「自分らしい」キャリアを築きたいけれど、具体的に何をすればいいのか分からない——。
そんな就活生や若手ビジネスパーソンの悩みに答えるべく、JobPicksはさる7月28日にオンラインイベント「いま、適職に出会おう」を開催。
本記事では、イベントのSession-3として行った「キャリアの専門家に公開取材『やりがいと市場価値』両立って可能ですか?」のダイジェストをお届けする。
公開取材の相手は、現代キャリア論に精通する法政大学キャリアデザイン学部教授の「タナケン先生」こと田中研之輔さんだ。
「自分らしい」キャリアを築きたいけれど、具体的に何をすればいいのか分からない——。
そんな就活生や若手ビジネスパーソンの悩みに答えるべく、JobPicksはさる7月28日にオンラインイベント「いま、適職に出会おう」を開催。
本記事では、イベントのSession-3として行った「キャリアの専門家に公開取材『やりがいと市場価値』両立って可能ですか?」のダイジェストをお届けする。
公開取材の相手は、現代キャリア論に精通する法政大学キャリアデザイン学部教授の「タナケン先生」こと田中研之輔さんだ。
佐藤 学生や20代のビジネスパーソンに取材をしていると、今まで以上に「やりがい」か「将来の市場価値」を重要視する人が増えていると感じています。この2つは両立するものでしょうか?
田中(以下、タナケン) 私はやりがいと市場価値は対立構造にはないと考えています。
ファーストキャリアの形成期は約10年間。その間は将来像が見えにくい時期でもあります。だから、若い時期にやりがいと市場価値向上の2択で悩むというのは、ある意味で当然の反応なんです。
とはいえ、こういった悩みの9割は、的確な解決方法を知れば解消できます。
佐藤 タナケンさんは「キャリアは科学」だと表現されていますね。
タナケン ええ。きちんと「科学」すれば、やりがいと市場価値の両立は可能なんです。
そもそも市場価値とは何かを考えると、人生100年時代に自分らしいキャリア形成をする上でのセーフティネットと言えます。
資本主義社会では、稼がないことは機会のロスに直結しますから。
一方で、今は自分のやりたいことをSNSで発信すれば、共感する人やサポートしてくれる人たちが集まる時代です。やりがいを感じる仕事で自分の市場価値を高める方法も、SNSをはじめとする個人発信が可能になった現代では、非常に多彩になってきたと言えます。
佐藤 要はやり方次第だと。
タナケン 両立できるかどうか?で悩むくらいなら、両立させる方法を考えようということです。
佐藤 タナケンさんはよく「毎日歯を磨くかのようにキャリアを考えよう」と語っていますね。
タナケン 習慣としてキャリア形成を考え続ければ、それ自体が当たり前の行為になりますからね。
「歯磨きと同じように」というのは、それくらいカジュアルにキャリアの悩みと付き合おうというメッセージなんです。
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