JobPicks Voice
さまざまな職業のロールモデルが投稿してくれたリアルな経験談や、編集部による取材記事をまとめて紹介する連載「JobPicks Voice」。今回はロールモデル投稿から、自分に「向いてる」仕事とは何かを探していく。
仕事という言葉に対して、あなたはどんなイメージを抱いているだろうか。
下の記事で紹介しているイェール大学スクールオブマネジメントのエイミー・リゼスニュースキ教授の研究によると、人は大きく分けて
仕事をキャリアと考えるタイプ
仕事を単なる仕事と考えるタイプ
仕事を天職と考えるタイプ
の3つのタイプに分かれるそうだ。高いパフォーマンスを発揮し、なおかつ仕事に大きな満足感を得ているのは、3のタイプであるという。
となると、天職と思えるような仕事に出会いたい、と考えるのは当然だろう。
だが職種ごとに、適性は大きく異なるという事実がある。いくら憧れる仕事でも、向いてなくては働いていてつらくて仕方ない。
そこで今回は、Webマーケター、事業企画、法人営業、広報、ソフトウェアエンジニアの人気5職種のロールモデル投稿を参考に、「向き・不向き」という視点で職種を探していこう(注:ロールモデルの所属・肩書は、全て本人が投稿した時点の情報)。
Webマーケターとは、さまざまな認知・販促手法を通じて、ビジネスの効率化や成長を促す職業だ。常にPDCAを回して、変化から得た学びを活用していく姿勢が求められる。
法人営業や広報を経てマーケターになったGoto Aikoさんは、「試行錯誤を楽しめて、アイディアや創意工夫ができる人」がマーケターに向いていると話している。
この仕事に向いている人、向いていない人の資質とは何だと思いますか?
発案・創意工夫と、挑戦の継続ができる人が向いているように感じます
試行錯誤を楽しめて、アイディアや創意工夫ができる人。
新しいアイディアに対して、仮説を立て、ある程度の勝算を見出し、挑戦していける人は強いと思います。
施策単位で失敗することや、うまく行かない過程があっても、課題は何かを見極め、対策をでき、次は何をしたら軌道修正できるか、失敗を糧にし続けることで、最終的な勝ちを取りに行けることが大事なのでは、と。
途中、頓挫しそうな状態だとしても、立居振る舞いや今後の勝機を提示することで継続し、失敗で...
終わらせないような処世術もあれば、長期施策でも勝てるんだろうな、と思います。
逆に、工程を変えたり変化にストレスを感じやすい場合はあまり向いていないように感じます。
日々のルーティンに安心するタイプの人は向いていないようだ。
またWebマーケターには、Googleなど検索エンジンへのリスティング広告やSNS広告、SNSの運用、データ分析のやり方まで、広いデジタル技術の知識や経験が必要とされている。
しかしそのITの知識や、それを活用したデジタル世界での勝利条件は日に日に変わっていく。
そのため「不確実性を楽しめる人」であるか否かが試されると、Nakamura Shunsukeさんは語っている。
この仕事に向いている人、向いていない人の資質とは何だと思いますか?
経験者Nakamura Shunsuke
株式会社オプト
向いているのは「不確実性を楽しめる人」
マーケティングの世界には、過去の偉人たちが残した様々な定説や法則が残されており、中には古びることのない本質的な概念もあるのでとても有難い環境だと思います。
一方で、現実世界がすべてその通りに動くかと言うとそうではなく、様々な条件が複雑に絡み合い、一筋縄では行かないのが実情です。結局は「人を動かすこと」が狙いなので、思い通りにいかないことの方が多いです。
しかも、このデジタルという領域はとてつもなく変化が早く、常識が常識でいられる時間...
がとても短いです。
そういう答えがない状況下で、自分なりの解を作り続けられる人はとてもマッチする仕事だと思います。逆に、拠り所がない不安や不確実な環境に居続けることが苦手な方には向かないと思います。
スピード感のある仕事についていくには、学び直すこと自体を楽しめる性格であることが必須だ。