企業戦略、事業戦略の実行を促進するパートナー
人間(とその人の人生)に向き合う仕事
人材に関する最強のインベスター&バランサー
人事とは、従業員の処遇や成長に関する戦略全般をつかさどる役割で、給与制度や評価制度などの策定を通じて、組織運営の土台をつくる。経営戦略と連動し、自社が掲げるビジョンを体現する組織にしていく他、従業員のキャリア形成を支援するトレーニングを計画・実施するなど、組織・人材開発の担い手となる。
仕事の中で、最も楽しいと感じる瞬間はどんな時ですか?
個人的にVision/Mission/Valueを設定しているのですが、
私のVisionは
『みちをつくる~すべての人に自分らしさを~』
です。
これは「未知のものを創る」と「道をつくる」の2つの意味があります。
まず、新卒採用で学生さんと接していて思うのが、
「内定取るためのテクニック」に偏りすぎ!
「自分がどんな人か」把握できていない!
と感じます。
実際、本屋さんや、大学でのキャリアの指導を見ると、未だにテクニックに終始...
この仕事をやっていて、眠れないほどしんどい瞬間はどんな時ですか?
ベンチャー企業は、成長のフェーズに合わせ活躍する人材は変わっていくため、事業の成長のために別れが必要になるフェーズも訪れます。事業が急成長すればするほど、成長スピードに合わせて個人が成長する必要があります。また、それぞれのライフステージややりたいことも変わっていきます。
苦楽を共にした人との別れは、頭の中では納得していても、心のなかで寂しさを感じてしまうのは人間としてはどうしようもないこと。ちょっとしたボタンの掛け違いだったり、会社の...
転職や就活で、この職業を目指す未経験の方におすすめの書籍は何ですか?理由と合わせて教えてください。
自分自身も人事系の領域に入りたてですが、この本を読んで、制度屋の印象が強いオーソドックスな人事ではなく、本来の人事のあるべき役割を自分自身の中でより具体的にイメージすることができるようになった。
今後の人事の役割を切り開く若手の方々には、一般的な人事の実務本を読むよりも本書をお勧めしたいと思います。そうすると、入社後に実態を見てもそれを当たり前と思わずに疑問を持ったり、どう変えていくべきなのか、ご自身の目線で考えていくことができるように...
同業の先輩や同僚にアドバイスされたことで、最も仕事上の教訓になったことは何ですか?
新卒時代の先輩たちからの教えです。
会社によっては、ただ単純に決められた制度をルールに従って運用したり、あるいは杓子定規な採用活動を行っていれば受け入れられる場合もある。時にはむしろそのほうが高く評価されるケースすらあると思います。
一方で、本来は事業を先回りして推進できるのが人事の役割であり、経営的視点で考察することが重要である、と新入社員時代に当時の先輩や上司からよくアドバイスをいただきました。また、人事としての業務的な枠にとらわ...
良い製品やサービスさえ提供すれば、顧客は満足し、商売は安泰という時代は終わり、現在は、お客さんでさえ自社の課題を発見するのに悩んでいる時代です。そんな中、「ヒト・モノ・カネ」という経営資源の中でも、顧客と共に課題に向き合える優秀なヒトの確保が、企業とっての生命線になっています。
また、急速なグローバル化の進展により国際競争が激化する中、国境を跨いだ優秀な人材獲得が起きています。さらに、コロナショックによりリモートワークが定着したことで、各人の仕事の定義や成果目標を明確にする「ジョブ型人事」への移行が問われています。
このような背景から、人事の存在感は、益々高まっています。人材管理や給料計算などの雑務は徹底してデジタル化が進む一方で、人事は、従業員の才能を最大限に活かすカルチャーづくりや、評価システムの構築、トレーニングの充実など、人の成長の寄り添う伴走者としての役割が増していくでしょう。