仲間や顧客などかかわってくれる人のありがたさを実感できる仕事
「経済」をつくる人
CEOとは、Chief Executive Officerの略で、最高経営責任者と呼ばれる。企業が行う業務全てを統括し、経営方針から事業戦略の策定まで、あらゆる面でリーダーとなる。近年は、複数の企業でCEOを歴任する「プロ経営者」や、ベンチャーを起業してCEOになる人も増えている。
仕事の中で、最も楽しいと感じる瞬間はどんな時ですか?
社員が喜んでいるのを見るときと、ユーザーさんが喜んでいるのを見る時。
会社というのは何か特定の目的を実現するために集まったプロジェクトチームのようなものだと捉えているが、何かしら目的達成に一歩近づいて、社員が喜んでいるところを見るのが何よりも楽しい。
社員は、自分が立てた旗の下に集まり、自分の夢の実現のために尽力してくれるという、とてもありがたい存在なので、彼らが喜んでくれるのを見るのは嬉しいし、ホッとする。
同じく、目的の実現の...
この仕事をやっていて、眠れないほどしんどい瞬間はどんな時ですか?
私は、大手日系食品メーカー、外資系コンサルティングファームを経て経営者になりました。
この両社において、直接自身がマネジメントする必要が少なかったカネとヒトに苦労していると感じています。
カネとはキャッシュです。
キャッシュが無くなると何もできません。
会社が創業して1年程度経ったときに、あと3ヶ月でキャッシュが尽きるという状況がありました。
メーカーの社員として働いているときには、売上やPLだけ見ていれば良く、計画未達や赤字でも来...
転職や就活で、この職業を目指す未経験の方におすすめの書籍は何ですか?理由と合わせて教えてください。
言わずとしれた名著。
私のファーストキャリアもコンサルでしたが、コンサルと起業家は真逆。CEOの入門書として紹介しますが、コンサルから起業家を目指す人には特に必読の書だと思います。
この手の本は企業PRのために書かれたものも多いですが、本書は起業家の心構えとして必要な事がらが南場さんの軽妙な筆致で書かれていて大変読みやすい。
創業時の有名な「システム未完成」事件についても書かれていて、今でこそ笑い話ですが、肝が冷える話。コンサル...
同業の先輩や同僚にアドバイスされたことで、最も仕事上の教訓になったことは何ですか?
以前、大企業のCEOを退職された方が、「経営者として大事にしていること」としてアドバイスしてくださいました。
私が経営しているのは中小企業ですが、限られた情報の中で、どちらの道に行くかの判断をしなければならない局面に接することは多いです。正解はわからないけど、「勇気」を持って行動しないと、機会を逃すし、変革も起こせない。間違った道に来てしまったことに気付いたらすぐ戻ればいい。決められないリーダーはダサいですよね。言い換えると、スピードを...
最後に、この職業を一言で表すと?
世の中にあったらいいなと想う世界を創れる職業
最高経営責任者であるCEOの使命は、企業の持続的成長のために「ヒト・モノ・カネ」などの経営資源の最適配分を行い、事業ポートフォリオを最適化することです。経営を取り巻く変化のスピードが速い現在は、貴重な経営資源をコア事業の強化や将来への成長投資に集中させる必要があります。
そのため、昨今では、既存事業の切り離しや、業務のデジタル化などに大ナタを振れる、変革の担い手としてのCEOが求められています
一方、インターネットで完結する仕事が増え、初期投資に大きな資金が必要ないこと、資金調達手段も増えたことなどから、スタートアップを起業する若手も増えています。ただ、インターネットを介して、世界中の会社や人材がライバルになる今。会社規模の大小を問わず、CEOにはそもそも自社で何を実現したいのか、他社に負けない強みは何かを徹底的に考え抜き、そのビジョンを実現する力が要求されています。