチするのが有効だというものです。 大人ならば自ら後者を伸ばせる機会や環境に飛び込む(あるいは誘いに乗っかってみる)というのも考え方として一度やってみてもいいのではないかと思います。
転職や就活で、この職業を目指す未経験の方におすすめの書籍は何ですか?理由と合わせて教えてください。
今年コロナの時期に読んだ1冊です。
ちょうど運営改善を取り組んでいる真っ最中のときに読みましたが、泥臭さがありつつも、思考はシンプルに、大それた改革ではなく、現場をみながらリアルな試行錯誤の様子が書かれています。
事業をするなら、売上高だけじゃななく収支をみないとね、というのを優しく教えてくれる本です。
※ちょうど読んでるときに偶然本に出てきた梨「あきづき」をもらったりして印象深い本となりました。