インフラエンジニア経験者が語る仕事内容・年収・将来性

4人のロールモデル
16件の経験談

質問インフラエンジニアの仕事を一言で表すと

インフラエンジニアとは?

インフラエンジニアの仕事内容

インフラエンジニアは、ITシステムの基盤を担う。データベースやネットワーク環境など、ITシステムにおける「電気・水道」のような部分に責任を持つ。まさに「縁の下の力持ち」のような存在だ。


具体的な業務内容は、ITインフラの設計、構築、運用である。


扱うインフラの種類により、ネットワークエンジニアやサーバーエンジニアなどの職種とも業務を共にする場合がある。また、セキュリティソフトの導入などを行うセキュリティエンジニアともインフラ構築の案件を共にする。


以前までは、ITインフラを自社運用(オンプレミス)することが多かった。インフラエンジニアが、利用するサーバーのスペックやネットワーク経路の設計、ネットワーク機器の物理的な組立、配線の接続作業などを行っていた。


しかし近年では、クラウド上で情報を管理することが一般的になっている。有名なクラウドサービスとして、AWS(Amazon Web Service)、GCP(Google Cloud Platform) Microsoft Azureなどがある。クラウドで利用されることを前提として設計されたシステム、すなわち「クラウドネイティブ」に合わせた仕事内容に変化する可能性がある。


クラウドネイティブでインフラ構築をする場合は、仮想化やコンテナなどの専門知識が必要とも言われている。


インフラを構築した後の運用では、24時間365日システムが稼働しているため、アクセスの集中や障害対応が主業務となる。


障害が起きた時のシステム復旧は大変である一方、やりがいが最も感じられる瞬間だという声もある。


インフラエンジニアの需要は高く、求人も多い。しかし、専門性が高く、未経験からインフラエンジニアになるキャリアパスは稀である。バックエンドの実務経験を積んだ上でキャリアアップした方が活躍できるとも言われている。


また、現状のサーバーの管理にはLinuxと呼ばれるOSが多く用いられている。そのため、Linuxの知識が重要だという声もある。実際、LinuCと呼ばれるLinuxに関する認定資格がある。その他にも、CCNA(シスコ技術者認定)、CCNP、CCIE、LPICなどがある。


社内の研修以外にも、このような資格の勉強を通して基礎知識を身につけることも可能だ。資格取得により、学習を継続する姿勢を転職活動の際にアピールすることができるようだ。

みんなのジョブディスクリプション(仕事内容)

みんなのジョブディスクリプションをもっと読む(5)

インフラエンジニアの将来性

フューチャーワーク指数すべての職業の平均
4.24.3
5人が回答
未来実感
4.44.3
貢献実感
4.24.4
自立実感
4.04.1

インフラエンジニアの平均年収

20代
508万円
30代
- 万円
40代
- 万円
JobPicks回答者調べ

インフラエンジニアになるには

インフラエンジニアはどこにいる

インフラエンジニアはSIerもしくは社内のIT部門に多くいる。


SIerに所属する場合、自社サービスではなく、クライアントから発注されたITシステムのインフラを担当する。


もう一つが、一般企業のIT部門で働くケースだ。この場合は、社内で使う業務システムの構築・運用と、ユーザー向けに展開する自社サービスのインフラ担当に分かれる。


後者の担当になった場合、近年はSRE(Site Reliability Engineering:サイト信頼性エンジニアリング)と呼ばれる役割を担うインフラエンジニアも増えている。


SREとはGoogleによって提唱されたエンジニアの役割で、サイトの信頼性を高めるための活動全てがSREの業務に該当する。


クラウドの適切な使用方法を開発側と共有することもSREの仕事の一つであるという。また、クラウドの知識を用いてシステム開発の環境を整えたりもするようだ。


さらに、クラウド化によりインフラをプログラムで運用することが可能になった。そのため、フロントエンドの開発を担うエンジニアがバックエンドを担当することも容易になってきている。


インフラエンジニアだがSwiftが書けるような「フルスタックエンジニア」は、年収も高くなる傾向があり採用ニーズも高い。

インフラエンジニアで身につくスキル

  • トラブルシューティング能力
  • 速くて正確なコミュニケーション
  • 技術の将来性の予測

インフラエンジニアはシステム障害に対して責任をもち、「最後の砦」として自分でトラブルを解決することが求められる。システムを復旧させる経験を重ねることで、トラブルの原因を素早く突き止めて正確に対処する力が身につく。


また、障害が発生した時には、他のチームメンバーに正確な情報を迅速に伝える必要がある。そのため、素早く正確に情報を伝達するといったようなコミュニケーション能力も養われるという。


さらに、開発環境を整えてプログラマーをサポートすることもインフラエンジニアの役割だ。開発で使用されているミドルウェアやフレームワークの将来性を、アプリケーションエンジニアに伝えることもあるという。このような業務を通して、常に技術トレンドを意識する習慣がつくという。

インフラエンジニアのキャリアパス(前職・転職先)

  1. 1.
    社内SE(情シス)
    2人(25%)
  2. 3.
    ネットワークエンジニア
    1人(12%)
  3. 4.
    サポートエンジニア
    1人(12%)
  4. 6.
    その他
    1人(12%)

インフラエンジニアの経験談を読む

インフラエンジニアの経験談の中から、一部を抜粋して紹介しています。

  • 仕事の中で、最も楽しいと感じる瞬間はどんな時ですか?

    • 篠隈 仁志
      現職者篠隈 仁志
      経験: 4年
      株式会社アトラエ

      プロダクトに関わる全ての人の想いと社会とを自分が繋げている実感

      どんなに素晴らしい体験ができるプロダクトも、美しいデザインも、最先端のデータサイエンスを駆使した機能も、インフラ無くして世の中に届くことはありません。


      素晴らしい企画をする人がいて、それを実装し形にするエンジニアがいて…

      そんな人達の全ての想いを最前線で背負って社会に届け、価値を生む砦となるのがインフラエンジニアです。


      責任も非常に大きい職種ですが、それだけ価値を届けるという意味において重要な職であるとも言えます。


      また技術的にも...

      極めて幅が広くかつ深さもあり、探求できる職種で、そういったやりがい、楽しさもあります。


    やりがいをもっと読む (3)

  • この仕事をやっていて、眠れないほどしんどい瞬間はどんな時ですか?

    • 篠隈 仁志
      現職者篠隈 仁志
      経験: 4年
      株式会社アトラエ

      運用しているサービスがダウンしたとき

      インフラエンジニア、中でも運用まで担当する場合の話です。


      現場で運用をしていると、どんなに気をつけていても稀にサービスに障害が発生するということが起こります。


      自分がユーザーとして使っているアプリやゲームがダウンしている、快適に利用できないといった経験、1度はしたことがあるんじゃないかなと思いますが、まさにその瞬間、その裏ではインフラエンジニアを中心にどうにか復旧させようという対応が行われていたりします。


      そういった障害ですが、き...

      っちり平日の9時 ~ 18時の間にだけ起こる、なんてことは当然ないので、深夜だろうが休日だろうが起こる時は起こります。 そうなった瞬間に業務スタート、そして如何に早く復旧させられるかの勝負になります。 そもそもその状態にならないことがベストなので、ハナからこの勝負に"勝利"は無く、とにかく如何に負けの影響を小さくできるか、という時間になりますし、事業的なダメージが大きいのもヒシヒシと感じますし、打ち手を間違うと更に悪化することもあります。 極めて精神的にプレッシャーが掛かっている状態にも関わらず、冷静に正確な判断を、かつ最速で出すことが求められる、という難易度の高い状況です。 その上勝利することもないので、とても大変な時間となります。


    苦労をもっと読む (2)

  • 同業の先輩や同僚にアドバイスされたことで、最も仕事上の教訓になったことは何ですか?

    • 篠隈 仁志
      現職者篠隈 仁志
      経験: 4年
      株式会社アトラエ

      不幸な体験をするユーザーを生まないだけでなく、社員も幸せにする

      前職でインフラをやり始めた時にはチームを立ち上げるところからやったこともあり、実はインフラエンジニアとしては「先輩から学んだ」という経験が無く…


      なので、篠隈個人が大事にしていることを記載しています。


      世の中のほぼ全てのサービスに於いて、全く誰もサービスを利用していないという時間は存在しないと思います。


      国内のサービスであれば深夜はアクセス数が少ないといったことはあり得ますが、それでもゼロになることはまずありません。


      1, 2分...

      サービスが止まっても実際大丈夫でしょ…みたいな気持ちになることもあるかもしれませんが、これだけ世の中にWebサービスが溢れている中でユーザーが自分たちのサービスを選んで利用しようとしてくれている以上、その1アクセスたりとも嫌な体験を生まないものにするという覚悟と能力が必要です。 これを実現することは極めて大変なことではありますが、ある意味インフラエンジニアとしてはスタート地点に立つということであり、これと向き合えてようやく2流だと思っています。 そこを超え1流になるためには、社員を守れる存在にもなる必要があると思っています。 当然、健全なサービスを作り上げたり、時には障害が起こりその対応をするとなると、自分自身を含め社員に強烈な負荷がかかることが有り得ます。 それはWebサービスを運営する上で避けられないことではありますが、如何にその負担が発生する確率を減らし、実際に起こったとしても負荷を分散し、健全に働けるチームを作り上げられるかということはとても重要です。 何故ならば、健全なチームでないとサステナブルな仕組みにならないからです。 Webサービスは絶えず利用でき、かつ半永久的に利用できるものでなければならないので、チーム自体が健全な状態を維持できるかどうか?というのは長期的にみて必須の視点です。 なので、「ユーザーは幸せかもしれないが社員がその犠牲になっていないか?」を問い続けられるかどうかは極めて重要だと思っています。


    この職業のプロになるにはをもっと読む (3)

  • 転職や就活で、この職業を目指す未経験の方におすすめの書籍は何ですか?理由と合わせて教えてください。

    • 篠隈 仁志
      現職者篠隈 仁志
      経験: 4年
      株式会社アトラエ

      『プログラマのためのDocker教科書 第2版 インフラの基礎知識&コードによる環境構築の自動化』阿佐志保

      未経験者に向けて、と言われると非常に悩ましいのですが…


      インフラエンジニアは「プログラミングはやったことありません!」という方にはあまり向かない職種だと思っています。


      なので、一定何らかの開発をしたことがあるという前提で、この本をオススメします。


      プログラミングをやったことがある人にとっては、読んだときにすんなり内容が入ってくる本になっているのではないかな、と思います。


      今日日インフラエンジニアになる上でDockerに代表される...

      コンテナ技術を扱えるかどうかは、大きな会社からスタートアップまで含め必須と言っていい技術かなと思います。 インフラエンジニアの学習を始めようとする際、オンプレミスのインフラエンジニアなのか?クラウド前提のインフラエンジニアなのか?などいろいろな観点はありますが、コンテナ周りはいずれにせよ効いてくる知識なので、オススメとします。


    未経験者へのおすすめ本をもっと読む (3)

  • この仕事を目指した理由や目的は何でしたか?

    • 岩澤 友里江
      現職者岩澤 友里江
      経験: 3年
      バリューソリューション株式会社

      ネットワーク自動復旧装置に興味を持ったから

      弊社の商品である「NONフリーズ」はネットワークの監視~復旧までを自動で行うことができる商品で、そこに興味を持ったのがきっかけです。


      前職でネットワーク保守をしていた時に、機器のフリーズによってネットワークが利用できなくなり、お困りになるお客様を沢山見てきました。

      監視機器は沢山の種類がありますので状態まではわかりますし、機器によってはソフトウェア再起動をすることもできますが、それでも治らないケースが多く、保守員が到着するまで待って、...

      やっと到着して再起動したら治った…というケースが多くありました。 転職しようと求人を見ている時に、そんな風に前職で困っていた部分をカバーする機器を作るメーカーと知って、これは面白そうだと深く考えずに応募しました(笑)


    志望動機をもっと読む (1)

  • この職業について未経験の人に説明するとしたら、どんなキャッチコピーをつけますか?

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