外交官でしか立ち会えない場面がある
個人的には九州・沖縄サミット、マラッカ海峡の海賊事件への対応が一番記憶に残る仕事。サミットでは各国の首脳に僅かながら接す機会があり、その僅かな時間帯も一国の指導者の人格を感じることができた。印象的だったのは、プーチン大統領とシラク大統領。海賊事件では、まさに公務で無ければ経験ができなかった。表に出せない話がほとんどだが、危機管理対応の要諦を学んだし、ある意味で信頼できる人間とそうでない人間は、こういうときにこそ、本性があらわれるものだと...
いうことを痛感した。その他、様々な仕事を通じて、インテリジェンス情報の収集・分析を学んだことは現在に至るまで自分のキャリアの中核を成している。