メジャーリーグ級のテーマで、ホームランを打ったとき
世の中の誰もが興味・関心があり、かつジャーナリスティックにみても超トップイシューといえる“メジャーリーグ”級のテーマで、誰も書かなかった・書けなかった新事実や本質論を書くことができたとき。
つまり、最高に注目度の高いところでホームランを打つことができ、それが大きな反響となって広がっていったとき。
これに尽きると思います。
私が大学生の頃は、例えば消費者金融のグレーゾーン金利について、新聞が一面で「新たな事実」を報じることで、世の中...
仕事の中で、最も楽しいと感じる瞬間はどんな時ですか?
世の中の誰もが興味・関心があり、かつジャーナリスティックにみても超トップイシューといえる“メジャーリーグ”級のテーマで、誰も書かなかった・書けなかった新事実や本質論を書くことができたとき。
つまり、最高に注目度の高いところでホームランを打つことができ、それが大きな反響となって広がっていったとき。
これに尽きると思います。
私が大学生の頃は、例えば消費者金融のグレーゾーン金利について、新聞が一面で「新たな事実」を報じることで、世の中...
この仕事をやっていて、眠れないほどしんどい瞬間はどんな時ですか?
この仕事の「面白み」のコインの裏表になりますが、注目度の高いテーマで打席に立つこと自体が、スポットライトを浴びることでもあるので、極度に緊張感の高い仕事だと思います。
その上でホームランを打つことというのは、誰も書いてこなかった・言ってこなかった新たな視点を提供することでもあるので、「本当にそうなのか」と何度も何度も自問自答しながら、丁寧な取材を積み重ねていって、初めて可能になることです。
最後はそれを世に問うのですが、それが果たし...
転職や就活で、この職業を目指す未経験の方におすすめの書籍は何ですか?理由と合わせて教えてください。
「知的生産の技術」に関する本は梅棹忠夫さんの本をはじめ、ごまんと溢れています。書き方などアウトプットに特化したものから、本の読み方などインプットに特化したものまで様々あり、たいていのものは、新人の頃に読み尽くしたと思います。
そうした中で、テーマの選び方から資料収集の方法、さらには取材先へのアポの入れ方からその後の御礼の仕方、原稿を作成するときに「書き出し」をどうすべきか、といった細かな注意点までが網羅された、珍しい一冊。かゆいところ...
同業の先輩や同僚にアドバイスされたことで、最も仕事上の教訓になったことは何ですか?
「同じテーマ」を何人、何十人、何百人という記者・編集者が追っているにもかかわらず、どうして「唸るほどの記事」と、「薄っぺらい記事」との差が出てしまうのか。
理由は様々ありますが、その一つには、インプットの過程で「ん?」と引っかかった、その感覚を大事にしているかどうか、というものがあると思っています。
取材先の一言について、わかったふりをせずに、「ん?」と疑問に思えば、必ずその場で聞き直す。あるいは、本人に聞き直せるような内容でなけれ...
最後に、この職業を一言で表すと?
好奇心の追求