「今年の就職したい企業ランキングには、これまでと一線を画すような変化が見え隠れする」
こう語るのは、就活サイト「ONE CAREER」や転職サイト「ONE CAREER PLUS」を運営するワンキャリアのEvangelist寺口浩大(てらぐち こうだい)さんだ。
ワンキャリアは毎年3月の就活解禁に合わせて、東京大学・京都大学の学生たちによる就活人気ランキングを発表している。2022年3月の結果(23年度卒)は後述するが、単なる順位変動とは一風違った「就職先選びの基準の変化」が読み取れるという。
この隠れた変化とは何なのか。寺口さんによる解説を見ていこう。
【3月速報:東大京大 23卒就活人気ランキング】の結果は次のようになりました。
ランキング全体(50位までの順位と傾向分析)は下の記事を見ていただくとして、本稿では25位までの顔ぶれを紹介しましょう。
トップ10企業は総合商社やコンサルティングファームが多く、これは例年通りです。
ただし昨年(22卒)の同ランキングと比べてみると、コンサルファームの人気が少し落ちている。
例えばボストン コンサルティング グループは、昨年は10位だったのが今年は17位に。マッキンゼー・アンド・カンパニーは、昨年の17位から今年は19位に下がっています。
他のコンサルファームも、表の「昨年同期比」を見ると、全体的に横ばいか下降傾向にあります。
これは、コンサル人気が落ちたというよりも、次のような変化が背景にあると見ています。