同僚やお客様とディスカッションしているとき
私は、様々な人や会社の「ホンネ」を聞けることにコンサルティング業務の醍醐味を感じます。業種・領域共に様々な業務に従事してきたのですが、仕事を通じて社会の様々な面を知ることができる点がとても興味深いです。
同じものを見聞きしても、異なるバックグラウンドや経験を持つ人であれば、異なる考えやアイデアが出てきます。例えば、一口に「女性活躍推進」と言っても「女性が活躍をすることは重要だよね」というお仕着せの言葉の裏側に、実は「私には出産の予定が...
ないから関係ない」「女性ばかりえこひいきされるのは同じ女性としてもおかしいと感じる」「自分は女性として活躍をしたいけれど、自分のような者が昇格したいといっていいのか迷う」というような意見が隠れていたりします。特に人事分野では、「女性活躍推進」のような明確な答えのない課題が多くあります。 正論や建前だけではない、「本当に悩んでいること」がわかると、より奥行きを持って議論ができると感じますし、お客様の会社がより立体的に見えて来ます。 このように、課題が見えてくる瞬間がとても面白く、いつも、社会とは複雑なもので短絡的な解などないのだと実感します。