他者の思想を浴びる経験
誰かとプライベートな会話をしたり、職業観を語り合う機会は少なくありま...
仕事の中で、最も楽しいと感じる瞬間はどんな時ですか?
誰かとプライベートな会話をしたり、職業観を語り合う機会は少なくありま...
この仕事をやっていて、眠れないほどしんどい瞬間はどんな時ですか?
苦労と表現すべきか迷いましたが、ライター(インタビュアー)という仕事の特性上、自分よりも人生経験が豊富な方とお仕事をする機会が大半です。
またクライアントの領域もさまざまなので、常に勉強し続けなければ、そもそも仕事にならないと感じています。
日常的にインプットをしながら、毎日のようにインプットを行うので、毎日背伸びをして歩いている感覚です。
それ自体を楽しめる人には、ライターという仕事は向いているのではないかと感じます。
同業の先輩や同僚にアドバイスされたことで、最も仕事上の教訓になったことは何ですか?
「知らないことは、書いてはいけない」というものです。
ライターは、自分が知らないことを、あたかも知っているように書いてはいけません。「知っているつもり」で書いた言葉は、読んだ人に伝わらないからです。
ライターの仕事は「情報を整理して、正しく伝えること」です。正しく伝えるために、エモーショナルに書いてみたり、端的に書いてみたり、表現技法を創意工夫します。
大前提である「情報を整理する」ができていなければ、「正しく伝えること」はできま...
せん。 曖昧模糊なものを紐解く姿勢を失ったら、ライターの仕事は務まらないと感じています。
転職や就活で、この職業を目指す未経験の方におすすめの書籍は何ですか?理由と合わせて教えてください。
「文章のうまさ」にも定義がさまざまありますが、彼女が綴るテキストは間違いなく、「うまい文章」の一つだと思います。
自分が見ている景色や、心に浮かぶ感情を、そのまま相手に伝えることは簡単なことではありません。
しかし彼女が綴るテキストからは、きっと彼女が見ていたであろう景色が、そのまま眼前に浮かんでくるのです。
また、それを平易な言葉の組み合わせで実現しているのも圧巻です。「等身大のテキストこそ、人の心に刺さるのだ」という教訓を与え...
てくれました。
この仕事に向いている人、向いていない人の資質とは何だと思いますか?
すべての仕事に通ずる話だと思いつつ、「もっとうまくなりたい」という向上心を持ち続けられるかが重要だと強く感じます。
ライターは腕で勝負する職業なので、常に筆力(関心領域や業界理解を含む)を向上し続けなければ、いずれ食べていけなくなってしまう。
いい意味でのミーハー心を持ちながら、誰に頼まれるわけでもなく、オタク的にテキストを読み書きし続けられることが、ライターに適している人の特徴だと思います。
この仕事を目指した理由や目的は何でしたか?
自分の名前で仕事がしたかったので、ライターになる道を選択しました。
目立ちたがりでありながら、人前に出るのが苦手な自分にとって、自分の腕で世界と対話できる手段がライティングでした。
構成したコンテンツは、基本的に署名で公開されます。
つまり、世界に出ていくコンテンツに、自分が介在した証を残すことができる。
わりかしミーハーな理由でキャリアをスタートしていますが、実力でしか評価されないので、どこからか腕を磨くことに必死になった気が...
します。今もそうですが。