【受賞者決定】若者の未来を照らす、6人のロールモデル・オブザイヤー

2022年10月12日(水)

【JobPicks編集部より】2022年11月8日15:00追記の上記対応により、以下の文章内では「6名のロールモデル」と記載しておりますところ、実質「5名」のご紹介となっております。

ロールモデル・オブザイヤー受賞者決定

今年10月24日、NewsPicksが主催するビジネスフェス〈CHANGE to HOPE 2022〉において、JobPicks編集部が主催する「ロールモデル・オブザイヤー」を開催する。

ロールモデル・オブザイヤー開催当日は、才能を最大限に生かす仕事をつかんだ「6名のロールモデル」が、東京・丸の内のNewsPicks本社オフィスに集結。

「学生時代にどのような未来を描き、変化する時代をどのように生き抜いてきたのか。その経験を糧に、今後はどのようなキャリアを歩んでいくのか」をシェアしてもらうことで、誰もが自分らしいキャリアを手に入れられる未来の実現を目指す。

ロールモデル・オブザイヤーの受賞者は、これまでJobPicksにロールモデルとして仕事の経験談を披露してくれた、およそ900名の中から選出された。

選考は、編集部とNewsPicksのStudent Pickerが中心となり、それに有志のNewsPicks読者を加えた、およそ30名のメンバーが参加。

これから社会に出る学生の視点、すでに社会に出て働く大人の視点の双方から、「ありたい自分になるためのヒント」の総合値を判断基準としている。

「ネクスト・スタンダード賞」今瀧健登さん

大学を卒業したら、とりあえず大企業へ。仕事が板に付くまでがむしゃらに働くべきで、やりたいことに挑戦するのはそれから……。かつてはそうした考え方が少なからずあり、むしろそれが一般的だとされる向きもあった。

でも、はたしてそれが「正しいキャリア」なのだろうか? いや、今の時代、そのような固定観念はキャリア形成の足枷になるものだろう。

やりたいことがあるならば、たとえ未熟でも事業を立ち上げていいし、フリーランスと正社員を行ったり来たり、本業以上に副業で稼いだりすることも立派なキャリアのはずだ。

そんな「未来を先取りするキャリア」をいち早く実行しているのが、僕と私と株式会社の代・今瀧健登さんだ。

今瀧さんは、横浜国立大学教育学部を卒業し、教育系コンサルティング会社に入社するまでの間、“社会勉強”として会社を立ち上げた。

「最初の半年間はほとんど売り上げが立たず、とにかくつらかった」と当時を語るが、新卒入社した後も“副業”として経営を続け、半年間の副業で4000万円を売り上げるまでに会社を成長させている。

仕事を「好きなことだけ」に集中し、言い訳せずにやりきる。その一点突破でキャリアを形成し、Z世代を代表する存在となった今瀧さんからは、仕事というものに対する考え方や、変幻自在に姿を変えていく“令和的キャリアパス”のヒントが得られるだろう。

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「オリジナル・キャリア賞」小島未紅さん

新卒採用で入社した企業に、一生勤め上げる——。そんな単一的なキャリアしか描けない時代は、すでに過去のものになった。キャリアの種類は人の数だけあり、その人の価値観や得意を生かすキャリアに正解はないからだ。

とはいえ、自分らしく、軽やかにオリジナリティを追求していくことは簡単ではない。オリジナルなキャリアを歩むには、どうやってアクションを起こしていけばいいのだろうか。

この難題に答えをくれるのが、ランジェリーブランド『BELLE MACARON』を展開するashlynの代表・小島未紅さんだ。

小島さんのファーストキャリアは、“安定志向の大企業エンジニア”だった。いったいなぜ、安定志向の小島さんは、一般的にはリスクが多いとされる起業の道を選んだのか。

きっかけは、会社員時代の残業で感じた疲労感だった。

ブラジャーの長時間着用が体に不快感をもたらしていることに気付き、着心地を優先するようになった結果、クローゼットが地味なデザインのブラジャーで埋め尽くされるように。デザイン性と機能性を兼ね備えた、自分にとっての理想のアイテムがなかったからだ。

そこで小島さんは会社を退職し、ボーナスと退職金を元手に起業。派遣の仕事で生計を立て、「安定志向のまま」オリジナルブランドをつくりあげた。

安定志向だからといって、やりたいことが実現できないとは限らない。カリスマ性や飛び抜けたスキルがなくても、情熱さえ失わなければ、理想を実現できる。小島さんのストーリーからは、価値観や得意を生かすキャリアのヒントが得られるだろう。

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「ベスト・ジョブチェンジ賞」前田有紀さん

景色の変わらない日々に退屈して、通勤時間に「全く違う仕事をしている自分」の姿を空想する——。漫然と過ぎていく毎日を抜け出そうと、キャリアチェンジを考えたことがある人も少なくないだろう。

しかし、「現実的ではない」という理由から、「全く違う仕事をしている自分」への変化を諦めてしまう人がほとんどだ。

ただ、大胆なキャリアチェンジは、あなたの人生を満足感や幸福感にあふれたポジティブな方向へと導く可能性を秘めている。

スードリー代表の前田有紀さんの前職は、テレビ朝日のアナウンサーだ。テレビ局の仕事を辞めることに、少なからずためらいがあったそうだが、「レールを外れてしまうのが怖いという不安を、好きなことに挑戦している自分を見てみたいという好奇心が上回った」タイミングでジョブチェンジを決意した。

米・タイム誌が発表した「21世紀のイノベーター100人」に選出されたリンダ・ロッテンバーグは、自著『THINK WILD』(ダイヤモンド社)の中でこう記している。

「経済も企業も仕事も、不安定で不確実である。『変化する』ということ以外に、確実なものはない。自分を改革しつづけるスキルなしには、もはや生き残れない」

これが真実ならば、前田さんは変化することで、変化する社会を生き抜いてきたと言えるだろう。また、それだけでなく、変化によって理想を手繰り寄せている。

不満がない現状を変えるのには、いつだって勇気と体力が求められる。不安だって付き物だろう。しかし、それでも自分の心に素直になりさえすれば、見たかった景色に近づくことができる。

「どう生きたいのかさえも自分で決められなかった以前の私より、自分の中に答えを求める今の私のほうが好きです」と語る前田さんのジョブチェンジからは、自分らしい仕事に出会い、その道で生きていくためのヒントが得られるだろう。

【前田有紀】元テレ朝アナが見つけた、社会軸より自分軸の生き方

「ストラテジック・キャリア賞」山下良輔さん

キャリアに対する価値観は人それぞれであり、給与アップを目指すことも、やりたいことに熱中することも、それらすべてが正解だといえる。

ただ、目の前のことにガムシャラになるだけでは、欲しい未来を手に入れられるとは限らない。

どんな経験でも心掛け次第で自身の糧とすることができるが、重要度の低い経験を積んでいる間に、より重要度の高い経験を積むチャンスを失っているのは事実なのだ。

では、欲しい未来を手に入れるには、どのようにアクションを起こせばいいのだろうか? そのヒントをくれるのが、Exception代表の山下良輔さんだ。

山下さんは工業高校を卒業後、地元の自動車部品工場に就職した。仕事に対するモチベーションといえば「生きるために必要なお金があればいい」くらいだったそうで、働くことにポジティブな感情はなかったという。

そんな山下さんに、ある変化が訪れる。頑張れば頑張るほど評価される環境に身を置いた結果、どんどん仕事にのめり込んでいったのだ。

仕事を通じて人生を豊かにしていくことに喜びを感じた山下さんは、現在に至るまでに高学歴エリートがひしめく有名コンサルティングファームで働くなど、非連続のキャリアアップを実現してきた。

「工業高校から有名コンサル」というサクセスストーリーが生まれたのは、山下さんに特別な能力があったからでも、ただ運が良かったからでもない。そこにあったのは、明確な戦略だ。

イベント当日はぜひ、山下さんに「キャリアアップを実現するキャリア戦略」について教えてもらおう。

【山下良輔】工業高校から、有名コンサルに転職した31歳の逆転人生

「最多『いいね』獲得賞」西木沙織さん

ロールモデル投稿において、最も多くの「いいね」を獲得した、エイベックスの西木沙織さん。

「入社から2年が経ち、ルーティン業務に慣れてきた頃にもらった上司からのアドバイス」が、多くの共感を呼んだ。

トンネルを掘っているのか、未来を作っているのか。

__ とある旅人が 山でトンネルを掘っている人に「何をしているのですか?」と尋ねると 「見ればわかるだろ、トンネルを掘ってるんだ」と答えました。 しばらく歩いていると また別の場所で同じような事をしている人を見かけ 「何をしているのですか?」と尋ねると 「未来を作ってる!ここにトンネルが開通したら街の未来が変わって多くの人が幸せになる。」と答えました。 __ 同じことをしているように見える二人の異なる回答。 今自分がやっている業務に対しても 、どこまで”想像” を膨らませられるか。 ”想像” 次第でやりがいもモチベーションも、そして行動も変わるのではという例え話でした。 入社2年目でルーティン業務には慣れてきた頃の私にとって この話はとても刺激的でハッとさせられました。 この話をしてくれたのは弊社の役員です。 他にも上司からは「自分が楽しめなきゃお客様を楽しませられない」という言葉を頂けたりと、、 常にエンタテインメントな想像力と心を持った先輩方がいる環境で 働けることをとても幸せに感じます。

西木さんは学生時代、インスタグラムを活用して日本のエンタメを海外に発信するなど、誰もができる行動を誰よりも全力で取り組むことでキャリアを拓いてきた。

アルバイトから経営を学ぶなど、特別な選択をせずとも、社会で活躍するためのヒントを手に入れていく姿勢にも多くの共感が集まった。

【エイベックス・25歳】インスタグラムとアルバイトで、第一志望に内定

当日は西木さんにもご登壇をいただき、幼い頃から夢に描いた業界で働くリアルと、憧れたロールモデルたちに近づくためのヒントを教えてもらおう。

見つけよう、キャリアの道標

仕事も生活も、すべて魔法のように思い通りになるとは限らない時代において、キャリアに「こうあるべき」という正解は存在しない。

けれど、自分の意思や目標と、仕事の方向性が少しでもリンクしていたら、今いる場所はもっとずっとおもしろくなるはず。

24日はキャリアの道標となるロールモデルに出会い、参加者の皆さまには「希望あふれる人生」を歩むきっかけを見つけていただけたら幸いだ。

〜開催概要〜

日時:2022年10月24日(月)14:00〜16:00

会場:株式会社ユーザベース内(東京・丸の内)

参加チケット学生5000円/一般2万円(1Day Pass)

※チケット購入者は、ロールモデル・オブザイヤーだけでなく、〈CHANGE to HOPE 2022〉のすべてのセッションに参加できます。

※当日は参加者同士のミートアップを行う予定のほか、ご来場者さま全員に書籍『JobPicks 未来が描ける仕事図鑑』を無料進呈いたします。

24日は、同じく学生向けのイベント「NOPE to HOPE by NewsPicks」も開催します。詳細は以下の記事をご覧ください。

【10月開催】学生・20代が「最高のロールモデル」と出会う1日

〈CHANGE to HOPE 2022〉の全体概要およびチケット情報は、下のLPをご参照ください。

※NOPE to HOPEおよびロールモデル・オブザイヤーは、〈CHANGE to HOPE 2022〉内の1セッションとなります

文:オバラ ミツフミ、デザイン:國弘朋佳