仕事の中で、最も楽しいと感じる瞬間はどんな時ですか?
この仕事をやっていて、眠れないほどしんどい瞬間はどんな時ですか?
ファイナンスが、社員や事業の足かせになりそうな時です。
具体的には、資金が少なくなってきて、追加の資金調達も難しく、レイオフの可能性が高まってくる時です。
CFOは経営理念の実現と企業価値の最大化について責任を負っているが、あくまで推進のエンジンは事業の現場で奮闘する社員です。
だから、理由が外部環境・内部環境にあるかを問わず、社員の努力に報いることができない、もしくは迷惑をかけてしまうかもしれない、という状況は精神的に耐え難いも...
のです。 幸いにして、そういった危機をこれまで何度も乗り越えてきて、レイオフを含め退職者は1名も出ていませんが、苦しいことにかわりはありません。
同業の先輩や同僚にアドバイスされたことで、最も仕事上の教訓になったことは何ですか?
転職や就活で、この職業を目指す未経験の方におすすめの書籍は何ですか?理由と合わせて教えてください。
タイトルそのままですが、アメリカのトップCFO・経営者10余人の物語が紹介されています。
ピエール・デュポンやジャック・ウェルチといった著名どころから、粉飾決算で破綻したエンロンの事例まで幅広く取り扱われており、かつテクニカルな内容も分かりやすくまとめられているため、自分なりのCFO像を思い描く際には、とても参考になる一冊です。
その中でも私が特に影響を受けたのは、マリオット、ウォルト・ディズニーのCFOを歴任したゲリー・ウィルソン...
の言葉です。 彼は「CFOは有能なマーケティングあるいは業務担当エグゼクティブと同様に、創造性によって付加価値を生む」と言っており、彼の言葉を受け、私も常に自分の仕事が創造的か、付加価値を生んでいるかという問いかけするようにしています。