UXデザイナー経験者が語る仕事内容・年収・将来性

19人のロールモデル
93件の経験談

質問UXデザイナーの仕事を一言で表すと

UXデザイナーとは?

UXデザイナーの仕事内容

「Webサイトやアプリを使うユーザーのUX(ユーザー体験)をより良くし、利用者のメリットを最大化する仕事」(グッドパッチ・佐宗純さん)。



UI(ユーザーインターフェース)デザイナーはユーザーの目に触れる部分の設計を担うのに対し、UXデザイナーはユーザーの総合的な満足度が上がるよう、サービス全体の設計・改善を担う。



責任範囲は、例えばフードデリバリーのアプリであれば注文の容易さから配達の早さまで、多岐にわたる。その仕事内容から、事業企画の責任者であるプロダクトマネージャー(プロダクトオーナー)と協業する機会も多い。

みんなのジョブディスクリプション(仕事内容)

みんなのジョブディスクリプションをもっと読む(5)

UXデザイナーの将来性

フューチャーワーク指数すべての職業の平均
4.54.3
19人が回答
未来実感
4.54.3
貢献実感
4.84.4
自立実感
4.34.1

UXデザイナーの平均年収

20代
543万円
30代
807万円
40代
1181万円
JobPicks回答者調べ

UXデザイナーになるには

UXデザイナーはどこにいる

まずはデザインファーム。デザイナーが所属し、事業会社の依頼を受けて製品やサービスの設計を担う企業だ。グッドパッチなどが広く知られている。



そしてコンサルティング企業。近年のコンサル案件では、企業のパーパス(目的)を探るデザイン思考や、プレゼン用のモックアップ(試作品)開発などで、デザインが重視される傾向にあるからだ。



海外の大手コンサルティング企業では、デザインファームの買収も増えている。



事業会社でもデザイン部署の新設が相次いでおり、そうした専門部署に所属する場合もあれば、各事業を担う部署に所属する場合もある。アプリのデザインを自社のデザイナーが担っているメガバンクもあるという。



また、デジタル化を推進している行政分野でもUXデザインに対する需要が高まっている。各種手続きの分かりにくさを解消するため、ユーザー体験を重視する人材が求められている。

UXデザイナーの就職・転職事情

デザイン系の専攻 → 新卒採用

美術系大学、総合大学のデザイン専攻、専門学校を合わせ、新卒デザイナー採用全体の7割強を占める。



総合大学の非デザイン専攻 → 新卒採用

デザイン専攻がない大学でも、デザイン人材を育成する講義やコースを展開している場合がある。インターンシップや学生起業を経てスキルを身につける人も。中途採用市場でのデザイナー不足を受け、新卒でデザイナー採用に力を入れる企業は徐々に増えている。



中途採用

実は、約7割の企業はデザイナーの新卒採用を行っておらず、新卒より中途のほうが一般的な「なり方」だ。UIデザイナーやプロダクトマネージャーから転身する人が多い。中には法人営業からUXデザイナーになる人もいる。

UXデザイナーで身につくスキル

  • ユーザーが求めるものを実現する力
  • 事業全体を見渡す力
  • チームのマネジメントスキル

事業とユーザーをつなぐ経験を経ることで、デザインのみならず事業全体を見る視点が身につく。



キャリアパスとしては、【1】UXデザイナーのスペシャリストとして専門性を深掘りする、【2】マネジメントスキルを身につけてデザインチームを率いることでパフォーマンスを最大化するのおおむね2通り。



現在は前者が圧倒的に多い。後者のキャリアであっても、デザインのスキルそのものはメンバーの品質を担保できるレベルで、優劣があるわけではない。

UXデザイナーのキャリアパス(前職・転職先)

  1. 1.
    UXデザイナー
    11人(44%)
  2. 1人(4%)
  3. 1人(4%)
  4. 9.
    プロダクトデザイナー・工業デザイナー
    1人(4%)
  5. 11.
    ヘッドハンター
    1人(4%)

UXデザイナーの経験談を読む

UXデザイナーの経験談の中から、一部を抜粋して紹介しています。

  • 仕事の中で、最も楽しいと感じる瞬間はどんな時ですか?

    • 瀧 知惠美
      現職者瀧 知惠美
      経験: 13年
      株式会社ミミクリデザイン

      生み出したい体験とそのためのしくみについて、チームで大事なものがわかる瞬間

      どんな体験ができることが対象の人たちにとってよいのか?チームであれこれ検討していった先に、ユーザーの話を聞いたり、ユーザーの反応をみたり、あるいはつくり手である自分たち自身で体験してみて、「これがユーザーにとって大事な体験なんだ!」と実感をもってわかる瞬間が楽しいです。それは、当初想定していなかったような体験である場合も少なくありません。実際にプロダクトやサービスを利用する現場でリアルに体験することによって、想定外の発見があるのも楽しい...

      です。 チームで、「この人たちのために、こういう体験を生み出したい!」という共通認識を持つことができると、その後の実際ユーザーへプロダクトやサービスを提供していく作り込みのプロセスもチームで一丸となって進めていくことができ、このようにチームで1つの目標へ向けて協力し合いながらプロジェクトを進めていくプロセスも楽しめます。


    やりがいをもっと読む (18)

  • この仕事をやっていて、眠れないほどしんどい瞬間はどんな時ですか?

    • Forrest Maxwell
      現職者Forrest Maxwell
      経験: 5年
      株式会社ニューズピックス

      UXの重要性を経営者に理解してもらえない時

      昔はソフトウェアが欲しかったら、量販店に行ってCDの入ったパッケージで買ってましたよね。その時代においてソフトウェアの成功は「販売数」で決まっていたので、営業とマーケティングが非常に重要でした。


      しかし、今はSaaSの時代が来ています。ソフトウェアを一回買ってもらうことよりも、解約せずに使い続けてもらい、満足度を高く維持することの方が重要になってきています。これにおいては営業やマーケよりもUXの方が効果的です。


      欧米では、UXの重要...

      性の理解が高く、IT企業はもちろん、銀行や法務省などもUXデザイナーやCXO(Chief Experience Officer)を雇っています。 しかし日本は欧米と比べてこの進化が遅く、UXの理解度がまだ低いです。 実は今の仕事でも実際のUX業務に使う時間よりも、社内のステークホルダー向けにUXの教育を行ったり、リサーチ結果やUXツールの活用を促すために使う時間の方が多いです。 まだ販売数や短期的な売り上げを重要視している企業からすると、UXの成果は定量化しづらいので、なかなか重要性を認めてもらうのが難しく、その中で自分の価値をどう企業に認めてもらえるかについて悩むことが多いです。 自分はUXのミートアップを開催しているので、UXの理解度の低い組織で頑張っている方々に会う機会が多く、皆さんはどう企業に認めてもらえるかを考えながら頑張っています。 皆さんの努力のおかげで、少しずつ前に進んでいるので、今後はきっと日本でもUXデザイナー・リサーチャーが不可欠な職種になってくると思います。そういう意味では非常に将来性のある職種です。


    苦労をもっと読む (17)

  • 同業の先輩や同僚にアドバイスされたことで、最も仕事上の教訓になったことは何ですか?

    • 村越 悟
      現職者村越 悟
      経験: 15年
      アクセンチュア株式会社

      「目の前にいる人とのコミュニケーションがうまくいくかどうかは、相手が何を理解できないのかをきちんと理解するというこちら側の能力にかかっている。」


      同僚や先輩ではないのですが、UXデザインという以前に僕のスキルのコアを形成している情報アーキテクチャの領域の先駆者であるRichard Saul Wurmanの言葉です。


      この言葉は、思いやりとか尊重、とかそういう人と人とのコミュニケーションもさることながら、相手が置かれている状況、感情、...

      背景、そういうものに思いを馳せながら相手と対峙する、という仕事における本質が隠されている言葉だと思っています。 一緒に働く仲間や上司もそうですし、企業が提供するプロダクトを使うユーザ、すべての人と対峙する時の基本スタンスとして常に心に刻んでいます。


    この職業のプロになるにはをもっと読む (17)

  • 転職や就活で、この職業を目指す未経験の方におすすめの書籍は何ですか?理由と合わせて教えてください。

    • 羽山 祥樹
      現職者羽山 祥樹
      経験: 22年
      なし

      『ユーザビリティエンジニアリング ―ユーザエクスペリエンスのための調査、設計、評価手法―』樽本 徹也

      執筆の裏話を、著者に直接にうかがったことがある。さすがユーザビリティの大家。執筆の途中で、なんと「この本自体のユーザビリティテスト」をしたという。


      想定読者に、この本の草稿をわたして、「この本を読んで、じっさいにユーザビリティテストをしてみてください」という教示をし、あとは何の助言もせずに、ちゃんと実践できるか観察した。そうして、読者がつまづいたところを改稿していった。


      この本は、読者がひとりきりで、ユーザービリティテストの実践まで...

      たどりつけることを目指している。難解なUXデザインの本が多いなかで、現場にもっとも近い本であろう。


    未経験者へのおすすめ本をもっと読む (17)

  • この仕事に向いている人、向いていない人の資質とは何だと思いますか?

    • 吉岡 太郎
      現職者吉岡 太郎
      経験: 2年
      株式会社アルファドライブ

      ひらめきの多い人が向いています

      現状の課題と向き合い、課題を解決するというのがこの仕事の根幹になります。

      課題の解決策は机に向かってうんうんうなっても出てくるものではありません。様々な情報を集め、再構築して行くようなプロセスのなかで、ふっとひらめく瞬間があります。そういうことが得意な人が向いています。


      そのひらめきは、日々の観察力や情報収集能力で養われていきますし、複雑な物事を解きほぐして、単純化し、論点整理をする能力も必要です。それらの思考実験を繰り返すことで、ふ...

      っとひらめくのです。 自分の気持ちをリラックスさせるようコントロールする力も重要です。近視眼的になってしまってはいけません。様々な視点唐物ごとを見つめる癖を身につけてください。 そうすると他の人が思いもしなかった解決策を立案できるようになるともおもいます。


    向いている人・向いていない人をもっと読む (1)

  • この仕事を目指した理由や目的は何でしたか?

    • 黒崎 由華
      経験者黒崎 由華
      経験: 1年
      株式会社ジョリーグッド

      ユーザー中心の考え方が自分が今まで大切にしてきた軸と通じていたから

      小さい頃から絵を描いて友達や両親に喜んでもらうことが好きでした。

      例えば絵を描くにしても、「描くのは楽しいけど、あの人(たち)が喜んでくれたらもっと嬉しいな」という考え方が根底にあり、描いて終わることは少なく誰かに見せたり反応をもらうことがモチベーションとなっていました。


      芸術大学への道を志したのはその原体験がきっかけとなっていて、デザイン学部にいきたいと思ったのは「自分が生み出すクリエイティブの先には常に人がいてほしい」という思いが...

      あったためです。 その後、UCD(ユーザー中心設計)やHCD(人間中心設計)という概念を学んだとき「まさしくそれだ!」と思ったことは今でも印象に残っています。 設計者がユーザーにデザインを押し付けたり、逆にユーザーの意見を一方的にプロダクトに反映させたりする関係性ではなく、私たちは常にユーザーと協力関係にあることが望ましいと考えます。 そういった考え方を大切にしながら、今後もお仕事に臨んでいきたいです。


    志望動機をもっと読む (3)

  • 現在している副業・兼業の内容について、なるべく具体的に教えてください。

    • 國光 俊樹
      現職者國光 俊樹
      経験: 8年
      株式会社グッドパッチ

      スタートアップの創業メンバー

      事業ドメインが決まっていないフェーズから、スタートアップの立ち上げメンバーとして従業員オンボーディングSaaSの「Onn」というサービスに関わっています。

      2022年にはグッドデザイン賞も受賞しました。

      https://onn-hr.com/


      価値検証段階からUXデザイン・UIデザインまで幅広く関わっているのですが、副業ということもあり限られた時間で成果を出すのはやはり難しくもあり楽しいため、事業の成功に深くコミットするために何ができ...

      るのか考える機会になっています。 副業というとやることが決まっていて小さい単位のタスクを下請けのようにこなす仕事も多いですが、深く関わりながら事業を前進させるためにコミットできる環境なので引き続き関わっています。


    副業・兼業をもっと読む (1)

  • この職業について未経験の人に説明するとしたら、どんなキャッチコピーをつけますか?

    この職業を一言で表すと?をもっと読む (19)

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