CxOは、経営者です。
経営者は、企業全体に責任を持ちます。
このため、部門を跨るような全社の問題や、まだ担当部門や担当チームがない問題の解決にオーナーシップを持つことになります。
結果として、いろいろな部門やいろいろな担当との会議は、とても多いです。
そう聞くと、会議が多くて面倒くさそうと思う人もいるかもしれません。
「会議が多くて」というのはビジネスパーソンの社交辞令みたいにもなっているので。
しかし、私自身は、経営者にとっ...
て、会議が多いことは決して悪いこととは思っていません。
会議とは、企業にとって不可欠な「組織的における問題解決の装置」と思っています。
担当部門や担当チームや担当者が決まっている問題は、会議をする必要はありません。
各部門や各チームや各担当者が、オーナーシップをもって、自らスピーディーに解決することが望ましい。
一方で、まだ担当部門や担当チームがないような大きな問題を解決しようとすると、みなで知恵を出し合って、問題解決する必要があります。
そのような大きな問題と向き合ったときに、みんなの知恵を結集し、それを問題解決に使うスキームが、会議なのだと思います。
なので、全社の大きな問題の解決に責任を持つ経営者にこそ、会議は大事だと思っています。
特に、専門家が多く集うプロフェッショナルな企業ほど、それらの専門領域を跨る問題の解決は一つの部門や一人の担当だけでは難しく、会議の役割は大きいと思います。
もちろん、なんの問題も解決しない会議はなくすべきです。
実際、目的が曖昧だったり、アジェンダが決まっていなかったり、メンバーが不適切だったり、なんの問題も解決しない意味のない会議もあります。
それらは、無条件でなくすべきです。
ただ、それは会議の仕方や開き方に問題があるのであって、そもそもの会議の意義を否定するものではないと思います。
Google MeetやZoomは、移動時間を減らし、会議の生産性を上げました。
NewsPicksはフルリモートで働くのもOKですが、それはGoogle MeetやZoomなどのリモート会議ツールの進化に支えられています。
リモート会議も、会議自体も、本当に批判を浴びがちですが、わたしは、経営者にとって必要なものであり、とても大事な装置でありツールだと思っています。