CFOという仕事の面白さはディールの先にある
社員が生き生きと働いていている時です。
価値創造の根源は人であると考えています。だから個人がそのポテンシャルを最大限に発揮できるように、資金や仕組み・組織といった環境を整えることが、CFOの本質的な役割だと思っています。
資金調達やM&Aはあくまでそのための手段に過ぎないため、一つ一つのディールの成否で一喜一憂するというよりは、それらを通じて、社員が生き生きと働き、新しい価値を生み出しているかが大事なのであり、何気ない日常の一コマで...
仕事の中で、最も楽しいと感じる瞬間はどんな時ですか?
社員が生き生きと働いていている時です。
価値創造の根源は人であると考えています。だから個人がそのポテンシャルを最大限に発揮できるように、資金や仕組み・組織といった環境を整えることが、CFOの本質的な役割だと思っています。
資金調達やM&Aはあくまでそのための手段に過ぎないため、一つ一つのディールの成否で一喜一憂するというよりは、それらを通じて、社員が生き生きと働き、新しい価値を生み出しているかが大事なのであり、何気ない日常の一コマで...
この仕事をやっていて、眠れないほどしんどい瞬間はどんな時ですか?
ファイナンスが、社員や事業の足かせになりそうな時です。
具体的には、資金が少なくなってきて、追加の資金調達も難しく、レイオフの可能性が高まってくる時です。
CFOは経営理念の実現と企業価値の最大化について責任を負っているが、あくまで推進のエンジンは事業の現場で奮闘する社員です。
だから、理由が外部環境・内部環境にあるかを問わず、社員の努力に報いることができない、もしくは迷惑をかけてしまうかもしれない、という状況は精神的に耐え難いも...
転職や就活で、この職業を目指す未経験の方におすすめの書籍は何ですか?理由と合わせて教えてください。
タイトルそのままですが、アメリカのトップCFO・経営者10余人の物語が紹介されています。
ピエール・デュポンやジャック・ウェルチといった著名どころから、粉飾決算で破綻したエンロンの事例まで幅広く取り扱われており、かつテクニカルな内容も分かりやすくまとめられているため、自分なりのCFO像を思い描く際には、とても参考になる一冊です。
その中でも私が特に影響を受けたのは、マリオット、ウォルト・ディズニーのCFOを歴任したゲリー・ウィルソン...
同業の先輩や同僚にアドバイスされたことで、最も仕事上の教訓になったことは何ですか?
「ポジションを取れ」ということです。
これは前職時代にM&AやVC部門の仕事をしていた際に、大先輩に言われた言葉です。
CFOをはじめとして、事業会社でファイナンスに関わる仕事は、ともすると、専門的知識を用いて、客観的に物事を分析・評価し、リスクとリソースをマネジメントすることであるかのようにとらえられがちです。
しかし、市場もビジネスも人間が動かしているものである以上、「確からしいもの」はあれど、どこまで調査・分析をしたところで...
最後に、この職業を一言で表すと?
経営理念の実現と企業価値最大化の最終責任者