JobPicks Voice
「みんなでつくる仕事図鑑」JobPicksは、さまざまな職業のロールモデルが投稿してくれたリアルな経験談を多数掲載している。本連載では、その投稿内容を参考に、仕事やキャリアの悩みを解消するヒントを探っていく。今回紹介するのは、せっかく考えた企画が通らない...と悩む若手に向けた先輩のアドバイスだ。
JobPicks Voice
「みんなでつくる仕事図鑑」JobPicksは、さまざまな職業のロールモデルが投稿してくれたリアルな経験談を多数掲載している。本連載では、その投稿内容を参考に、仕事やキャリアの悩みを解消するヒントを探っていく。今回紹介するのは、せっかく考えた企画が通らない...と悩む若手に向けた先輩のアドバイスだ。
事業企画やマーケター、各種クリエイターのような仕事のみならず、コンサルや営業職としてクライアントを動かす時にも必要な「企画」と「提案」の力。
社内外の人たちをアッと言わせるような仕事を生み出すためには、筋の良い企画を練り、誰もが納得するような企画書を作らなければならない。
……と考えがちだが、企画力やプレゼン力があれば「企画が通る」のかと問われたら、多くの人がノーと答えるだろう。
どんな企画も、チームメンバーやクライアントが納得して動いてくれなければ実現しないからだ。
渾身の提案資料を作り、上司や社長に提出しても、「実現の可能性が低いから」と一蹴されてしまうケースだってある。
中にはこの意思決定の不確実性をなるべく排除して、組織全体で意思決定のスピードを上げている企業もある。例えばEC大手のアマゾンでは、下に紹介するような“会議の仕組み”が知られている。
(創業者で元CEOのジェフ・)ベゾスは、意思決定を2種類に分けた。
1型は、重大かつ後戻りのできない大きな決定。2型は、変えることも取りやめることもできる、うまくいかなくてもこの世の終わりにはならないような決定だ。
アマゾンは、2型にあたる決定の場合なら、社員の誰でもすぐに決定し行動してもいいという企業文化を作った。職種や役職にかかわらず、全員が「リーダー」の役割を期待されているのだ。
またアマゾンには、「スピードを上げるために減速する」という考え方もある。
例えば、何かを決定する会議の前に必ず6ページのメモを作ることが求められている。メモを作成し、共有する間、状況はむしろ減速している。
だがこの減速によって、むしろ決断のスピードが上がるのだ。
6ページメモは、新しいアイデアをまとめたものだ。このメモを共有することで、他のメンバーはその決定に関する十分な情報を得た上で実証段階への移行やリソース投入の承認ができ、慌てて決定し失敗するリスクを減らせる。
もしうまくいかなければ、元のメモに戻って反省することもできる。6ページメモは、事前説明と事後報告を兼ねているというわけだ。
しかし、こうした組織内の決め事がない状態で、企画・提案を通すにはどんな工夫が必要なのか。何より、相手が社外のクライアントの場合はどうすればいいか。
本稿では、そんな悩みを持つ若手ビジネスパーソンに向けて、営業や事業企画など「企画を通すプロ」として実績を持つロールモデルの経験談を紹介していこう(注:ロールモデルの所属・肩書は、全て本人が投稿した時点の情報)。
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