押山 萌香

押山 萌香

株式会社バンダイナムコスタジオ・ 正社員
  • ゲームクリエイター

経歴



  • 現在
    ゲームクリエイター株式会社バンダイナムコスタジオ正社員


  • ゲームクリエイター株式会社バンダイナムコゲームス正社員

職業の経験談

  • 仕事の中で、最も楽しいと感じる瞬間はどんな時ですか?

    動いた!

    プロジェクトメンバーで考えて作ったアウトプットが、画面に出て動いた! という瞬間が一番楽しいです。


    もちろん思った通りの遊びになったときや、CMや雑誌にゲームが出たとき、発売されて皆さんが楽しんでくださっているのを見たときも、マスターアップも楽しいしうれしいのですが。


    一番はやっぱり、なにもなかったところから、チームメンバーのいろんな方の手を経て、世界やキャラクターが画面に出て、動き始めた瞬間がなによりテンション上がります。

    元はた...

    った一枚のアイディア書がスタートだったりするのに。 (ここからゴールまでが長いんですけどね……)



  • この仕事をやっていて、眠れないほどしんどい瞬間はどんな時ですか?

    「最終的には面白くなるんだよね?」

    テストプレイ後の「なんか面白くない」「微妙」「違和感がある」「まだ調整中だと思われますが……」の数々。「なんか」ってなんだ、「微妙」ってどういうことだ、どれが「違和感」なの、「調整」は終わったよ……!


    やっぱりゲームが面白くない、面白いんだけどなんか一歩足りない気がする、なにが足りないんだ、どうしたらもっと楽しんでもらえるんだ……というときが本当眠れません。


    職種関係なくプロジェクトメンバーで意見を出し合ったりお互いにできることを提...

    案したり試してみたり。そうしてカレンダーを見て残りスケジュールにみんなで青ざめたり。 とにかく「面白い!」ゲームになるまで、眠れない日々は続きます。



  • 同業の先輩や同僚にアドバイスされたことで、最も仕事上の教訓になったことは何ですか?

    人に伝えるために手段を選ぶな

    一人でゲームを作ることもできますが、会社ではいろんな方と協力して面白いものを作るのが仕事です。

    その際に、どういうものを作りたいのか、作ってほしいのか、きちんと説明する必要があります。

    通常は企画書や仕様書、発注書等の書類を使いますが、それで作っていただきたいものが伝わらなければ意味はありません。

    「とにかくどんな手段でも良いから、なにを作りたいか説明しろ。人に伝えるために手段を選ぶな」

    いろんな先輩に、言葉を変えてずっと言われ続けまし...

    た。 長々と仕様書で詳しく書いたのに、いやそうじゃないんですよ確かに仕様書読むとそういう風にもとらえられますけど……というアウトプットになってしまった記憶もたくさんあります(そのときはものすごく頭を下げてリテイクをお願いしました)。 反省してその次は、こんな感じにしたいんですよ! と自分たちで演技をして写真を撮ったものを説明に使ったり、絵を描いたり、コンテを作ったり、自分で試作版を作ったり。様々な手段で意思の疎通を図りました。 つたなくてもたった一枚の写真、走り書きのイラスト、シンプルな作りの試作版の方が一瞬で意図が伝わって、それを受け取った方々が、何倍にも魅力的なイベントシーン、メニュー画面、キャラクター……ゲームに組み立てていってくださいます。 チームで一つの目的に向かっていく以上、意思の疎通は本当に大切で、リモートワークが多くなった今、ゲーム開発以外にも効く言葉だなと思います。 ※なお、最初にそれを言った先輩のゲームのプレゼンにはいまだに巻き込まれて、プレゼンのためにコスプレやら寸劇やらをさせられます。本当手段を選ばない。



  • 転職や就活で、この職業を目指す未経験の方におすすめの書籍は何ですか?理由と合わせて教えてください。

    『ゲームエンジンの入門書の類?』ー

    真面目なビジネス書とか思想書とか、有名ゲームデザイナーの書いた本とかはもう推薦されているでしょうから……。


    それ以外でお勧めするとしたら、UEでもUnityでも手に入りやすいゲームエンジンの入門書でしょうか。

    それを参考に小さなゲームを一つ作ってみてください。


    マップのオブジェクトのサイズや構図は、宝箱の位置は、敵のパラメーターは、自機のパラメーターは成長曲線は、動きはスピードは、ランダム値は、演出は、見た目は、テキストは、サウンド...

    は……どうしたら「面白いゲーム」になるのか、を考える近道になると思います。 とはいえ、そんなもの覚えてゲームを作っている暇なんて! という方がほとんどだと思いますので、そういう場合は代わりに好きなゲームの攻略本を眺めてみるのもありかなと思います。 いまどき、あまり紙の攻略本ってないと思いますが…… マップや敵一覧、パラメーター一覧、などなど。自分が「好き!」「面白い!」と思った部分はどういう要素が組み合わさって出来上がっているのか、ゲーム中の各要素はどういう意図で存在しているのか、考えるための資料になるかと思います。 市場分析や思考術、マネジメント手法の本も、もちろんなにを読んだって損にはなりませんが! (市場分析なんて毎回頭を悩ませていますし、今まさにマネジメント勉強中です……) ただ、そういったものは社会人としてのベースの知識であって、ゲームを作るのであればどうしたら面白いゲームになるのか、を考え続けるのが一番良いんじゃないかと思います。



  • この職業について未経験の人に説明するとしたら、どんなキャッチコピーをつけますか?

    「面白い!」を実現させる仕事。


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