想像力をフル活用して、事業作りができる
「今度こんなサービスを始めようと思ってます」と相談が来ると、いつもわくわくします。大抵の場合、「え、そんなことができるようになるの!」というユーザー目線での驚きを、実際のサービス開始より一足先に得られます。
と同時に、どんなステークホルダーとどういう取引が行われ、どんなリスクがあって、法務としてどういう準備が必要で、何に気を付けなければいけないんだろう、と頭の中にぼんやり地図のようなものが浮かんできます。そして、新サービスを成功に導く...
ために、抜かりのないように準備します。例えば、利用規約の作成、商標登録、ステークホルダーとの契約締結、抵触する法規制の確認といった、典型的な法務の仕事から、サービスホームページやプレスリリースの確認なども行います。新しいサービスなので、事業部からの説明も、ぼんやりしていたり、AさんとBさんで言っていることが違っていたり。そんな中、想像力を活用して、「つまりこういうことですよね」と議論を整理しながら準備を進めます。 リリース日が決まっていることが多いため、それに間に合うように全てのタスクを完了させるのがしんどいこともしょっちゅうですが、チーム一丸となって1つのゴールに向かう雰囲気が私は好きです。あと、法務の人間は、一歩引いて物事を見ることが得意な方なんです。それを活かして、「ここのページ構成は、このように変えた方が分かりやすいと思います」などと、ユーザー目線で提案を行うこともできます。 作成した利用規約や自分の提案など、関わった仕事がベースになってサービスが動き出していくのを見るとき、充実感を感じられます。これが醍醐味ですね。