田中 里実

田中 里実

ユナイテッド株式会社・ 正社員
  • 労務
  • 店舗スタッフ

経歴



  • 現在
    労務ユナイテッド株式会社正社員


  • 店舗スタッフ株式会社シティーヒル正社員

職業の経験談

  • 仕事の中で、最も楽しいと感じる瞬間はどんな時ですか?

    労務だから重要度高・ボリューム多めの仕事を任せてもらえる

    労務というと、人事や総務の延長線やと思う人が多いと思います。実際、給与計算や勤怠管理といったいわゆる地味で目立たない仕事が多いです。

    またお役所手続き等も多い職種なので、この時代においてもまだまだ紙の文化が残っています。


    が、それゆえに改善の余地が大いにあり、近年勤怠や従業員データ管理といったDXが進んでいる分野であり、役所も含めて電子化できる領域がとても広くなっています。

    そのため、私も今の会社で比較的大きいシステム導入・利用開始に...

    携わらせてもらえました。 入社早々に勤怠管理システム導入のための実務対応を、2年目には人事労務データ導入のための実務対応をしました。 特に人事労務データ導入に至っては、今まで複数のエクセルで管理していた従業員情報を集約し、ほぼペーパーレスでの入退社対応に移行することができました。 また何よりも大きかったのは年末調整で、 これまで何百人に何枚もの紙を配り、記入の依頼・進捗管理・督促と、回収後それぞれの手書き・手計算の書類をすべて赤字で添削していたところを、 システム内で完結、このコロナ禍でも予定より前倒しで対応完了できました。 従業員からも、『やりやすくなった』『すぐ終わった』などの声をもらえたり、 メンバー内でも『年調なのにこんなに早く終わったね!!』などの声をもらえて、 自分が人の役に立てている実感を得られました。 お給料に関わる仕事は、働く上で絶対に必要なもので、当たり前が故におざなりにされがちですが・・・ そうは言っても重要度が大変高く、人数が多ければ純粋に仕事のボリュームもある程度増えるため、責任ある、多くのことを任せてもらえる職種です。 労務はまたまだまだ電子化・改善の余地のある分野なので、 掘ろうと思えば自分次第で、忙しくできると思います。



  • この仕事をやっていて、眠れないほどしんどい瞬間はどんな時ですか?

    計算ミスした時。やっかいな労務問題の対応。

    分かりやすく眠れないほどしんどい瞬間は2つ。

    1つは給与計算等の重要な場面で誤りが発覚した時です。


    お給料という大事な仕事を任せてもらっている以上、基本的にミスはできません。

    とは言いつつも、ある一定のまでは仕組みで解決できても、

    それ以上は人間がやっている以上、多少の漏れ・誤りが絶対ないわけではないです。


    計算対応中に発覚したことや、軽微なものであればすぐに修正して対応しますが、

    問題なのが、その場で気づけず、給与計算をやっている...

    中で前月のミスに気付いてしまった時。 そのミスの内容・金額が大きければそれだけ、上司に報告、対象者にお詫び、そして給与の訂正処理が終わるまで、『やってしまった・・・』という気持ちと過ごすことになります。 なのでミスが発覚した時は、包み隠さず、早期報告、素直な謝罪。 間違った時だからこそ誠心誠意対応すること。 しないに越した事はありませんが、私自身もこれまでのミスで、自分の成長にもつなげられるありがたい機会になりました。 そして、もう1つは、労務問題。 労務として仕事をする以上、絶対避けられない仕事です。 テレビでニュースになるほどの大きなものは幸い経験がありませんが、 退職時のトラブル、労基署の調査、その他細々とあります。 そしてその日は突然やってきます。。。 過去に労基署の定期調査を対応したことがありますが、 まず提出する書類数が多すぎて、すべて印刷してまとめるだけでも一苦労でした。 そして書類提出の前日の夜、寝る前にまさに『あの資料入れた方がいいかな、あればいらないかな』などと考えるとまさに悶々として眠れず・・・ 調査当日も、いくら毎月の給与計算をきちんと行っているといっても、過失を探しながら資料に目を通す監督官を目の前にしている間は、とても緊張していたたまれませんでした。 ただ、指摘が無かったり、軽微な注意で済んだ場合は、本当に安心しました。 そして、これまでの業務への自信にもつながりました。 頻繁には遠慮したいですが、これもまた大変勉強になる良い機会でした。



  • 同業の先輩や同僚にアドバイスされたことで、最も仕事上の教訓になったことは何ですか?

    間違ってもいいから、2回目をしないこと

    私の上司が良く言い聞かせてくれる言葉です。


    前述の経験談で記載済の通り、

    お給料というとても大事なことに関わる仕事なので、ミスはできません。

    徹底的に検証、何度も確認し、ミス・漏れが無いように対応する。

    これは絶対です。


    とは言っても、やはり人間なので何かしらは見逃し、漏れがあります。

    特に経験や社歴が浅いうちはそれも多いです。


    私自身も過去にまぁまぁ大きな計算ミスをやらかしてしまい、

    気付いてから本当に間違いか確認するまで、それ...

    こそ顔を真っ青にしながら「上司になんて報告しよう、どういえばいいだろう、なんて弁明したらいいだろう・・・」と考えながらも、結局はどうにもできず、ありのままを報告したことがあります。 そこで上司が言ってくれたのが、 『間違ってもいいから、2回目をしないこと』 私の上司曰く、『私もたくさんやってきて、それで学んだからさ』とのことでくれた言葉でした。 確かに、何もなく過ごしてしまうより、ミスがあり、それを改善した記憶の方が色濃く残って、自分の身に深く刻まれると思います。 そして、その言葉をその通り実現すべく、 なぜ間違いが起こったか?どうすれば防げるか?仕組か?チェック項目の追加か?など、具体的な改善策を自分で考え、実行に移すことで、同じミスをしないようにする。 そこまですることが、この言葉を頂いた意味だと思って日々業務に取り組んでいます。



  • 転職や就活で、この職業を目指す未経験の方におすすめの書籍は何ですか?理由と合わせて教えてください。

    『小さな会社の給与計算と社会保険の事務がわかる本』池本 修 (監修), 鹿田 淳子 (著), 吉岡 奈美 (著), 三原 秀章 (著)

    正直、目指す段階ではおススメできる本が思いつかなかったのですが。。。

    こちらは実際に業務にあたるに際して、読んでおくと良い本です。


    労務は会社や加入する健康保険組合によって対応が様々で、

    会社、もしくは担当者(前任者)のカラーがとても出やすい職種と思います。

    どうやればミスなく漏れなく給与計算・手続きできるか、その上でどれだけ作業効率化できるか、といったところは個人の工夫次第で何とでも、といった具合です。


    それでも、絶対に逃せないの...

    が給与計算および社会保険の基本知識。 入退社や年間業務を通して行うことで、初めて業務のつながりが見えるところが大きいので、ベースが頭に入っているか否かで取り組む業務の理解度が変わります。 また前述の通り、会社及び担当者(前任者)のカラーが出やすい業務のため、 前任者から引継ぎを受ける内容を”法定の対応”なのか、”会社独自の対応”なのかを整理しながら覚えていかなければ、重要な手続き漏れにつながる可能性もあります。 私自身も現職の前の企業で初めて労務に携わった際、前任者から受けた引継ぎがまったく理解できずちんぷんかんぷんで。。その時にテキスト2~3冊読み込んで、自分でノートにまとめたりして覚えてました。 これ系のテキストは社労士の資格取得のためのものも多いですが、そこまでは不要です。 むしろ小規模企業向けの方がコンパクトに全体感が掴めるのでおススメです。 こちら意外でも似たようなタイトルの本がいくつかあるので、その中で自分の読みやすい本を選んでいただければ幸いです。



  • この職業について未経験の人に説明するとしたら、どんなキャッチコピーをつけますか?

    給与計算、だけじゃない。


NewsPicks のコメントを見る
このロールモデルが NewsPicks でPicksした記事やコメントが見ることができ、仕事選びに役立ちます