若菜 李佳

勤怠管理や保険の手続きなどすごく固そうにみえる労務業務をしています。

会社のバックオフィス業務であり、そこで働く「ヒト」、ひとりひとりの生活を支えるサポーター的な存在だと思います。

また従業員とのコミュニケーションが日々発生しますので、コミュニケーションスキルが問われる業務です。

例えば社会保険や税金の話など、従業員ひとりひとりにとっては切り離せない事柄を正しく理解し、わかりやすく伝えることが必要な場面があります。

ホームページでい...

くら調べても分かりづらい用語が多い中で、かみくだいて説明し疑問を解決することで「ありがとう」と感謝されることが多くあります。 従業員の疑問を解決することで、従業員本来の業務に集中できます。 また、従業員の信頼を得られたときにはこの仕事をやっててよかったと思います。

従業員からの要望と、会社との狭間に立たされるといつも考えさせられます。

従業員の要望も個人的には理解できるのですが、会社の規程上どうしても応えられないこともあり、従業員の満足度をあげられない場面があります。

規程やときには法律を解釈しつつ、誰にとっても公平に接しなければなりません。

従業員が要望とする背景や環境、言いたいことは理解し、個人的な感情で叶えてあげたいと思うものの沿うことができないときが悔しく感じるときがあります。

仮...

に規程を変えるとなっても、変えたことで他の従業員が不利益にならないか、さらには会社へのリスク等安易に影響を及ぼすことはできないので、慎重な対応を求められることもあります。

前職からの転職話に基づいてしまうのですが、私は将来的にカスタマーサクセスのような仕事がしたいと思っていました。

顧客と一緒に、顧客の会社を盛り上げるお手伝いをする、そんな仕事をしてみたいと思っていました。

ちょうど今の会社に入社するきっかけを作ってくれた人事部の先輩から、「従業員を顧客として考えてみてはどうか？」という言葉をくれたのが考えが変わるきっかけでした。

顧客は会社の外だけではなく、内にもいることに気付かされました。

ただ、...

従業員のためになんでもかんでも無茶をしているわけではありません。 処理をする側のバックオフィスの人間も「顧客」です。 日々、顧客の生活をよりよくできるように考えることが自分のミッションだと思っています。

自分自身、これまで人事を経験したことはありませんでした。

ましてや労務業務など、少しも関わったことが有りませんでした。

どちらかといえば、「住民税とは？」「社会保険とは？」全く知らないし興味もなかったくらいです。

転職して労務に配属されたことがきっかけでこの本を手に取りました。

人事とはなにか

人事とはどうあるべきか

人事が大切にしたほうがよい考え方や根拠などマインド的なところから、

実際の実務面（採用、制度、労務管理など）が幅広...

く網羅されています。 人事業務の全体像が把握でき、労務が実際にどういった部分を行っているか理解することができます。 特に印象に残ったのが、「人事担当者の仕事に対する心構え・姿勢と基本行動」章に記載のあった、「人事＝会社＝社員＝顧客」という考え方でした。 社員の更に奥の顧客のところまでを意識して仕事をするという考え方が新しい発見でした。 「人事の赤本」と記載があるように、人事初心者には基礎となる勉強ができる一冊です。