高橋 酵太郎

高橋 酵太郎

株式会社ダイヤモンドブルーイング・ 正社員

経歴



  • 現在
    ストアマネージャー株式会社ダイヤモンドブルーイング正社員

    仕事内容

    • レストランThe Seafood Beer Station KAENのストアマネージャー

    • ビール造りに欠かせない酵母の研究者

    • 包括的で持続可能なクラフトビール醸造を行うBEERTECのメンバー



  • 熊本県立大学院 環境共生学研究科食品バイオ工学研究室・修士課程修了

職業の経験談

  • 仕事の中で、最も楽しいと感じる瞬間はどんな時ですか?

    「好き」が広がった瞬間

    「微生物・研究って難しいよね」と思う人は、実に多いことでしょう。


    知識や専門用語が飛び交う理系の研究分野は、いわゆる、食わず嫌いの方がいつの時代も一定数います。


    それでもサイエンスと文化・生活は切り離せないものなのです。


    だからこそ僕たちはサイエンスを愉快に、人に伝えていく必要があると思っています。


    「微生物ってちょっと面白いかも」と少しでも周囲の方々に思っていただけると嬉しいですね。



    人間の文化的側面に「好きの共有」がある...

    と感じています。 僕の大好きなビールやワインは、店内外問わずいろんな人に飲んでほしいし、社内外問わず「高橋酵太郎の好きなもの=微生物」のイメージを押し付けたいのです。 もちろん、僕自身も他人の「好き」にはすごく敏感です。 仕事のパートナーはどんなことが好きなのだろう、今ミーティングをしている相手は週末は何をしているのだろう、と目を光らせる毎日です。 「見えた!好きの糸!」 周囲の人の好きを引き出して、それをもっともっと好きになれるように画策する、これ以上に楽しいことはありません。



  • この仕事をやっていて、眠れないほどしんどい瞬間はどんな時ですか?

    朝日の中の背徳感

    この手の辛い側面やしんどい一面を炙り出す系の質問は得意ではないのですが、ありのままお答えします。


    「眠れないほどしんどい瞬間」は正直ありません。


    もともと睡眠時間が超変動的なのに加えて、僕の睡眠欲求は図太かったようです。


    ただ、「眠れない瞬間」はあります。


    帰宅して、家事を済まして、さて、とクラフトビール片手に作業を始めると、予想以上に集中して、作業の手・グラスに向かう手が止まらなくなると、寝たいという欲求を忘れています。


    眠...

    れない、寝たいとも思わず、朝日が登ったころにようやく時計に目をやる。 「ああ、またやってしまった。」 朝日の中で眠りにつく幸福感を引き立てる、スパイスじみた背徳感こそが、この質問の答えにはなるのかもしれません。



  • この仕事に向いている人、向いていない人の資質とは何だと思いますか?

    好きか好きじゃないか

    シンプルです。その仕事が好きかそうじゃないか、だけです。


    好きこそ物の上手なれ、とはよく言ったもので、仕事の原動力として「好き」は多大なパワーを持っています。


    とはいえ「好きなものを自分の仕事にすべきじゃない。嫌いになってしまったら、面白いものがなくなってしまうじゃないか。」と言う方もいるでしょう。


    実際、僕の稚拙な人生経験の中でも、20人くらいはそのような方がいらっしゃいました。


    その方々の意見もものすごく理解できて、実際に恐...

    怖もあります。 「微生物のことが嫌いになったらどうしよう。何もないな。」 布団に包まって、絶望に浸る可能性だってあります。 しかしながら、「微生物が好き、微生物で何かしたい」という好奇心、狂気がそうする暇を与えてくれません。 好きであるが故に、もっと好きになるし、好きを追い求めてしまうのです。 これができるかできないか。 しようと思ってしている訳ではないので、アドバイス的なものは何もないです。



  • この仕事を目指した理由や目的は何でしたか?

    好きを追い続けていたら

    僕の今の仕事を簡単に整理すると、


    ・クラフトビールとシーフードのレストランThe Seafood Beer Station KAENのストアマネージャー


    ・ビール造りに欠かせない酵母の研究者


    ・包括的で持続可能なクラフトビール醸造BEERTECのプロジェクトメンバー


    という、なんとも複雑な系が出来上がってしまいました。


    「ただのストアマネージャー」とは、あえて言えないのかもしれません。


    会社的にはクラフトビールを醸造して、ビ...

    ールを売ったり、飲食店を運営したり、、、とクラフトビールのカルチャーを発信することを掲げています。 そして、今の僕自身のテーマの中にも「クラフトビール」が存在します。シンプルにクラフトビールが好きだからです。 とはいえ、ただクラフトビールが美味しいから、飲んでいて楽しいから好きというのも少しばかり違うかなと感じています。 さて、どういうことでしょう。もっと根底に「微生物が好き」という狂気が潜んでいるのです。 この狂気が芽生えたのは、中学2年生のころ。 ふと見ていたテレビ番組で、菌やら発酵やら話していて、これがどうやら天啓というものだったのでしょう。 「面白い!好き!」と言い始めて7年、僕が21歳の時に、僕の中の微生物はクラフトビールと出会いました。 そこからは単純な掛け算です。共通項を括りました。 微生物×好き+クラフトビール×好き=(微生物+クラフトビール)×好き そして、そこから3年後、「微生物が好き」と言い始めて10年後には、なんと、微生物を相手どる仕事が目の前に来ていた、それだけです。



  • 現在している副業・兼業の内容について、なるべく具体的に教えてください。

    ストアマネージャーだけではなく

    兼業とわざわざ言う必要はあるのか分かりませんが、他人から言われて、確かに色々やっているなと思ったので、まとめておきます。


    何度か、この体験談の中でもお話ししている(もはやストアマネージャーとして書いたところはない)のですが、改めて。


    ・The Seafood Beer Station KAENストアマネージャー

    2021年4月に開業したJR熊本シティアミュプラザくまもと内のレストランで店長職をしています。


    クラフトビールとシーフー...

    ド、特に牡蠣をメインにメニューを展開しています。 熊本県産にこだわった食材やビールのセレクトを心がけており、県内外の方々に、「熊本の食ってすごいな!」と思っていただけるように努めています。 ・ビール造りに欠かせない酵母の研究者 人間はビールを作れません。なぜならアルコール発酵ができないから。 小さな酵母の偉大なるはたらきにより、僕らはビールを作れています。 その酵母について、熊本県の環境から採取してきたり、ビール造りに適した酵母を選んだりと、クラフトビールを酵母の面から追求していきます。 ・包括的で持続可能なビール醸造BEERTECのプロジェクトメンバー 美味しいビールを造ることに関しては、大小問わず多くのビール会社で行われてきて、今日、美味しいビールが僕の片手にあるわけです。 僕たちは、ビール醸造の周辺にも視野を広げて、まとめて研究開発しようとBEERTECを立ち上げました。 例えば、酵母の研究で全世界のブルワリーをつなげたり、ビールの製造で生じる廃棄物の活用を模索したり、味の数値化によりビールをコミュニケーションツールに用いたり、と様々なプロジェクトがあり、その一員です。



  • この職業について未経験の人に説明するとしたら、どんなキャッチコピーをつけますか?

    「発酵」を通して「好き」を広める存在。


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