完成前、仕上がりが見えてきた瞬間
人々に感情を喚起させる映像を作っているので、制作過程も楽しい部分がないと面白い物はできないし、自然とみんな楽しくやろうとしています。その部分部分もそうですが、パッケージものを作っている場合は、編集が佳境に入って出口が見えた時にこれは面白いと思っていたけど本当に面白くなりそうだな、と確信が得られる時が快感です。ライブコンテンツの場合は、登場人物を配置して狙い通りに化学反応が起きて、想定しなかった面白い場面が作り出せた時にドーパミンが出まく...
仕事の中で、最も楽しいと感じる瞬間はどんな時ですか?
人々に感情を喚起させる映像を作っているので、制作過程も楽しい部分がないと面白い物はできないし、自然とみんな楽しくやろうとしています。その部分部分もそうですが、パッケージものを作っている場合は、編集が佳境に入って出口が見えた時にこれは面白いと思っていたけど本当に面白くなりそうだな、と確信が得られる時が快感です。ライブコンテンツの場合は、登場人物を配置して狙い通りに化学反応が起きて、想定しなかった面白い場面が作り出せた時にドーパミンが出まく...
この仕事をやっていて、眠れないほどしんどい瞬間はどんな時ですか?
【時間】ほとんどのプロジェクトで時間が足りません。余裕を持って完成させられた、という経験は数えるほどです。どれだけの完成度を求めるかの大きな方針は締め切りとの兼ね合いで自ずと決まってきますが、その中で、この方がいいんじゃないか、こうした方が面白い、と表現を思い描き、それを実際に編集で実現していくとここでもやりたい、やるべき表現と時間との戦いになり、毎回苦しいです。
【人】どうしても上位の意思決定者が、コンテンツに興味がない場合は、時々あ...
転職や就活で、この職業を目指す未経験の方におすすめの書籍は何ですか?理由と合わせて教えてください。
中央公論社の村上春樹翻訳ライブラリーのものを想定しています。これと合わせてロバート・アルトマンの「ショート・カッツ」を観ると、映像で表現することの奥深さと面白さ、難しさがわかるのではないでしょうか。
映像制作者なのでやはり書籍ではそれほどなく、強いて言えば小説をたくさん読むことは重要だと思います。他人の経験、他人の人生、優れた他人の想像力、時代の空気にこれだけ早く触れられるものはありません。ビジネス書形式のノウハウ物は寡聞にして優れた書...
同業の先輩や同僚にアドバイスされたことで、最も仕事上の教訓になったことは何ですか?
これはテレビの仕事をしていた時の先輩に言われた言葉です。当時は業界で生き残るには…という意味合いで受け取っていて「別に生き残りたくないし知らんがな」と思っていたのですが、経験を重ねるにしたがって重くなってきました。
映像制作のプロジェクトはアーティストでない限り、必ずクライアントやテレビ局など「上」の意思決定者がいます。自分が当初やりたいと思っていた表現やメッセージが100%そのままアウトプットできることはありません。また自分1人でで...
最後に、この職業を一言で表すと?
表現の「方法」を武器に生きる職人