「ただただ便利すぎる」「情報共有が劇的に楽になった」
日本でも、新しいITツール好きな個人ユーザーのみならず、有料プランを導入するスタートアップが増え話題になっているノートアプリの「Notion(ノーション)」。
これまでも多数のノートアプリが誕生してきたが、なぜ今、Notionは一時期のSlackのような勢いで普及し始めているのか。
『Notionで実現する新クリエイティブ仕事術』(インプレス)の著者である村上臣さんは、その理由を次のように語っている。
「どんな情報も、いったんNotionに保存してしまえば、どうやって整理するかは後で考えればいい。そう断言できるくらい、あらゆる情報の整理と共有が楽になる機能がたくさん搭載されているんです」
そこで、個人にとってもチームにとっても「万能のメモ帳」になるというNotionの特徴を、Notion初心者のJobPicks編集長・佐藤留美が取材。村上さん自身の使い方を見せてもらいながら、入門のアドバイスを聞いてきた。
本稿では、NewsPicksが動画で収録した村上さん流のNotion仕事術を、テキストダイジェストで紹介していく。用意してほしいのは、
「Notion」アプリ
「Notion Webクリッパー」という拡張機能アプリ
の2つ。どこまで「劇的に便利」なのか、自身の目でチェックしてみよう。
※動画は前後編あり、本稿で紹介する前編はこちら。後編の「チーム活用術」動画は記事末尾に掲載。
Notionは「万能のメモ帳」
メモを取る、Webページを保存する、データベースを作る、さらにそれを他人と共有する......。今まで異なるITツールを使い分けてやっていたことが「Notionだけでできる」ようになるのが最大の魅力。Slackのような他のコミュニケーションツールとも簡単に連携でき、操作も直感的なところが好評だ。
佐藤:村上さんはNotion本を出版するくらい使いこなしているそうですが、どこが魅力なんですか?
村上:仕事でもプライベートでも、情報に関係する作業の効率が劇的に上がるんですね。例えば、私が毎朝やっているニュースのピックアップがどれだけ楽になるか、やり方をお見せしましょう。
私の場合、気になった情報はとにかくNotionに保存しまくっていて。Chromeブラウザの拡張機能「Notion Webクリッパー」を使えば、Notion内の指定のページに全部保存できるんですね。
今までも「Pocket」のようなブックマークアプリはいろいろとありましたが、Notionは保存した記事の見やすさが特徴なんです。
記事の中の写真やテキスト情報をある程度取ってきて、NotionのUIに合わせて表示してくれます。
佐藤:これだけで一つの「ニュースサイト」みたいですね。
村上:もちろん、後でキーワード検索もできますし、スマホでもPCでも同じように簡単に保存できます。
佐藤:記事一つ一つにポストイットを貼って保存しているような感じ?
村上:まさにそんな感じです。しかも、Notionに情報を入れておけば、会社のチームメンバーなどにもすぐ共有できるようになるんですね。
その意味では、「共有用のホワイトボード」をいつも持ち運んでいるようなものです。